今回は私が実際に現場で使用しているGit中級者向けテクニックを紹介します。
1. インタラクティブリベース:コミット履歴の整理
インタラクティブリベースを使用すると、複数のコミットを整理したり統合したりすることができます。
使用例:
git rebase -i HEAD~3
このコマンドを実行すると、直近3つのコミットを操作できるエディタが開きます。ここで各コミットに対して、pick(そのまま使用)、squash(前のコミットと統合)、edit(コミット内容を編集)などの操作を選択できます。
- 注意点
- 公開リポジトリの履歴を変更する場合は、チームメンバーに事前に通知することが推奨されます。
- リベース操作はコンフリクトを引き起こす可能性があるため、慎重に行う必要があります。
2. スタッシュの使用:作業コンテキストの迅速な切り替え
git stashコマンドを使用すると、作業中の変更を一時的に保存し、別の作業に切り替えることができます。
特定ファイルのみをスタッシュする:
git stash push -m "機能A の作業中" path/to/file1 path/to/file2
スタッシュの適用:
git stash pop
活用シーン:
- 日常的なGit操作の効率化
- 長いコマンドの簡略化
3. Git aliasの設定:コマンド入力の効率化
頻繁に使用するGitコマンドにエイリアスを設定することで、入力の手間を削減できます。
.gitconfigファイルの設定例:
[alias]
st = status
co = checkout
br = branch
ci = commit
unstage = reset HEAD --
last = log -1 HEAD
visual = !gitk
活用シーン:
- 日常的なGit操作の効率化
- 長いコマンドの簡略化