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# AtCoder 向け C++ & Docker 環境構築

Last updated at Posted at 2022-03-07

Pythonを使ってAtCoderを最近始めましたが、TLEにあまりにも悩まされたので、C++で挑むことにしました。そのときのDockerの環境構築方法について備忘録として残しておきます。

環境構築の手順

筆者は以下の環境にて構築しました

  • MacOS Big Sur 11.6.1
  • Apple MacMini 2018 Intel Core i3

また、Docker for Desktopはインストール済みと言う前提で進めます。

1. Dockerfileの作成

Dockerfileの中身は以下の通りです。

FROM ubuntu:latest

RUN apt update && \
    apt upgrade -y && \
    apt install -y build-essential

RUN mkdir /work
WORKDIR /work

これを以下のようなディレクトリに配置します。Dockerfileがある階層にworkというフォルダを作成します。

.
┣━ Dockerfile
┗━ work/

2. イメージをビルドしてコンテナ作成

上記のDockerfileを用いて環境構築を行います。
以下のコマンドを使ってコンテナ作成を行っていきます。
パスはDockerfileがある階層で行ってください。

  • イメージビルド
$ docker image build . -t イメージ名

イメージ名は任意です。

  • コンテナ立ち上げ
docker run -v "$(pwd)"/work:/work -it イメージ名  --name コンテナ名

コンテナ名は任意です。イメージはビルドしたときに指定したイメージ名を入力してください。

※以下はVSCodeの設定です。

3. C++ファイルの実行ショートカットコマンドの設定

ショートカットを使って実行ができるように設定を行います。

3-1. 拡張機能のインストール

以下の拡張機能をインストールしてください。

3-2. ショートカットの設定

以下の画像のように「Code > 基本設定 > キーボードショートカット」を選択します。
1.png
右上にある「キーボードショートカットを開く(JSON)」をクリックし、keybindings.jsonを開きます。
2.png
そしてkeybindings.jsonに以下のようにショートカットの設定を入力します。
例としてCommand + N によって実行できるようにしていますが、組み合わせは任意です。

[
  {
    "key": "cmd+n",
    "command": "code-runner.run"
  }
]
3-3. ショートカットの動作設定

VSCodeの設定を開き、右上にある「設定(JSON)を開く」をクリックし、setting.jsonを開きます。
3.png
そしてsetting.jsonに以下のコードを追加します。

{
  "clang.executable": "clang++",
  "code-runner.runInTerminal": true,
  "clang.cxxflags": [ "-std=c++14"],
  "code-runner.executorMap": {
    "cpp": "cd $dir && g++ -O2 -std=c++14 $fileName && ./a.out",
  }
}
3-4. Dockerコンテナのリモート接続

以下の拡張機能をインストールしてください。

インストールできれば、以下の画面の「リモートエクスプローラ」を開きます。
先程作成したコンテナの「Attach to Container」をクリックします。
4.png
そして、ディレクトリの選択を求められるので、/work/を選択します。
すると、コンテナの中に入った新規ウィンドウが開きます。
5.png
ここに.cppファイルを適当に作成し、そしてコマンドを入力して試しに実行してみます。
6.png
ターミナルにショートカットが入力され、正しく動作すれば設定完了です。

まとめ

本記事ではC++のコンテナ作成と実行のショートカット設定を行いました。
上記の方法で何かエラーが起きたなどがあればご連絡いただけると幸いです。
以上になります。

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