はじめに
Salesforce組織をHyperforceへ移行する場合、以下3つのステップを踏む必要があります。
- ハードコードされた参照の削除
- Hyperforceへの接続を確認
- Hyperforceへのアクセスを維持するための確認
この記事では、ステップ1のハードコードされた参照の削除について解説します。
ハードコードされた参照とは
以下Salesforce公式ヘルプより引用
たとえば、次のようなハードコード化された参照「https://na1.salesforce.com/{Case.Id}」があるとします。
これを相対参照にするには「na1.salesforce.com」を削除して「/{Case.Id}」にします。
ハードコードを見つける方法
1. Salesforce設定画面のクイック検索に「Hyperforce」と入力し、「Hyperforceアシスタント」をクリック
2. Salesforce Optimizer へのアクセスを許可を有効化し、検証をクリック
参照リンクハードコードが組織に存在する場合、メールとHyperforceアシスタント画面で警告が表示されます。
3. Salesforce Optimizerへアクセス
警告文にもある通り、どこに参照リンクハードコードが存在するか確認するには、アプリケーションランチャーより「Salesforce Optimizer」へアクセスすれば可能なようです。
しかし、現状Salesforce Optimizerへアクセスしても何も出てこない状態となっています。
公式Helpより、Salesforce Optimizerを使用するユーザーに必要な以下3つの権限を付与しているユーザーでアプリケーションを開いています。
- アプリケーションのカスタマイズ
- すべてのデータの編集
- ユーザの管理
この問題はIssueとしても登録されているため、現時点では使えないものとして、他の方法で参照リンクハードコードを見つけます。
※Salesforce Optimizerを正常に動作させる方法をご存知の方は、ご指摘お願いいたします。
4. VSCodeを使用して参照リンクハードコードを検索
公式Helpに従いSalesforce環境のメタデータを取得し、ハードコードの検索を行う。
5. 参照リンクハードコードの削除・編集を行い、環境へアップロード
削除を行うか、必要な場合は相対参照に変更を行う。
Apexコードへハードコードが存在する場合、カスタムメタデータなどを使用してハードコードを削除する。
以下公式ヘルプより
ハードコードされた参照は、URL にインスタンス名が含まれる URL です (例: na1 .salesforce.com)。
これらのハードコードされた参照を、汎用のインスタンス固有ではない URL または相対 URL (.my.salesforce.com) に置き換えます。
注意点
Salesforce Optimizerが正常に動作しない以上、VSCodeで検索するしか方法がありません。
VSCodeで検索を行う場合、すべてのメタデータをローカルに落とし検索を行う必要があります。
Salesforce Optimizerの動作が確認でき次第、記事の編集を行います。