1. はじめに
今回は「リテラル」について。
あと、リテラルと合わせた型についてもお話します。
リテラルについては、Javaのお勉強 ~その2~ 変数の記事にも出てきたのを覚えている方がいるかも。
2. リテラルとは
リテラルについて説明を入れておきます。
リテラルとは、ソースコードに記述してある値のことを言います。
そして、そのリテラルは定数であり、変更するためにはソースコードを直接書き換えなければいけないです。
例を挙げると、以下のソースコードの「1」「'A'」「3.14159265」のことを指します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int number = 1;
char ch = 'A';
double pi = 3.14159265;
}
}
3. 型に合わせたリテラル
次は、型に合わせたリテラルを紹介します。
また、それに合わせた型に代入のソースコードものせます。
byte , short は、基本的に int 型と記述方法は変わらないので、int だけにします。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// 整数 int
int integerValue;
// 通常の整数
integerValue = 100;
// 整数 long
long longValue;
// long では、l または L をつける
longValue = 1000l;
// 浮動小数点数 float
float floatValue;
// float では、f または F をつける
floatValue = 655.36f;
// 浮動小数点数 double
double doubleValue;
// double では、d または D をつける
doubleValue = 512.256d;
// 文字 char
char characterValue;
// 文字は''(シングルクォーテーション)で囲う
characterValue = 'A';
// 真偽値 boolean
boolean booleanValue;
// true または false のみ代入可
booleanValue = true;
// 文字列 String
String stringValue;
// 文字列は""(ダブルクォーテーション)で囲う
stringValue = "Hello!!";
}
}
代入時の右辺がリテラルとなります。
実は、他にも書き方などはあるのですが、とりあえずこれだけ覚えていれば十分かなと思います。
4. n進数のリテラル
一般的に 整数のリテラルには、2進数、8進数、10進数、16進数と4つの記述方法があります。
10進数は、私たちが通常使う記述の仕方ですね。
0 ~ 9 までの数字を使って表現します。
問題は、10 進数以外です。
4.1. 2進数のリテラル
2進数は、0 と 1 の数字のみで表現します。
Java は、2 進数のリテラル値を記述するときは、頭に「0b」をつけて区別します。
「0b11001」のようなのが、2進数です。
10進数と2進数の簡単な一覧を載せておきます。
10進数 | 2進数 |
---|---|
0 | 0b0 |
1 | 0b1 |
2 | 0b10 |
3 | 0b11 |
4 | 0b100 |
5 | 0b101 |
6 | 0b110 |
7 | 0b111 |
8 | 0b1000 |
9 | 0b1001 |
10 | 0b1010 |
11 | 0b1011 |
12 | 0b1100 |
13 | 0b1101 |
14 | 0b1110 |
15 | 0b1111 |
16 | 0b10000 |
4.2. 8進数のリテラル
8進数は、0 ~ 7 までの数字を使って表現します。
Java は、リテラル値として記述するときは、頭に「0」をつけることで、8進数だと区別することが出来ます。
「0115」 のようにすれば、8 進数です。
10進数と8進数の簡単な一覧を載せておきます。
10進数 | 8進数 |
---|---|
0 | 00 |
1 | 01 |
2 | 02 |
3 | 03 |
4 | 04 |
5 | 05 |
6 | 06 |
7 | 07 |
8 | 010 |
9 | 011 |
10 | 012 |
11 | 013 |
12 | 014 |
13 | 015 |
14 | 016 |
15 | 017 |
16 | 020 |
4.2. 16進数のリテラル
次は、16進数です。
16進数は、0 ~ f までの数字と文字を使って表現します。
コンピュータに触れていると16進数は良く使うものですので、覚えておきましょう。
リテラル値として記述するときは、頭に「0x」をつけます。
10進数と16進数の簡単な一覧を載せておきます。
10進数 | 16進数 |
---|---|
0 | 0x0 |
1 | 0x1 |
2 | 0x2 |
3 | 0x3 |
4 | 0x4 |
5 | 0x5 |
6 | 0x6 |
7 | 0x7 |
8 | 0x8 |
9 | 0x9 |
10 | 0xa |
11 | 0xb |
12 | 0xc |
13 | 0xd |
14 | 0xe |
15 | 0xf |
16 | 0x10 |
5. おわりに
リテラルはソース上ちょこちょこ出てきます。
リテラルは出来るだけ、変数(又は定数)に代入してから使うことがおすすめです。ソースの可読性に関わったりするので。
ちなみに「ソース上の生の値」って私は呼んでます。ちゃんと言葉あるのに使わないなんてダメですね 笑
それと、n進数は数学的ですね。
ちょっと初心者の方には難しいはず。8進数は嫌いです
これぐらいにして、、と、、
次は「定数」についてのお話にします。
次回 →「Javaのお勉強 ~その5~ 定数」