この記事ではMicrosoft Storeにある3つのUbuntuのうちの16.04でも18.04でもない無印のUbuntuをアップグレードした体験をもとにしたものであり、他2つのUbuntuでも同様にアップグレードできるかは確認していません。
WSLのUbuntuを18.04から18.10へアップグレードするのは通常と同じく
sudo do-release-upgrade
のコマンドで行えますが、このコマンドを実行する前にいくつかの作業を行わないとアップグレードができません。
#まずはアップデートとアップグレード#
sudo apt update && sudo apt dist-upgrade
#次にrelease-upgrades の Prompt 行をltsからnormalに変更する#
WSLのUbutuはデフォルトの状態では/etc/update-manager/release-upgradesのPrompt行がltsになっているのでこれをnormalに変更します。
sudo vim /etc/update-manager/release-upgrades
などでファイルを開き書き換えます。きちんと書き換えができればvimを用いなくても構いません。
#lxdとlxd-clientを削除する#
ここまでは通常のLTSのUbuntuをアップグレードするのと同じでしたがこの後がWSL特有の作業になります。
WSLではsystemdが動いていないためsnapを使用できません。
そのため18.10からsnapによるインストールに変わったlxdとlxd-clientがインストールされたままだとUbuntuのアップグレード時に同時にアップグレードしようとしてエラーになります。これはアップグレードを実行する前にlxdとlxd-clientを削除しておくことで回避できます。
この2つを削除するために以下のコマンドを実行します。
sudo apt purge lxd && sudo apt purge lxd-client
(恐らくpurgeではなくremoveでも大丈夫だと思いますが念のためpurgeにしてあります)
#アップグレードする
あとは通常と同様にアップグレードするだけです。
sudo do-release-upgrade