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NucleoでSTLINKを切り取ることなくSTM32のVdd電圧を変える方法

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#はじめに
Nucleoは通常はUSBからの5Vを、STLINKの基板を経由して、3.3Vに落としてSTM32のVdd電圧にしています。この電圧を変えるのは、Nucleo64のユーザーマニュアル(UM1724)を見ると、「STLINK部分を切り取るか、SB2とSB12を外すこと」と書いてあります。ハードウェア改造すると使い捨てになってしまうので、それなしに変更する方法を見つけました。

#外部からのVdd入力ピン
Nucleoを、STLINKを上、STM32を下、に置いたとき、JP6の右側がUSB 5Vを3.3Vに落としたレギュレーターの出力です。左側がSTM32のVddにつながっています。
IMG_1259.jpg

JP6を外して、左側に安定化電源をつなぎます。
IMG_1266.jpg

#NRST
実は、このまま安定化電源を1.8Vにしても、STM32は起動しません。それは、STLINKがNRSTをLowに引っ張っているからです。本来はSB12を外すのですが、1kohm程度の抵抗でVddにプルアップして対応します。
IMG_1260.jpg

#電源投入
安定化電源を1.8Vにしてから、STLINKのUSBケーブルを指すと、STM32が起動します。動画では、あらかじめLチカのプログラムを書き込んでおき、LD2が弱弱しく点滅しているのが確認できます。
IMG_1264.jpg
動画
https://twitter.com/kotetsu_yama/status/1206830992457007104

#おわりに
これで、STLINKを物理的に外さなくても、STM32の電源電圧を実験的に変えることができます。

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