1
0

MyCobot 280をPythonで制御するためのチュートリアル (1)

Last updated at Posted at 2024-05-30

はじめに

MyCobot 280は、Elephant Robotics社が提供するコンパクトでパワフルな6軸ロボットアームです。このチュートリアルでは、Pythonを使用してMyCobot 280を制御する方法を紹介します。Windows環境でのセットアップから基本的なAPIの使用例までを詳しく解説します。

mycobot.jpg

次回の記事です。

前提条件

  • Windows PC
  • MyCobot 280ロボットアーム
  • Python 3.xがインストールされていること
  • USB Type-Cケーブル

ステップ1: Python環境のセットアップ

1.1 Pythonのインストール

Pythonがインストールされていない場合は、公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。

1.2 仮想環境の作成

仮想環境を作成することをお勧めします。以下のコマンドを使用して仮想環境を作成し、有効化します。

python -m venv mycobot_env
cd mycobot_env
Scripts\activate

1.3 必要なパッケージのインストール

pymycobotパッケージをインストールします。

pip install pymycobot

ステップ2: MyCobot 280のセットアップ

2.1 ドライバのインストール

MyCobot 280をPCに接続するためのドライバをインストールします。以下のリンクからドライバをダウンロードしてインストールしてください。

2.2 MyCobot 280の接続

MyCobot 280をUSB Type-CケーブルでPCに接続し、電源を入れます。

ステップ3: Pythonコードの作成

3.1 MyCobotオブジェクトの初期化

以下のコードを使用して、MyCobotオブジェクトを初期化します。

from pymycobot.mycobot import MyCobot
from pymycobot import PI_PORT, PI_BAUD

# Windows環境でのポートとボーレートを指定
PORT = "COM3"  # ポート番号はデバイスマネージャーで確認
BAUD = 115200

# MyCobotオブジェクトの初期化
mc = MyCobot(PORT, BAUD)

3.2 基本的な制御

ロボットアームの電源をオンにし、基本的な動作をさせてみましょう。

import time

# ロボットアームの電源をオンにする
mc.power_on()

# 各ジョイントの角度を取得
angles = mc.get_angles()
print("Current Angles:", angles)

# ジョイント1を90度に移動
mc.send_angle(1, 90, 50)
time.sleep(2)

# ロボットアームの電源をオフにする
mc.power_off()

3.3 複数のジョイントを同時に制御

# 複数のジョイントを同時に制御
angles = [0, 45, 90, -45, 0, 0]  # 各ジョイントの目標角度
speed = 50  # 移動速度

mc.send_angles(angles, speed)
time.sleep(3)

# ロボットアームの電源をオフにする
mc.power_off()

まとめ

このチュートリアルでは、Windows環境でMyCobot 280をPythonで制御するための基本的な手順を説明しました。Python APIを使用することで、さまざまな制御が可能です。さらに詳細なAPIや高度な使用方法については、公式のドキュメントを参照してください。

参考資料

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0