はじめに
Linuxシステムの基本的な理解を深めるために、ファイルシステムの構造を知ることは非常に重要です。この記事では、Linuxの各主要ディレクトリがどのような目的で、どのように使われているのかを解説します。
ファイルシステム階層構造(https://www.linuxyogi.com/linux-directory-structure-file-system-hierarchy/)
1. / (ルートディレクトリ)
概要: 全てのファイルとディレクトリの起点となる場所です。
重要性: システムの構造上、最も基礎となるディレクトリです。
後から出てくる[/root]ディレクトリと、呼び名が紛らわしいので注意してください。
2. /bin (ユーザーバイナリ)
概要: 基本的なシステムコマンドが保存されています(例: ls, cp)。
重要性: システムの操作に必須のコマンドが含まれるため、どのユーザーもアクセス可能です。
3. /etc (設定ファイル)
概要: システム全体の設定ファイルが格納されています。
重要性: システムの振る舞いを変更するための中核的な設定がこのディレクトリに集中しています。
4. /home (ユーザーディレクトリ)
概要: 個々のユーザーのデータや設定が保管される場所。
重要性: ユーザーの個人作業空間を提供し、セキュリティとプライバシーを保つ重要な役割を果たします。
5. /usr (User System Resourceの略)
概要: 追加のユーザープログラムとライブラリが含まれます。
重要性: OSに追加でインストールされたプログラムやライブラリーなど /bin と比べると必須ではないプログラムが格納されます。またシステムの拡張性とアプリケーションのサポートに不可欠です。
6. /var (可変データ)
概要: ログファイルやメールスプールなど、変更されるデータが保存されます。
重要性: システムの動作状態を追跡し、問題解析に役立つ情報を提供します。
参考資料
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Directory Structure by LinuxYogi
https://www.linuxyogi.com/linux-directory-structure-file-system-hierarchy/ -
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https://amzn.asia/d/2PdKAwU