初めに
株式会社アイスタンダードの高野と申します。
昔にFlutterの公式ドキュメントを散歩していたらマスコットのドキュメントを見つけて、
「意外と言語に対する思想を表現してるんだなぁ」と思う事がありました。
いつか色んな言語のマスコットをまとめてみたいと思っていたところ、ちょうどいい機会を頂いたのでFlutterに限らずいろんな言語やフレームワークのマスコットをまとめて言語特性を知っていこうと思います。
Dart&Flutter:Dash
モチーフはハチドリ、Dartが高速な言語だということを象徴している
元々はDartだけのマスコットでしたが、人々からの支持を得て現在はDartとFlutter両方のマスコットになっている。
Dartが元々学ぶ価値がない言語ランキング首位を記録していたところ、flutterが出たことで首位脱却できたことなどが表現されている気がしますね。
The people have spoken, so Dash is now the mascot for Flutter and Dart.
一応女の子ですがジェンダーニュートラルな子の様です。これも今時な感じがして新しめのフレームワークであるFlutterの事を表現している気がします。
Dash is female, but she doesn’t mind being called they, their, he, or him.
Java:Duke
元々はStar7というタッチパネル付きの携帯情報端末内に出てくるキャラクターだったようです。
Sun Microsystems’ Green Project team created its first working demo—an interactive handheld home entertainment controller called the Star7. At the heart of the animated touch-screen user interface was a cartoon character named Duke.
このStar7がOak(現在のJava)で動いていたりした繋がりもあって、気づいた時にはマスコットになっていたそうです。(Javaのマグカップのアイコンもそうですが、ここら辺のデザイン決定秘話はかなり曖昧なものが多いです。)
ちなみにDukeのデザイナーのJoeさんは映画シュレックなどの制作にも携わっていたそう。
Joe went on to work on popular animated movies such as Shrek, Over the Hedge, and Flushed Away.
マスコットとは関係ないですが1992年からタッチスクリーンが存在したことには驚きです。
Go:Gopher
モチーフはホリネズミ。
募金活動用のTシャツのデザインが後々Goのマスコットになった。
the gopher first appeared as a promotion for the WFMU radio station in New Jersey. Renee French was commissioned to design a T-shirt for an annual fundraiser and out came the gopher.
Dukeと同じでほんとにただのマスコットっていう感じですね。
C#:Andy
アンディというおじさんがいたようですが、現在は引退してしまっている様子。
As some of you may already know, Andy, the original C# mascot, has been retired.
引退した情報は見つかりましたが、
引退したのが2004年でそれ以前に作成されたマスコットということもあり情報が少ないです。
なぜ彼がマスコットになったのか謎が残りました。
Kotlin:名前なし
モチーフは予想になりますがKotlinのロゴ。
どうやらマスコット自体は存在するようですが、現在名前を募集中のようです。
このマスコットにはまだ名前がありません。皆さんに提案していただきたいと思います。
しかし2021年の年末から募集中のままその後の発表はない模様。
加えて特にマスコットに関する説明も見当たらない。
ですので完全に考察になりますが、
Kotlin自体がJavaをより簡潔に書けるように作られたということで「簡潔」がマスコットの色味に出ているのかもしれませんね。
以下マスコットがいなかった言語/フレームワーク達
Python
調査中に見つけて面白いと思ったので一応紹介しておきます。
Pythonエンジニア育成推進協会にはパイちゃんとソン君というマスコットがいるようです。
目に光があって全体的にいかにも日本っぽいデザインで、国ごとの感性の違いを感じることができて面白いですね。
flask
備考:Pythonのフレームワーク
Ruby
いない
Ruby on Rails
備考:Rubyのフレームワーク
JavaScript
いない
React
備考:JavaScriptのフレームワーク
Scala
いない
C
いない
C++
いない
まとめ
アイスタンダード内で使用者がいる言語/フレームワークから優先してマスコットを探したのでそんなに種類は網羅できなかったと思いますが、13言語中3言語存命で1言語退場は想像していたより大分少なかったです。
何でもかんでもマスコットいると思うのは日本に住んでいるからなのかもしれませんね。
という感じで締めようと思ったのですが、当初の目的の言語の特性を知ることはほとんど叶いませんでした。
言語のために言語の思いを込めてマスコットが作られること自体が珍しいことなのかもしれませんね。
著作権周りで念の為画像をなしにしています、すみません。
何か間違っている箇所があればコメントの方お願いいたします。