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[Java]MinecraftのModを作成しよう 1.14.4【7. 進捗の追加】

Last updated at Posted at 2020-08-07

(この記事は一連の解説記事の一つになります)

先頭記事:入門編
前の記事:6. レシピの追加
次の記事:8. 鉱石の追加と生成

進捗の追加

ここまでアイテム関連を広く浅く触れてきましたが、今度は少し趣向を変えて、進捗(advancements)の追加を行ってみます。
advancement_Minecraft.png
このようなツリー構造のいわゆるトロフィーのようなものです。

進捗の追加は比較的簡単で、1.14.4ではjsonベースで管理されています。

\src\main\resources
   ├ assets
   └ data
      └ example_mod
         ├ advancements
         │  └ root.json
         ├ loot_tables
         └ recipes

\src\main\resources\data\example_mod\advancementsフォルダを作り、この中に配置していきます。
まずツリーの根にあたる進捗が1つ必要になりますので、これを作ります。
参考ページに詳しいので、これを参考にしながら書きましょう。

root.json
{
  "display": {
    "icon": {
      "item": "example_mod:example_ingot"
    },
    "title": {
      "translate": "advancements.root.title"
    },
    "description": {
      "translate": "advancements.root.description"
    },
    "frame": "task",
    "show_toast": true,
    "announce_to_chat": true,
    "hidden": false,
    "background": "minecraft:textures/block/stone.png"
  },
  "criteria": {
    "get_example_ingot": {
      "trigger": "minecraft:inventory_changed",
      "conditions": {
        "items": [
          {
            "item": "example_mod:example_ingot"
          }
        ]
      }
    }
  }
}

これはexample_ingotを入手した際に達成される進捗の例です。
重ねてになりますが、参考ページに十分な説明がありますので、詳しくはそちらを確認してください。一部かいつまんで説明します。
frameは進捗のタイルのフレームの指定です。challenge、goal、taskの3つから適当なものを設定しましょう。デフォルトtask。
show_toast announce_to_chatはそれぞれ「達成時に右上にメッセージを出すかどうか」「チャット欄にメッセージを出すかどうか」で、true/falseを与えます。デフォルトtrue。
hiddenは「一つ達成されるまでタブを表示しないかどうか」…と書かれていますが、falseを指定してもなぜか表示されないのでよくわかりません。デフォルトfalse。
criteriaは進捗の条件を定める項です。任意のuniqueな名前をタグ名とし(get_example_ingotの部分)、triggerに各種トリガー、conditionsにトリガーに対応した詳細な条件を記述します。

タイトルと説明のtranslateについて、langファイルに追記をします。

en_us.json
{
  "advancements.root.title": "Example Title",
  "advancements.root.description": "Example description."
}
ja_jp.json
{
  "advancements.root.title": "例タイトル",
  "advancements.root.description": "説明の例。"
}

キャプチャ.PNG
このように進捗が追加できました。


もう一つくらい例を見てみましょう。

obtail_armor.json
{
  "parent": "example_mod:root",
  "display": {
    "icon": {
      "item": "example_mod:example_chestplate"
    },
    "title": {
      "translate": "advancements.obtain_armor.title"
    },
    "description": {
      "translate": "advancements.obtain_armor.description"
    },
    "frame": "task",
    "show_toast": true,
    "announce_to_chat": true,
    "hidden": false
  },
  "criteria": {
    "example_helmet": {
      "trigger": "minecraft:inventory_changed",
      "conditions": {
        "items": [
          {
            "item": "example_mod:example_helmet"
          }
        ]
      }
    },
    "example_chestplate": {
      "trigger": "minecraft:inventory_changed",
      "conditions": {
        "items": [
          {
            "item": "example_mod:example_chestplate"
          }
        ]
      }
    },
    "example_leggings": {
      "trigger": "minecraft:inventory_changed",
      "conditions": {
        "items": [
          {
            "item": "example_mod:example_leggings"
          }
        ]
      }
    },
    "example_boots": {
      "trigger": "minecraft:inventory_changed",
      "conditions": {
        "items": [
          {
            "item": "example_mod:example_boots"
          }
        ]
      }
    }
  },
  "requirements": [
    [
      "example_helmet",
      "example_chestplate",
      "example_leggings",
      "example_boots"
    ]
  ],
  "rewards": {
    "experience": 100
  }
}

いずれかの防具を入手で達成される進捗の例です。
特に注目してほしいのは、前項でなかったparentの要素が増えていることです。ここに先ほど定義したexample_mod:rootを指定することで、子の要素とすることができます。なお、進捗では親が子の前提条件とはならない(順不同で達成可能)ですが、親を達成した場合子の子まで(つまり2段先まで)がすべて表示されるようになるようです(逆に子を達成した場合最短の経路で根までの親が表示されます)。また、1つの親に対して子は複数作ることができます。
他に異なるのは、criteriaの要素が複数記述されていること、requirements``rewardsが増えていることです。この例のように、criteriaの要素は複数記述でき、requirementsではこれらを用いてどのように達成判定を行うか記述します。[A,B]はAまたはB、[A],[B]はAかつBを示します。rewardには進捗達成時の報酬を設定できます。ここでは経験値を付与していますが、レシピの開放・アイテム付与・任意関数の実行が可能です。
キャプチャ.PNG
きちんと経験値が取得できています。


進捗は自分の作るModがどう楽しめるか伝える良い手段ですので、効果的に活用しましょう。

追記

1.12より前は進捗ではなく実績という異なるものが存在したので、情報を探す際に混同しないように注意が必要です。

参考

進捗 - Minecraft Japan Wiki【8/4更新】 - アットウィキ

次の記事

8. 鉱石の追加と生成

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