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いまさらSTM8

Last updated at Posted at 2018-09-10

10年以上前の古いマイコンですが、使う必要があったので、備忘録として残しておきます。

手順

  • ツールのインストール
  • STLINKドライバのインストール
  • STM8SDiscoveryの入手
  • 標準ライブラリの入手
  • Lチカ
  • サンプルコードを動かしてみる

ツールのインストール

STVD(ST Visual Developer)

IDEのSTVDをダウンロードします。無料です。以下のURLからダウンロードします。会員登録が必要です。
https://www.stmcu.jp/design/sw_dev/pc_soft/52941/
STVD_download.png
ダウンロードが終わったらzipファイルを展開し、インストーラーを動かしてインストールします。基本的に手順に従えば問題なくインストールできます。

COSMIC STM8

CコンパイラのCOSMIC STM8をダウンロードします。無料です。以下のURLからダウンロードします。会員登録が必要です。
http://www.cosmic-software.com/download.php#stm8
cosmic_download.png
ダウンロードが終わったらexeファイルを実行し、インストールします。進めていくとアクティベーションの手順になります。
ここのチェックを忘れないようにしてください。
cosmic_activation.png
アクティベーションで最後に「On the Web」ボタンを押します。
cosmic_activation2.png
Webページから必要な情報を入力し、登録します。登録したメールアドレスに1年間有効の無料ライセンスファイルが送られてきます。
送られてきた「license.lic」ファイルを以下のフォルダにコピーします。
C:\Program Files (x86)\COSMIC\FSE_Compilers\CXSTM8\License
これでCOSMIC STM8 Cコンパイラは有効になります。

STVDとCOSMIC STM8のリンク

STVDを起動して、メニューのTools→Optionsからダイアログを開きます。
Toolsetのタブを開いて、STM8 Cosmicを選んで、Root pathに
C:\Program Files (x86)\COSMIC\FSE_Compilers\CXSTM8
を設定します。
stvd_cosmic.png

これでコンパイラとIDEの準備はOKです。

STLINKドライバのインストール

STLINKドライバをダウンロードします。無料です。以下のURLからダウンロードします。会員登録が必要です。
https://www.stmcu.jp/design/sw_dev/pc_soft/53405/
ダウンロード後zipファイルを展開してstlink_winusb_install.batをダブルクリックします。

さらに
C:\Program Files (x86)\STMicroelectronics\st_toolset\stvd\dao
にある
ST Toolset.msi
を右クリックしインストールします。

STM8SDiscoveryの入手

色々入手先はあると思いますが、ここではchip1stopを紹介します。
https://www.chip1stop.com/USA/en/view/searchResult/SearchResultTop?zaikoFlg=true&makerCd=STMI&keyword=STM8S-DISCOVERY&cid=STM8S-DISCOVERY

標準ライブラリの入手

STM8用の標準ライブラリをダウンロードします。無料です。以下のURLからダウンロードします。会員登録が必要です。
https://www.stmcu.jp/design/sw_dev/firmware/52859/
stm8spl_download.png
適当なフォルダに展開します。日本語が入っていると、この後コンパイラが動作しないので、英語で空白無しのフォルダがいいと思います。

Lチカ

標準ライブラリのSTM8S_StdPeriph_Lib\Projectフォルダに移動します。STM8S_StdPeriph_Templateをコピーして「blinky」という名前にします。blinkyは読み取りのみに設定しているファイルを含んでいるので、読み書き出来るようにプロパティを変更します。

STVDを起動して、File→Open Workspaceから、STM8S_StdPeriph_Lib\Project\blinky\STVD\Cosmic\Project.stwを開きます。

STM8S-DiscoveryにのっているSTM8はSTM8S105なので、STVDでSTM8S105を選びます。
stm8s105.png

main.cの中を以下のように書き替えます。

/* Private function prototypes -----------------------------------------------*/
static void Delay(uint32_t t);
/* Private functions ---------------------------------------------------------*/

void main(void)
{
    GPIO_Init(GPIOD, GPIO_PIN_0, GPIO_MODE_OUT_PP_HIGH_FAST);
  /* Infinite loop */
  while (1)
  {
        GPIO_WriteReverse(GPIOD, GPIO_PIN_0);
        Delay(10000);
  }

}

static void Delay(uint32_t t)
{
    __IO uint32_t n = t;
    while (n--) {
        nop();
    }
}

メニューのBuild→Buildからコンパイルしてエラーがないことを確認してください。

メニューのDebug InstrumentsからTarget Settingsをクリックしてダイアログを開きます。
debug_inst.png

SWIM_STLINKを以下のように選択してダイアログを閉じます。
swim_stlink.png

STM8S-DiscoveryをPCにUSB接続し、STVDのDebug→Start Debuggingでデバッグを開始してください。

接続したらメニューのDebug→Continueでプログラムを実行します。LD1の緑色のLEDが点滅すれば成功です。

デバッガをDebug→Stop Debuggingで停止して、STVDを終了してください。

サンプルコードを動かしてみる

STM8S_StdPeriph_Examplesに各種サンプルコードがあるのですが、残念ながらSTM8S-Discovery用はほとんどありません。サンプルコードを参考にして自分で動かしてみてください。

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