衝動買いの末路
少し前に、3Dプリンターの販売元であるBambu Labがブラックフライデーセールをやっていました。
その時、エントリーモデルであるA1 miniが\29,800という3万円を切るお値段で売られていました。
買うか。買わないか。。。と迷っていたところ、たまたまNT名古屋というイベントがありまして、その時に、「このロボットのフレームはA1 miniで出したやつですよー」と言われ、マジか・・・最近のプリンターこの精度でるんか・・・欲しい・・・と思ってしまい、私は購入しました。
しかし、実際ロボットを設計するわけでもないソフトウェアエンジニアが買ったとて、印刷するものがないのも事実です。したがって、そういう「安いしロマンがあるというだけで3Dプリンターを買ってしまった人」向けにおススメする3Dモデルをご紹介します。
Benchy
いわゆるお舟のモデル。プログラミングでいう「HelloWorld」に相当するやつです。大抵どの3Dプリンターの動画でも印刷しています。
これってただの飾りかと思いきや、割とちゃんと考えられているらしく、3Dプリンターの性能試験として優秀なモデルだそうです。
Bambu Scraper Grip
Bambu Lab A1 miniには謎の部品がついており、マニュアルには謎のパーツが書いてあります。そして、このパーツに関して一切説明がない。
これは3Dプリンターで印刷したときにプレートからモデルを引きはがす時に使う器具です。こいつを印刷して組み立てなければならない。という割とファンキーな仕様になっています。
ちなみに先が金属製なため、プレートに傷がつきやすいので使わないほうがいいかもです(
A1 (mini) Poop Chute
なんの用途か分からないかもしれませんが「うんこ入れ」です。
印刷するときに、最初に押し出しキャリブレーションということを行います。その時に、一定量のフィラメントを出して、ぐちゃぐちゃなモデルが出てます。これを適当に「うんこ」と呼んでいました。
このうんこなんですが、キャリブレーションが終わると、勢いよくポーンと飛んで行って、部屋を汚すので、割とめんどくさい存在です。そいつをキャッチするのがコレ。
私は、適当に「うんこ」と呼んでいましたが、このアダプターを作った外国人もpoops=うんこと読んでいたので、うんこに関する感覚は万国共通なんだな。と思いました。
Octocat Articulated
Githubのアイツです。ただの置物で、足が可動式になっています。
オクトキャットカワイイヤッター!!!
Tux the linux mascot
Linuxのペンギンです。多色刷りのモデルばかりで、単色で刷って見栄えが出るやつが欲しい。多色刷り前提のやつを単色で出しているため、おなかと体の境界が見えにくい。
Go Gopher
Goのマスコットの彼です。デフォルトで出すと3cmぐらいなのですごくちんまいです。
Dummy 13
おもろい3Dモデルないかな?と思って動画を探してみたら見つけたやつです。
3Dプリンターでできる可動式アクションフィギア。
Printablesという3Dプリンターのモデルを共有できるサイトの2024年の最優秀モデルに選ばれた作品。しかも権利系が緩いらしく改造もOKらしいです。そのため、いろいろな拡張パーツが作成されています。
ただまぁあまりおススメはしません(おススメな3Dモデルとは)
というのは、ブラックフライデーでお安くなっていたフィラメントはPLAという材質でこれがDummy13を印刷する材質と相性が悪いです。より厳密にいうと外装の部分はPLAでいいんですが、パーツの連結部分はABSなどある程度弾力のある材質が良いです。私は、それを承知でPLAだけで印刷をして、組み立ててみましたが、まぁ若干コワイ位に力を入れないと組み立てれないパーツがあったり、実際力加えすぎて曲がったパーツもありました。あと、経年劣化で接合部が弱くなる。という話もあり、私も2週間ほどたって、パーツの保持力が弱くなってきた感じもあります。
ただロマンはあるので、一度印刷すると楽しいです。こんなもんまで印刷できるのか。と。印刷に2時間。組み立てに1時間ぐらいかかりました。(そこそこパーツ点数が多い。)
まとめ
安い!欲しい!という直感で買ったはいいものの、何印刷したらいいんだっけ・・・という気持ちになった方は多いんじゃないでしょうか。あと、ぶっちゃけて言うと本当に使い勝手のいいPLA製品であれば、ほぼ100円均一に売っているというジレンマがあります。そのため、割と自前でCADを引かないと真価を得られない気がしますが、入門としてはこれくらいのものを印刷して、技術の進歩を楽しむのがいいのではないでしょうか。