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pythonのためのテンプレートエンジン「Jinja2」便利な機能

Last updated at Posted at 2018-12-04

pythonでwebサービスを作成すると利用されるのは、Jinjaが多いと思います。

そんなJinjaには、たくさんの便利な機能があります。そんなJinjaをインストールから実装まで、絶対やってほしい設定を交えつつ、紹介していきます。

目次

  • Jinjaの準備
  • サンプルアプリを実装
  • Jinjaの便利機能を紹介
    • パラメータを表示
    • for文
    • if文
    • ランダムに値を選択
  • つまったところ
  • おまけ

対象

  • pythonのwebサービスでビューを楽に書きたい人
  • Flaskでアプリケーションを作っている人
  • pythonでwebサービスを作ろうとしている人

Jinja2の準備

早速、準備をしていきましょう。

Jinja2をインストール

他のライブラリと同じくpip installでインストールできます。


$ pip install Jinja2

【重要】PycharmでTemplate Languageの設定

Pycharm Professionalをお使いの方は絶対にこの設定をしてください。これをやらないと2分で頭がハゲます。
Pycharm Community Editionをお使いの方は、ハゲたらProfessionalを買ってくださいヽ(•̀ω•́ )ゝ。

「⌘」 + 「,」でpreferencesを出現させて、検索フォームに「template」と入力

image.png

「Jinja2」を選択して、適用

このgif通りやればできます!できなかったら 筆者のTwitterアカウントに連絡ださい。みなさんがハゲる前に対応します。

templatesディレクトリを「Template Folder」に変更

この設定をしておく、補完が効いてくれて、ビューをスイスイ書けます。

サンプルアプリを実装

作ってなんぼ!ってことで簡単に書いていきましょう!

ディレクトリ構成

こんな感じ!エラーに出くわすといけないので、とりあえず、同じ構成にしてください。

※ ディレクトリ名やファイル名は正確に真似してください。
※ app.pyとtemplates/は、同一階層です。

├── app.py
└── templates
    └── index.html

ビューを実装

早速、Jinjaの記法を使って、ビューを書きます。この時点では、書き方がわからないかもしれませんが、それぞれの機能については、下で解説します。

templates/index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>サンプル</title>
</head>
<body>

<h2>自己紹介</h2>

<h3>{{ username }}</h3>

<h4>誕生日: {{ birth_day.year }}年{{ birth_day.month }}月{{ birth_day.day }}</h4>
{% if birth_day.month == 12 %}
    <p>今月、誕生日です!</p>
{% elif birth_day.month == 11 %}
    <p>先月、誕生日でした。</p>
{% endif %}

<h3>好きな女性タレント</h3>
<ul>
    {% for actress in actresses %}
        <li>{{ actress }}さん</li>
    {% endfor %}
</ul>


<div>2018年のM-1で、一番おもしろかったのは、
    <p style="font-size:18px; color: midnightblue">{{ comedians | random }}</p>だと思います。
</div>

</body>
</html>

コントローラーを実装

この記事内では、コントローラーは主題ではないので深くは触れません。さらに、Jinja2での機能紹介を優先して、煩雑にもなってしまっています。

app.py
from flask import Flask, render_template

app = Flask(__name__)
app.config["SECRET_KEY"] = "sample1204"


@app.route("/", methods=["GET"])
def index():
    username = "Kota"
    birth_day = {"year": 2000, "month": 11, "day": 25}
    actresses = ["有村架純", "中条あやみ", "石原さとみ"]
    comedians = ["和牛", "ジャルジャル", "霜降り明星"]

    return render_template("index.html",
                           username=username, birth_day=birth_day,
                           actresses=actresses, comedians=comedians)


if __name__ == "__main__":
    app.run()

後は、app.pyを動かすだけ(๑•̀ㅂ•́)و✧

$ python app.py

Jinja2の便利機能を紹介

上で書いた、templates/index.htmlを見ながら、説明します。

パラメータを表示

flaskから渡した変数をそのまま表示するには、{{}}で囲むだけ!

templates/index.html
{{ username }}

if文

pythonの文法とほとんど同じで書けます。
両脇に{%%}が追加される程度です。
if文の終了を明示的にするために、{% endif %}と書きます。

templates/index.html
{% if birth_day.month == 12 %}
    <p>今月、誕生日です!</p>
{% elif birth_day.month == 11 %}
    <p>先月、誕生日でした。</p>
{% endif %}

for文

ビューでfor文を使えるテンプレートエンジンはたくさんあると思います。もちろんJinja2でも使えます。
pythonの文法と似ていますね。
これもfor文同様に{%%}で囲み、{% endfor %}でfor文の終了をお知らせすれば、完成です。

templates/index.html
<ul>
    {% for actress in actresses %}
        <li>{{ actress }}さん</li>
    {% endfor %}
</ul>

ランダムに値を選択

ビューでは馴染み薄いかもしれませんが、randomも使えます。
flaskから配列を渡すことも可能ですし、ビューで定義することも可能です。

templates/index.html
<p style="font-size:18px; color: midnightblue">{{ comedians | random }}</p>

{# こうやっても書ける #}
{# <p style="font-size:18px; color: midnightblue">{{ ["和牛", "ジャルジャル", "霜降り明星"] | random }}</p> #}

(個人的にはここ3年ずっと和牛を応援しています。)

つまったところ

htmlファイルを作ったのに、エラーになる

よく見るのが、jinja2.exceptions.TemplateNotFound: index.htmlのエラー。

原因:
Jinja2が求めるディレクトリ構成になっていないから。

上にも書きましたが、ディレクトリ構成はこんな感じ!

├── app.py
└── templates
    └── index.html
  • htmlファイルを格納しているディレクトリの名前は、templatesにする
    • 複数形であることに注意
    • templatesの下に更にディレクリを作って、その下にhtmlファイルを置くのは問題なし
  • app.pytemplatesは同一階層にする

おまけ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
少しでもお役に立てたのであれば、嬉しいです。

他にも便利機能はたくさんあるので、Renttleのあれこれ ~はじめて0からサービスを開発~ Advent Calendar 2018が終わる前に書きたいと思います(ง `ω´)۶

Jinja2の公式サイトを見ると、鳥居が描かれています。なので、「Jinja」の語源は「神社」ということで良さそうです。
ただ、なんで神社に影響されたのかまでは、調査できなかったです(┐「ε:)ズコー。

Renttleというサービスを開発中です。ぜひ、使ってみて、レビューをください。

P.S.

今までのアドベントカレンダーの記事を見てくれている方から、顔文字のセンスがおっさんっぽいとのレビューを頂いたので、こちらを参考に顔文字を採用しました。

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