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Hyper-V上にNAS構築・データ移行のすすめ。

Last updated at Posted at 2015-11-18

きっかけ

仮想マシンサーバとして24時間起動させているPCがあったんですが、ディスクもCPUも使用率が低く、遊ばせておくのも勿体ないのでバックアップサーバーも兼用させてみました。
まぁ、今までもバックアップを保存していたんですが、以下のような問題を色々と抱えていました。。。
・HDDの電源が切れると再起動するまで見えなくなる(HDD見失い病と言うらしい・・・)
・常時電源ONにする設定がWindowsの更新でたまに消える
・ディスクの利用効率が悪い
見えなくなってデータが消えるのが一番怖いので、とりあえず耐障害性のあるRAID5とかRAID6にしたかったんですが、一気に同じ容量のHDD買うなんて無理です。

そこで気になるのが「Beyond RAID」とか「Synology Hybrid RAID」。異なる容量のHDDを上手いこと組み合わせ、RAID5やRAID6相当の信頼性で動作するとの事。

でもめっちゃ高い。。。

というわけで調べてみたら、Linuxであれば簡単に似たようなことが出来るという事のようです。

効果

仕組みとしては、パーティションを区切ってソフトウェアRAIDを構築し、LVMで束ねるという事でした。
やり方や詳細な仕組みは参考元だけで充分だと思うので、結論だけでいうと、
・容量の異なるHDD(2~4[TB]x6つ)でRAID5相当のNASを構築できた。
・LVMでパーティションを1つに出来たのでディスクの利用効率が上がった。
・Hyper-VのHDDパススルー接続機能で仮想→物理サーバー化出来る(かも)
・めっちゃ早い! (完全に想定外!)

はまった点

  • partedでファイルシステムをext4に変更すると上手くフォーマットされない →デフォルト(ext2)のままだと上手くいく模様。
  • ネットワークが不安定 →クライアントHyper-Vが有効な状態で、VirutalBoxのクライアントPCを作成・起動していたから? →ホストOSとNICを共有していたから? 念のためUSBのNICを追加し、Hyper-Vのクライアント専用と設定。
  • Windows10 Build 10586にアップデートしたら起動しない →アップデートで権限の設定が初期化された模様。Hyper-Vマネージャ上で物理HDDを削除・再度追加で解決。
  • RAID5のくせに性能が出ない(ホストから仮想マシンへのファイルコピーで書き込みが80~120[MB/s]くらい) →当初「Hyper-V上の仮想マシンなのでやむなし?」と思っていたが、NICがボトルネックだった。

何故Hyper-Vか

はまった点の最後ですが、「RAID5のなのにちょっと遅いなぁ~」とか「ホストPCー別の物理PC間だともう少し早いからネットワークじゃないしなぁ~」とか思ってたらネットワークでした・・・
Hyper-Vだと内部ネットワークのリンク速度が10Gbpsなので、それなりの速度でアクセス出来るようになるみたいです。
参考までにベンチマーク結果を乗せておきます。

  • 一番最近買った4[TB]のHDD(WDのgreen?)
    L.PNG

  • USBのNIC経由でネットワークドライブを設定
    F.PNG

  • 内部ネットワークの仮想NIC経由でネットワークドライブを設定
    F2.PNG

というわけで、HDD6つくらい使えばSSD位の速度でアクセス出来るので、Hyper-Vを使うのがお勧めです。

参考元

具体的な手順や仕組みは以下のサイトを参考としてください。
mdadm と LVM で作る、全手動 BeyondRAID もどき

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