はじめに
こんにちは!現在、メガベンチャーでソフトウェアエンジニアとして働いているkota222です。
プログラミング歴2年ちょっとの25卒新卒エンジニアとして、Spring(Kotlin)とTypeScriptを使って日々開発に励んでいます。今回は、文系大学生の僕がどうやってエンジニアの道に辿り着いたのか、時系列でまとめてみました。
著者プロフィール(大学3年時)
- 学歴:都内の私立文系大学在学(リベラルアーツ)
- 数学力:受験で数IAのみ使用、知識はほぼゼロ
- 経歴:自分で事業をやっていたが失敗
- 語学:高2で英検準一級を取得、英語は独学
- 経験:生徒会長や体育会実行委員長など、人前で話すのは得意
高校時代から人前で話したり組織をまとめたりする経験は多く、自信もありました。しかし、プログラミングの世界では完全な初心者で、正直エンジニアになれるなんて思ってもいませんでした。
学習の軌跡
大学2年3月:プログラミングとの出会い
自分で始めた事業がうまくいかず、手元には時間だけが残った時期でした。何か新しいことを始めたいと思い、エンジニア人口が足りなく今後不足するというニュースを見てチャンスだと思い、チャレンジしてみました。
正直、最初は「どうせ挫折するだろうな」と思っていました。でも、HTMLとCSSで簡単なWebページが作れたとき、「自分でも何かを作れるんだ」という喜びがありました。そこから一気にのめり込んでいきました。
大学3年4月:HTML/CSS/PHPを学習
学習には「侍テラコヤ」というオンライン学習サービスを利用しました。HTMLからPHP、Rubyをカバーしている講座を1つずつこなしていくスタイルだったので、目に見える成長がありました。
ここの教材をもとにLaravelを使って、大学の期末テストの過去問を売買するECサイトを作成。実際にサービス化をしようとしましたが、著作権に違反しているなど多くの問題があったので、ポートフォリオとして使うようにしました笑
大学3年5月:初めてのインターン探し
ポートフォリオを作った後、「実務経験が欲しい!」という気持ちでWantedlyを使って片っ端からインターンに応募しました。10社以上応募し、なんとか1社から「一緒にやってみよう」と言ってもらえました。
この会社は、僕の行動力とガッツを評価してくれて、最初の2ヶ月は無償で試用期間として受け入れてくれました。当時は「無償でもいいからやりたい」という気持ちが強く、とにかく実践の場に立ちたかったです。
大学3年6月:初インターンでの挫折
初めてのインターンでは、初日から「次の2週間でReact + TypeScriptを覚えて、アプリを作ってみて」と言われました。正直、頭が真っ白になりました。
PHPしか触ってこなかった僕にはReactの概念が全く理解できず、公式ドキュメントと格闘する日々。朝から晩まで、毎日8〜10時間勉強しても、コードが思うように動かない。自信をなくし、2週間後、泣く泣くインターンを辞めました。
でも今思えば、ここが一番の転機だったかもしれません。この経験があったからこそ、「もっと力をつけたい」と思うようになったんです。
大学3年7月〜8月:サマーインターンラッシュ
インターンを辞めた後も気持ちは折れず、「次は絶対にやり切る」と決めて、逆求人サービスの「サポーターズ」「キャリアセレクト」に登録しました。自分の行動力と話す力が活かせる場所だと思い、企業との面談にも全力で臨みました。
結果、3社からサマーインターンに合格!
- ハッカソン型:短期間でチーム開発
- 1ヶ月の中期インターン:実務経験
- 1週間の短期インターン:現場見学+課題
特に印象深かったのは1ヶ月の中期インターンでした。初めてチームでコードを書き、レビューされ、gitを使いこなす経験ができました。
このとき初めて、自分のコードが「人に見られるもの」だと実感しました。下手でも、書かないよりは前に進む。学びの連続でした。
大学3年9月:Next.jsでの実務開始
Reactに慣れてきたこともあり、再び長期インターンに挑戦。今度はNext.jsを使った業務に携わることになりました。
この会社では、コード設計の考え方や、PRレビューの文化、技術選定の議論など、実務でしか学べないことを数多く経験できました。
同じインターンでも、「戦力として扱ってもらえる」と成長スピードは一気に加速します。自分の出したコードが本番環境にリリースされたときの感動は、忘れられません。
就活本番
大学3年10月:本選考開始
就活本番が始まりました。周囲の友人たちが自己分析や企業研究に追われる中、僕は「とりあえず受けてみる」ではなく、自分の中でしっかりと軸を定めて企業を選びました。
選考軸(3つのポイント)
- ビジネスサイドとの距離が近い
- 成長環境が整っている
- 若手でも裁量を持てる
この観点で企業をリサーチし、実際に逆求人イベントで出会った企業や、過去にインターンでお世話になった企業などを中心に受けました。
面接対策で重視した3つのポイント
本選考に臨むにあたって、技術的な準備はもちろんのこと、自己分析にもとにかく力を入れました。特に以下の3つのポイントを重視して準備を進めました:
- 自分の強みをどのように活かせるかを明確にすること
- 御社でどのように成長したいのかを言語化すること
- なぜ他社ではなく御社なのかをロジカルに伝えること
自己分析では、過去の経験を棚卸ししながら、自分がどんな環境で力を発揮できるのか、どういう価値をチームにもたらせるのかを深掘りしていきました。また、技術面以外にも、自分がチームにどう貢献できるのか、どんなエンジニアになりたいのかを徹底的に考えました。
自分の強みの整理
僕は以下の3つを自分の武器として整理しました:
- 行動力:失敗しても挑戦をやめなかった経験(例:インターンでの挫折→再挑戦)、自分で事業・サークルを立てた経験(100人以上所属するサークルを立てた)
