4
5

More than 3 years have passed since last update.

NucleoでSTLINKを切り取ることなくSTM32のVdd電圧を変える方法

Posted at

はじめに

Nucleoは通常はUSBからの5Vを、STLINKの基板を経由して、3.3Vに落としてSTM32のVdd電圧にしています。この電圧を変えるのは、Nucleo64のユーザーマニュアル(UM1724)を見ると、「STLINK部分を切り取るか、SB2とSB12を外すこと」と書いてあります。ハードウェア改造すると使い捨てになってしまうので、それなしに変更する方法を見つけました。

外部からのVdd入力ピン

Nucleoを、STLINKを上、STM32を下、に置いたとき、JP6の右側がUSB 5Vを3.3Vに落としたレギュレーターの出力です。左側がSTM32のVddにつながっています。
IMG_1259.jpg

JP6を外して、左側に安定化電源をつなぎます。
IMG_1266.jpg

NRST

実は、このまま安定化電源を1.8Vにしても、STM32は起動しません。それは、STLINKがNRSTをLowに引っ張っているからです。本来はSB12を外すのですが、1kohm程度の抵抗でVddにプルアップして対応します。
IMG_1260.jpg

電源投入

安定化電源を1.8Vにしてから、STLINKのUSBケーブルを指すと、STM32が起動します。動画では、あらかじめLチカのプログラムを書き込んでおき、LD2が弱弱しく点滅しているのが確認できます。
IMG_1264.jpg
動画
https://twitter.com/kotetsu_yama/status/1206830992457007104

おわりに

これで、STLINKを物理的に外さなくても、STM32の電源電圧を実験的に変えることができます。

4
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
5