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QGISのVector Tilesで登記所備付地図をシームレスに表示する

Last updated at Posted at 2023-02-08

【修正】ベクトルタイルの配信の停止について

 従前この記事で説明していたベクトルタイル(MVT)の配信が2023年8月に終了しました。そのため、この記事で紹介している方法は、現在利用することはできません。
 詳細については、次のGithubのIssuesで回答を頂いています。
 QGIS のために従前のmvtを残す #32
 
 結論としてはベクトルタイルのかわりに「FlatGeobuf」を使って接続するというものです。
 接続自体は次のページに記載のある全国もしくは都道府県ごとのURLをデータソースマネージャーの「ベクタ」に設定するだけですので、難しくはありません。
 https://github.com/amx-project/f
image.png

 上のページには、QGISプロジェクトも用意されていますのでご確認ください。
 

==================================
※以下のベクトルタイルでの接続は現在使用できません。
 以前はこうだったのだと思い出すために読んでくださいw

登記所備付地図のベクタータイル

 2023年1月から、法務省の登記所備付地図XMLファイルがG空間情報センターで公開されましたが、生データのXMLファイルは市町村ごとに分けられており、さらに多重ZIP圧縮されており、また、QGISで使うためには変換も必要ということで、いざ使おうと思うとけっこう大変です。
 もっと簡単に使えないかと考えた方は当然いらっしゃって、いち早く登記所備付地図をベクタータイルにしてくれた方がいらっしゃいます。

法務省地図XMLアダプトプロジェクト
amx-a (PMTiles) に「普通のベクトルタイルのインタフェース」を生やす

ここにある「 https://x.optgeo.org/a/{z}/{x}/{y}.mvt 」をQGISのVector Tilesに設定すると、シームレスな登記所備付地図をQGISで表示できます。
 ※ただし、任意座標は表示されません。

QGISのVector Tilesに地図を追加する

 QGISを起動し、ブラウザパネルの「Vector Tiles」を右クリックし、「新規一般接続」を選択します。
image.png
 「名前」にわかりやすい名称を入力します。「URL」には「 https://x.optgeo.org/a/{z}/{x}/{y}.mvt 」を入力します。
 「最小ズームレベル」は「10」、「最大ズームレベル」は「16」に設定します。「OK」ボタンをクリックすると、Vector Tilesのリストに追加されます。

 Vector Tilesに追加された登記所備付地図をダブルクリックすると、レイヤに地図が追加されます。
image.png
 小縮尺では、ポイントが表示されて、ズームすると、地番の区画が表示されます。

スタイルを設定する

 ベクタータイルのスタイルは、「Polygons」「Lines」「Points」を別に行います。
 レイヤパネルの上にある「レイヤのスタイルパネル」をクリックして、レイヤスタイルパネルを表示します。
image.png
 スタイルを変更したい種別をダブルクリックして、スタイルの変更を行います。

ラベルを表示する

レイヤ名とフィールド名の確認

 ラベルを表示するためには、レイヤ名を指定する必要があるので、レイヤ名と、ラベルが記録されているフィールド名を確認します。
 地番の区画が表示されるまで地図を拡大します。
 ツールバーの「地物情報表示」をクリックして、適当な区画を1つクリックします。「地物情報」パネルが表示されるので、レイヤ名とラベルの表示したい属性のフィールド名を確認します。
image.png

ラベルの設定

 レイヤスタイルパネルを表示して、「ラベル」タブを選択します。
 「+」ボタンをクリックして、「塗りつぶし」を選択し、ラベルの設定を一つ追加します。

 「レイヤ」に先程確認したレイヤ名(今回は「fude」)を入力します。

 ラベルをダブルクリックして、ラベルの設定をします。
 「値」にラベルに表示する属性のフィールド名をダブルコーテーションで囲んで入力します。(今回は「"地番"」と入力します)
 そのほか、必要なラベルの設定をして「◀」をクリックしてして戻ると、ラベルが表示されます。
image.png

これでラベルの表示ができました。

ただし、ベクタータイルはタイルですの図郭の区切りでは図形が分かれているので、ラベルも複数表示されます。

以上
 

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