私について
ノーコード好きのネカフェ店長として自社店舗アプリを作ったりしていたらお声がけいただき、今年2月からIT企業へ転職しました。現職ではZohoの導入支援企業で働いております。同時に個人事業主としても地域の企業様へDXツール(Zoho含む)の導入支援をおこなっております。
この記事では、そんな私がZohoを見た視点で書いています。
※一部生成AIを活用して記述しています。ご了承ください。
背景
現在、日本では多くの企業がローコード/ノーコードプラットフォームへの移行を進めています。IDC Japanの調査によると、485社中37.7%が導入済みで、54.1%が過去2年以内(2020年8月から2021年9月まで)に導入しました。
Zoho製品も同様に、ノーコード・ローコードで迅速なアプリケーション構築とカスタマイズ性を提供しています。様々なCRMサービスがある中で、十分に検討しうる選択肢の1つになっています。
Zohoのイメージ
ネガティブなワードもありますが、そのあたりについては下記記事に譲ります。
実際に利用されたユーザー様はどういった声をお持ちなのか?について紹介できればと思います。
Zohoへの移行:ユーザー評価と実際の成果
従来のCRMシステムからZohoへの乗り換えに興味を持たれている方も多くいらっしゃいます。
この背景には、コスト削減、使い勝手の良さ、そして柔軟なカスタマイズオプションといった点で、他のCRMシステムとの差別化があるからです。
ZohoはCRMだけではない
Zohoは単なるCRMプラットフォームに留まらず、幅広いビジネスニーズに対応する多様なバンドルプランを提供しています。これにはZoho One、CRM Plus、Workplace、Finance Plus、People Plus、IT Management、Marketing Plusなどが含まれ、各プランは営業、サービス、マーケティング、財務・会計、人事管理、IT資産管理、マーケティング活動など、企業のさまざまな業務領域をカバーしています。
それらをCRMのレコードを軸とした連携をすることで利用することができます。
これらの統合ソリューションは、一貫したユーザー体験を提供し、組織内の業務フローを効率化することで、運用の複雑さを軽減し、経済的なメリットをもたらします。各プランは企業の特定のニーズに合わせてカスタマイズ可能であり、Zohoの統合プラットフォームは企業運用を大きく効率化することが可能です。
下記がサービス一覧です。(ZohoOneを契約すると全部使えます)
Apptics - アプリケーション分析
Assist - リモートアシスタンス
BackStage - イベントプランニング
BackToWork - 職場復帰管理
BagTracker - 荷物追跡
Bigin - スモールビジネスCRM
Bookings - 予約管理
Calendar - カレンダー管理
Campaigns - メールマーケティング
Campfire - コラボレーション
Catalyst - データ変換
Checkout - チェックアウトシステム
Cliq - チャットベースコミュニケーション
Commerce - Eコマースプラットフォーム
Contact - 連絡先管理
Contracts - 契約管理
CRM - 顧客管理・営業支援システム
CRM Plus - CRM拡張機能
DataPrep - データ準備
Desk - ヘルプデスク・カスタマーサポートシステム
Directory - ディレクトリサービス
Expense - 経費管理
Finance Plus - 財務経理統合システム
Flow - ワークフロー自動化
Forms - フォーム作成
Inventory - 在庫管理
Invoice - 請求書管理
LandingPage - ランディングページ作成
Learn - 学習管理
Lens - リモートアシスタンス
Mail - メールシステム
Marketing Automation - マーケティングオートメーション
Meeting - オンライン会議
Notebook - ノート作成
PageSense - ウェブサイト分析
People - 人事・給与管理
People Plus - 人材管理統合システム
Projects - プロジェクト管理
Recruit - 採用管理
Remotely - リモートワークサポート
SalesIQ - オンライン顧客対話
Show - プレゼンテーション作成
Sign - 電子署名
Site24x7 - ウェブサイト監視
Sites - ウェブサイト作成
Social - ソーシャルメディアマーケティング
Sprint - アジャイルプロジェクト管理
Subscriptions - 定期購読管理
Survey - アンケート作成・分析
Table - テーブル管理
TeamInbox - チームメールボックス
Thrive - ウェルネス追跡
Vault - パスワード管理
WorkDrive - クラウドストレージ
Workerly - 派遣労働者管理
Writer - ワードプロセッサ
Zoho One - 全てのZohoアプリケーションの統合プラットフォーム
考え得るほぼすべての社内業務をカバーしています。
カスタマイズの幅と解決できる問題
@ITの調査結果に関する記事で明らかになった「システム乱立、個別最適化」などの運用上の課題について、Zoho製品を導入することでカバーできる可能性があります。
Zohoの統一されたプラットフォームは、複数のシステムが乱立することを防ぎ、管理と運用を一元化することで、これらの懸念を解消する助けとなる可能性があります。
また、Zoho製品では共通の言語Deluge(デリュージ)が存在します。
Delugeを応用することでノーコードのカスタマイズで手の届かない拡張も可能です。Delugeを使った関数を作り、ワークフローに組み合わせるといった実装ができます。
(具体例)
・ノーコードの実装
「商談」を承認フローを回し、ステータスが承認済みになった時点で「見積書」レコードを下書きステータスで作成する
・Delugeの実装
「商談」を承認フローを回し、ステータスが承認済みになった時点で同じ内容の「見積書」「請求書」レコードを下書きステータスで作成する
などなど。
また、ローコード的にDelugeを使う"以上"の拡張も可能です。
改善点
ここまでメリットを紹介しましたが、個人的にはZohoの操作感やデザインには改善の余地があると感じています。
レコードの詳細画面からの編集では固有のUIしか利用できず、これに対しては柔軟性の向上が求めたいところですね。
一方で、ZohoSheetのExcelライクな入力機能は使いやすいと評価されています(新規追加は不可)。更新をトリガーにワークフローを動かすこともできます。
海外製のサービスにあるあるな、ローカライズが間に合っていない製品があるのも事実です。
しかし、Zohoの開発者の方とも定期的にやりとりさせていただいていますが、ポテンシャルはかなり感じます。早く改善されていくでしょう。
個人的に好きな機能
①キャンバス機能
https://www.zoho.com/jp/canvas/ より
レコードの詳細画面をカスタマイズできる機能です。
bubbleっぽい感じのカスタマイズ画面で、結構いろいろできます。
②ZohoFlow
https://www.zoho.com/jp/flow/ より
見ての通り、MakeライクなiPaaSです。Zoho製品のモジュールはもちろんのこと、外部サービスとも連携できます。
総括
この記事では、Zoho CRMのノーコード・ローコードCRMとしての特長を探求しました。Zohoは中小企業にとってコスト効率の良い選択肢を提供し、ビジネスプロセスの効率化、組織内の情報共有、顧客管理を支援します。ノーコード・ローコード技術の進化により、Zoho CRMの適用範囲は今後も拡大し、多様な業務ニーズに応え続けることが期待されます。