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WalkinVRというものについて(低価格バーチャルキャストチャレンジ 番外)

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この記事は 2020年07月に書いたものです。
2021年10月のニコニコのブロマガ終了に備えて移行したものになります。
https://ch.nicovideo.jp/kou1niko/blomaga/ar1924460

まえがき

WalkinVRというものを知りまして、どんな物か簡単にわかるレベルで書いてみようと思った次第です。軽く使ってみた感じとヨワヨワ英語でなんとか読んでみた感じを書いている感じなので自分で使われる場合は色々試してみてください。

WalkinVR is 何?

バーチャルキャストやVRChatは楽しいものですが、VRは全般に手が自由に動かせることを前提として考えられています。なので手などの動きに不自由がある人は同じ制約をVRの中でも受けてしまいます。
例えば、

  • 脳の障害などで手に麻痺がある人はだんだん拘縮といわれる手の動きが制限されることがあります。
  • 車椅子を使われたり、基本ベッドで過ごす方はVRでの移動のアクションに問題が出る場合があります。

そんな時にVRでの操作を助けるために作られたツールがWalkinVRです。

注意) 自分については特に障害を持っている状態ではありません。
この記事は、自分の家族が障害を持った際にリハビリや病院で聞いた話を元に記載しています。
障害は個々で様々なケースが有るため記載が適切でない場合があるかもしれません。その場合は申し訳ありません。

どんな事が出来るの?

大きく以下の機能があります。

  1. 手の動きが限られる人向けの機能
  2. 体の移動が限られる人向けの機能
  3. 誰かサポートする人に変わりに動いてもらう機能

各々について書いてみます。

1. 手の動きが限られる人向けの機能

こちらは大きく3つの機能をもっています。

1) コントローラの位置を実際の手の位置からずらす機能

手に余り力が入らなくあまり上げられなかったり、麻痺により緊張してしまって手が一定の箇所より大きく動かせない事があります。 実際の手の位置とSteamVR上でのコントローラの位置を一定範囲でずらす設定が出来ます。
以下の「Motion range and boost」画面から操作ができるのですが、Motion の「Forword」、「Up/Down」、「Left/Right」の値を動かすと、05_01.png

実際の手はここにあっても
20200719_niar_hand_02.gif
コントローラをここにあることに出来ます。

20200719_far_hand_02.gif
これは実際の手は上の動画と同じ手の動きをしています。手先が体から離れた所にあることがわかると思います。

2) コントローラの向きを実際の手の位置から違った角度に出来る機能

上記と同様に手首の角度が最初から違った位置になってしまう場合があります。
例えば、実際の手がこっち向きでも2020071900025655.jpg
以下の画面の「Pitch」、「Yaw」、「Roll」を変えることで05_02.png
最初から別の方向を向いていることに出来ます。
こんな感じになります。

手が真っ直ぐ向いていても、45度上に向けた状態から始めることが出来ます。
2020071900045640.jpg

3) 実際の自分の手の動きより動きよりより大きく手を動かしたことに出来る

何らかの原因で手の動く範囲が限られる事がある場合があります。
リアルの手はこれくらいしか動かせないような場合で、
20200719_no_boost_hand_02.gif
以下の「VR Controller mothion Boost」の値を増やすと、05_03.png
手を1センチ動かしたら、その何倍のセンチ数を動いたことに出来ます。
入れた数字の割合はよくわかりませんが100とかにすると結構広く動きます。
20200719_boost_hand_02.gif

これは上のリアルな例と下の例は2つとも手の動きは同じくらいの範囲で動いています。
残念ながらこれを設定すると両手に適用されてしまいます… 片手だけとかは機能は無いみたいです。

体の移動が限られる人向けの機能

ベッドに常に横になってたり、車椅子メインの方だと実際に前後左右に動くのは難しい場合があると思います。その時にPlaySpaceMoverの用にコントローラーで自分の体の向きを変えたり、前後左右に動いたり出来ます。
バーチャルキャストやVRChatだと座った姿勢になったり、立った姿勢に変わったりするのに使えるかもしれません。
この画面「Virtual Move」で、操作に使いたいコントローラを選んで01.PNG
「Select button to activate Virual Move」を選んで機能を有効にするボタンを選びます。02.PNG
「A/X」のペアと「B/Y」のペアが使えるようです。バーチャルキャストだったら「A/X」は使わないのでそれに割り当てると良いでしょう。
「Select how virtual move will be performed.」から、回転するのか(rotate)、移動するのか(move)を選びます
03.PNGこれで今回の例だと「B/Y」のボタンを押しながらコントローラを振ると、その方向に身体が動きます。

誰かサポートする人に変わりに動いてもらう機能

何らかの問題で一人で動きを完結することが出来ないこともあった場合に、一部の操作を他の人にやってもらう機能です。
例えば、手の動きは自分でやるが、体の回転や移動は別の人に任せる場合を想定されているようです。

「Xbox controller Move 」画面から設定すると、手の動きは自分でやりつつ、前後左右や上下の動きを他の人が持ったxboxコントローラを使ってやる感じです。(すみません。これは一人で試すのは難しい…) 04.PNG

インストール

Steamから、「WalkinVR」で検索すると出てきます。 URLはこちらになります。
https://store.steampowered.com/widget/1248360/ これでSteamVRのアドオンとしてインストールされます。
公式サイトは https://www.walkinvrdriver.com/ です。
なお、無料で使っている場合は目の上の方に薄いバナーが出ています。
3900円のアドオンを購入することでバナーを消せるようです。

あとがき

色々書いてみましたが、Youtubeの公式動画 を見てみたほうがイメージが掴めると思いますw。
他にもいくつか機能はあるらしいんですが、追いきれてないです…片手がコントローラがまるまる使えない人向けに反対の手でコントローラがそこに有ることにできる機能等、色々あるようです。

VRはせっかく現実とは異なることが出来るのでVRの中の動きでも現実で出来ないことが出来るようになるのはきっと良いと思ってこの記事を書いています。

これは別記事で書いたDriver4VRの開発をされた方が新たに作られたプロダクトで、VRのコントローラ置き換えでは実績の有る方なので期待できそうですが、これは2020年06月29日にリリースされたばかりのまだ世に現れたばかりのプロダクトですのでこれからもどんどん改良されていくでしょう!

色んな人がバーチャルキャストに入って色々出来たらきっと良いだろうなぁと思っています。
この記事が誰かの助けになれば幸いです。

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