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Javaのお勉強 ~その9~ スコープ

Last updated at Posted at 2018-06-02

1. はじめに

変数には、「スコープ」と呼ばれる可視範囲があります。
ある範囲では、その変数が使えるが、その範囲外では、その変数が使えないといったものが、スコープです。

基本的に、変数は、宣言された行から { } の間にまでが寿命となり、その外に出てしまえば、使えなくなってしまいます。
私は、寿命って言葉をよく使います。スコープ寿命


スコープを意識するのは、制御文を勉強した後からとなりますが、一応基本的なことなので先に記述しておきます。

制御文を一通り終えた後に、またこの「スコープ」を見てもらえると理解が深まるかなと思います。
飛ばしてしまって、また後でこのページに戻ってきてもらうのも構いません。

それでも、一応目を通しておきたいという方は、そのまま読み進めてください。
それと、今回は説明上、いびつなプログラムになっていますので、真似した書き方はあまりしないと思います。


2. スコープ

先ほども記述しましたが、スコープには { } の間が寿命となります。

今までのプログラムだと、気にしていなかったはず。

Main.java
public class Main {
	public static void main(String[] args) {

		int test = 100;

		System.out.println(test);

	}
}

100を出力しているだけですね!

では、次のプログラムはどうでしょうか?

Main.java
public class Main {
	public static void main(String[] args) {

		int outter = 100;

		{
			int inner = 200;
		} // inner の寿命

		// outter と inner の加算を出力
		System.out.println(outter + inner);

	} // outter の寿命
}

エラーになるはず!ぶきっちょなソース

何故なら inner の寿命が尽きた後に、標準出力に inner を使用しているからです。無いものを使おうとしているわけですね。

コメントで「// inner の寿命」と記載しているところで、inner という変数は寿命が尽き、その外では使うことは出来ません。


試しに次のソースは問題なく動くことができます。

Main.java
public class Main {
	public static void main(String[] args) {

		int outter = 100;

		{
			int inner = 200;
			// outter と inner の加算を出力
			System.out.println(outter + inner);

		} // inner の寿命

		// outter の出力
		System.out.println(outter);

	} // outter の寿命
}

途中で inner と outter を出力してますね。

捕捉として、outter は、inner が宣言されている { } の間でも使用することは出来ます。

3. おわりに

普通は今後使う「制御文」というもの以降の勉強で、スコープを意識するようになります。

今回のようなソースの書き方は普通しません。
ごめんなさい。説明上ぶきっちょな書き方になっています。

とりあえず、

変数は { } の範囲が寿命

とだけでも覚えてもらえると嬉しいです!!

以上です!

次回は「if文」について書きます!制御文!
長かったですが、ここからプログラムらしくなっていきます!
楽しくがんばりましょー!

次回 →「Javaのお勉強 ~その10~ if文

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