初めに
ここでは自分がPanorama/GlobalProtectに触れて気づいた点などを残しておきます。
Q. Panorama上でADのグループマッピングを使いたいけどユーザー一覧から選択できない!出てこない!
A. ADグループのDistinguished Nameを直接指定してやる必要があります
事前にADに対しエージェントを導入してUser MappingとGroup Mappingを設定しておく必要があります。
DEVICE
→User Identification
にあるUser Mapping
とGroup Mapping Settings
にて設定できます。
デフォルトのGroup Mapping
の更新間隔は3600秒(1時間)だったと思うので、一時的に60秒とかにしておくとテストが楽になると思います。
ADにアクセスできるPCでdsquery group -name "グループ名"
を叩くと出てくるのがDistinguished Name(以下DN)です。
これをUSER/USER GROUPの箇所に直接入れるとグループ内のユーザーを一括して処理出来ました。
GlobalProtectのPortal/Gatewayの両方で適用できたことを確認済みです。
ほかの場所でも同じようにできるはずです。
Q. 設定項目がところどころ空白でよく分からない!
A. 英語にするとちゃんと表示されます
翻訳がクソなのか、MTUなどの設定が日本語状態では空白になり正しく表示されません。
右下の言語設定から英語に設定するとすべての項目が正しく表示されるようになります。
Q.GlobalProtectのクライアントの最新版はどこで入手できるの?
A. 基本的にはPANORAMA
→Cloud Services
→Configuration
からGlobalProtect App Activation
で最新版をアクティベートすれば最新のものをユーザーに配信できます
最初にPANORAMA
→Device Deployment
→GlobalProtect Client
からCheck Now
をクリックして更新しないと出てこないかもです。
ですが、この画面で新しいバージョンをアクティベートするとコミット&プッシュせずとも即座にアクティベートされてしまいます。
動作テストしてからユーザーに利用させたい場合、毎回各プロファイルでアップデートを禁止してコミット&プッシュしからてテストして許可して配布して…とやるのは結構面倒です。
若干裏技味のある方法になりますが、公式のS3ストレージから同じ物を入手することが出来ます。
自分はダウンロードツールを自作してますが、普通にURL叩いた方が早いです。
上記からダウンロード、少数の端末でテストして問題がないことを確認してから本番でアクティベートすると問題が少なくてみんな幸せになりますね。
URLカテゴリ判定が間違ってるぽいので特定URLだけ通信を許可したいけどどこで設定すればいいのかわからん!
A. POLICIES
→Security
→Pre Rules
から地道に追っていきましょう
ぶっちゃけほとんどの環境では
OBJECTS
→Custom Objects
→URL Category
からWhite-List
に追加するだけでOKだと思います。が、そうじゃない可能性もあるので一応全手順を書いておきます。
特に重要なのはPROFILE列です。
各ルールのPROFILE列にマウスオーバーすると、Profile Group:????
といった感じでどのグループが紐づいているのかが表示されます。
HTTP/HTTPSなど、それっぽいルールに対応するグループ名が分かったら、OBJECTS
→Security Profile Groups
を開き、該当のグループをクリックします。
すると、
- Antivirus
- Anti-Spyware
- Vulnerability Protectiion
- URL Filtering
- File Blocking
- Data Filtering
- WildFire Analysis
の7つのプロファイルでどれが使用されているのかが表示されます。
URLブロックを解除する場合はURL Filtering
を変更すればよいので、OBJECTS
→Security Profiles
→URL Filtering
を開き、該当のプロファイルをクリックします。
おそらくほとんどの環境ではWhite-Listがalert
もしくはnone
で登録されていると思いますので
OBJECTS
→Custom Objects
→URL Category
からWhite-List
に該当のURLを追加してコミット&プッシュしてください。
White-Listやそれっぽいルールが無かったら頑張って作って紐づけてください
以上でアクセスが許可されるようになります。