- プレゼン力:事業経験や学生時代の役職を通じて培った、相手に伝える力
- 継続力:毎日2〜3時間の学習を習慣化し、2年間以上コツコツとスキルを積み上げた実績
これらの強みを単に「言う」だけでなく、具体的なエピソードとして語るようにしました。
例えば、「行動力」という強みについては、Reactの学習で挫折しても諦めずに再チャレンジし、結果としてNext.jsを実務で使えるまでに成長したことを具体的なストーリーとして伝えました。
「プレゼン力」に関しては、逆求人イベントで数多くの企業と面談を重ね、自己PRをブラッシュアップしていった過程を紹介し、「ただのスキル」ではなく「実践で活きる力」であることを強調しました。
「継続力」についても、毎日少なくとも2〜3時間の学習を続け、技術ブログでアウトプットをし続けているという事実を示しました。
「やりきった」「乗り越えた」「改善した」など、成果が見える形で伝えることを心がけました。
大学3年12月:ベンチャー内定獲得
本選考を始めて2ヶ月、ついにベンチャーから内定をいただくことができました。これが僕にとって初めての内定だったため、正直なところ安堵の気持ちが大きかったです。
しかし、内定をもらった瞬間から新たな悩みが生まれました。「このまま就活を終了するべきか、それともより大きな挑戦を求めて続けるべきか」という選択です。
内定をくれた企業は、僕の選考軸にもピッタリ合っていて、社員の方々もとても親切でした。一方で、心の奥底では「もっと大きな環境で挑戦してみたい」「より多くの優秀な人たちと一緒に働きたい」という気持ちも芽生えていました。
悩んだ末、僕は就活を継続することを決意しました。せっかく得た安心感を手放すのは勇気がいりましたが、「後悔しない選択をしたい」という思いが勝ったのです。
大学4年2月:メガベンチャー内定獲得
そして、とうとうメガベンチャーの内定をいただくことができました。
メガベンチャーの選考は、これまで受けた企業とは明らかに違っていました。技術的な深掘りはもちろんのこと、「なぜエンジニアになりたいのか」「なぜ今の会社を選ぶのか」といった、より本質的で深い質問が多かったです。
しかし、これまでの経験や学びをしっかり言語化していたおかげで、ぶれることなく答えることができました。具体的には、「ビジネスサイドと技術の架け橋となるエンジニアになりたい」と伝え、エンジニアでありながらもビジネス視点を持つ姿勢を評価していただけたように感じます。
複数のオファーを受け取る中で、最終的にどの会社を選ぶかは非常に悩みました。中には給与が高かったり、働き方が柔軟だったりする企業もありましたが、僕が最も重視したのは「成長できる環境があるか」「技術とビジネス両面に挑戦できるか」でした。
メガベンチャーを選んだ理由
- 若手のうちから裁量を持って開発に関われる環境
- 優秀なエンジニアやPMたちの中で揉まれることで自分の技術も視座も一段階引き上げられる
- 選考過程で出会った社員の方々が人として信頼できる
また、選考過程で出会った社員の方々が、自分のキャリアを親身になって考えてくれたり、選考が終わった後でもフィードバックをくださったりと、人として信頼できると強く感じたことも大きな決め手となりました。
単なる内定の数ではなく、「どこで自分は一番成長できるか」を徹底的に考え抜いた末の選択でした。技術力はもちろん大事ですが、「この人は一緒に働きたい」「成長が楽しみ」と思ってもらえるように、自分を深く理解し、言語化して伝える準備をしたことが、最終的な内定につながったと実感しています。
内定獲得のポイント
- とにかく早い段階で実務経験を積む:ポートフォリオを作ったら、すぐにアウトプットの場を探す
- 逆求人サービスを活用する:自己PR力と相性がいい学生には強力な武器
- 毎日ひたすら勉強する:継続できる人が最後に勝つ。最低でも毎日2〜3時間は確保
- 面接ではポテンシャルをアピール:スキルより「この人は成長しそう」と思わせることが大事
- 自分の強みを分析する:「行動力」「プレゼン力」「継続力」の3つを武器に
将来について
直近の目標:今の会社で活躍すること
現在所属している会社で活躍できることを直近の目標として考えています。新卒エンジニアとして入社してから、毎日が学びの連続です。Spring(Kotlin)とTypeScriptを使った開発を通じて、技術力はもちろん、チームでの開発やプロダクトづくりの全体像を理解することに注力しています。
ですので、今でも毎日勉強の日々です。業務時間外でも新しい技術のキャッチアップや、より良いコードを書くための勉強を続けています。学生時代に培った継続力を活かして、エンジニアとしてのスキルを着実に向上させていきたいと思っています。
中長期的な目標:海外で働くという夢
中長期的な目標では、海外で働くことが夢になっています。この夢が生まれたきっかけは、インターンや業務委託で稼ぐことができたお金で15カ国ほど旅をしたことでした。
様々な国を訪れる中で、異なる文化や価値観を持つ人々と出会い、その多様性に魅力を感じました。技術は世界共通言語でもあるので、エンジニアとしてのスキルを活かして、いろんな人、いろんな国の人と仕事がしたいと思うようになったんです。
最後に
僕は普通の文系大学生でした。数学も苦手。プログラミングも0からのスタート。でも、本気で取り組めば、環境や学歴は関係ありません。
技術力はもちろん大事ですが、「この人は一緒に働きたい」「成長が楽しみ」と思ってもらえるように、自分を深く理解し、言語化して伝える準備をしたことが、最終的な内定につながったと実感しています。
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