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macOSでもスープが飲みたい!

Last updated at Posted at 2019-12-06

この記事はFUN Advent Calendar 2019、七日目の記事です。
昨日はパンダちゃんのVisual StudioでHello Worldするのにn年かかりましたです。

2020/12/9追記

後述の通り、この記事はmacOS Mojaveを対象としています。Catalina以降の動作確認はしていません。また、現在のwineのバージョンによっては動かない可能性や、不具合が起きる可能性があることをご了承ください。

はじめに

HotSoupProcessor(以下HSP3)というプログラミング言語をご存知ですか?
おにたまさんが作成された手続き型言語です。
詳しくはこちらをご覧ください。

僕は普段MacBookProを使っているのですが、如何せんHSP3はWindowsで動くんですよね。
Windows機を持ってないわけでは無いんですが、しまってるものを持ち出すのもめんどくさい...というわけでmacでHSP3を動かしてみよう!というのが今回のお話です。

環境

  • MacBook Pro(Mojave ver10.14.6)

どうやって

皆さんがmacでWindowsのソフト動かしたい!となった時、どんな方法で動かしますか?
おそらく、
1. Parallelsを使ってWindowsを立ち上げる(仮想マシン方式)
2. BootCampを使ってWindowsを立ち上げる(デュアルブート方式)
3. Wineを使ってWindowsソフトウェアを動かす(API方式)
が大半だと思います(他の方法とる変態人とかいるのかな)。
今回はWindowsを買うお金が無い僕のような人ができる「3. Wineを使ってWindowsソフトウェアを動かす」方法でやっていきたいと思います。

準備

XQuartz

まず、XQuartzの公式ページより、XQuartzをDLしてきましょう。
xquartz 編集.png

特に難しいことは無いのでそのままインストールまで終わらせてください。

Wine

次に、Wine公式ページから、"Wine Stable"をDLしてください。
wine 編集.png

DLが終わったら、インストールしていきましょう。基本的には説明通り進めば大丈夫です。
インストール先は、「このコンピュータのすべてのユーザ用にインストール」を選択し、
インストール先.png

インストールの種類という項目に来た時、64bit supportにチェックをつけます。
インストールの種類.png

続けると、下の画像が出ると思うので、このときにインストール先が間違ってなかったら「インストール」に進んでください。
インストールの種類3.png

無事インストールが済んだら、アプリケーションより、Wine Stableを選びます。するとターミナルが開かれるので
$ winecfg
を入力してください。このとき、
monoインストーラ.png

とこのような表示が出るので、念の為インストールしておきましょう。
winecfgコマンドを叩くと以下の画面が出てくるので、Windowsのバージョンが10になってることを確認してください。気になるところがあったりオレオレ環境を構築したい人以外は、他の設定は基本そのままで大丈夫です。変更した後は右下の「適用」を押すことを忘れずに...
wine設定.png

Wineの日本語化

Wineのインストールが終わったし次はHSP3入れよう...ちょっと待った!このままではインストールが難しいぞ!
なぜならそう、
お豆腐.png
皆大好き文 字 化 け
まずはこれを直していきます。
1. IPAモナーフォントより、opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8.tar.gzをダウンロードしてホームディレクトリに置きましょう。
2. そしてDLしてきたものを解凍し、.wine/drive_c/windows/Fontsに入れます。コマンドでやるなら以下の通りです。

$ tar xzf opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8.tar.gz
$ mv opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAMonaFonts-1.0.8/fonts/ipa*.ttf ~/.wine/drive_c/windows/Fonts/

3.次に、Wineの各フォントをIPAモナーフォントに変える作業をします。

REGEDIT4

[HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Wine¥Fonts¥Replacements]
"MS Gothic"="IPA モナー ゴシック"
"MS Mincho"="IPA モナー 明朝"
"MS PGothic"="IPA モナー Pゴシック"
"MS PMincho"="IPA モナー P明朝"
"MS UI Gothic"="IPA モナー UIゴシック"
"MS ゴシック"="IPA モナー ゴシック"
"MS 明朝"="IPA モナー 明朝"
"MS Pゴシック"="IPA モナー Pゴシック"
"MS P明朝"="IPA モナー P明朝"

をShift_JISでhogehoge.regとしてホームディレクトリに保存します。
4. その後、Wineで開いているターミナルで、ホームディレクトリにいることを確認したのち、$ wine regedit hogehoge.regを入力します。
5. 以上。

HSP3を入れる

やっとここまできました、本題のHSP3のダウンロードに参りましょう。
HSP3のダウンロードページからhsp351.exeをダウンロードしてください。
HSP3のDL 編集.png
そのままインストーラを起動し、説明にしたがってインストールしてください。
この時、「デスクトップ上にアイコンを作成する」や「拡張子の関連付けを行う」はチェックを外してください。
インストールが完了したら、以下のデモアプリが立ち上がります。
hspdemo.png

以降は、Wine Stable起動→$ wine c:\\hsp351\\hsed3.exeでエディタが開くはずです。

hsp起動.png

ハロワもこの通り、勝ち卍

hspHelloWorld.png

まとめ

以上でmacOSでスープを飲む話は終わりです。正直な話、実はアドカレ用に作ったネタなので今後macでHSP3を使うか?と言われるとうーん...と答えざるを得ないんですね。ここまでやるくらいならWindows使いましょう(誰かWinのデスクトップ買ってくれないかなあ)

今日はハッカソンに出てきます、何作るかまだ決まってないや。
明日はたつお先生が深層学習について話してくれるらしい。

参考

macOS と Wine で作る HSP 3 の開発環境(参考じゃなくて丸パクリだろ!とかは言わないお約束...)
Wine 4 を利用してmacOSでWindowsアプリを動かそう

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