はじめに
こんにちは!9日を担当する、関東UnityメンターのGeekです!
8日まで皆さんガチの技術系記事をあげられていますが、今回は息抜き回!(?)
大真面目に僕の大好きなF1の話をさせて頂こうと思います!
17日と24日も担当させて頂くので、真面目な話はそこからスタートしようと思います!
ところで。。。
皆さんは「F1」という言葉を聞いたことはありますか?
恐らく「名前だけなら...」「車のレースでしょ?」と言う方も多いと思います。
しかし、F1にはそんな知名度で留まっているのが不思議なくらい たくさんの魅力があります!
この記事を読んで一人でも「F1ちょっと観てみようかな」と思ってくれる人がいればこれ以上のことはありません。
そもそも、F1とは
世界で最高峰の自動車レース
世界にはF1以外にもたくさんの自動車レースがあります。
その中でもF1は世界でトップのレース。トップ"クラス"ではありません 。"トップ" のレース!
世界でたった20しかないシートをもぎ取った猛者たちが、
350km/hオーバーの世界 で優勝を目指して戦うスポーツなんです!
ちなみに、F1は"Formula 1"の略称です!
世界を転戦する世界選手権
F1は1年で 20を超える国 を巡ります。
開幕戦は中東バーレーン、その後ヨーロッパ、アジア、北中南米を巡り、最終戦はUAEのアブダビで幕を閉じます。
レースを見る度にその国特有の景色や文化も一緒に楽しむことが出来ます!
2022年は全22戦が行われ、 3年ぶりとなる日本GP も開催されました!
全10チーム20台によるハイスピードバトル!
F1には10チームが参戦しており、 各チーム2台のマシン を走らせています。
そのため1チームに2人のドライバーがおり、2人のチームプレイなども見られるのがF1の特徴でもあります。
そして、最高時速は350km/hを超える異次元の速さで繰り広げられる、ぶつかるかぶつからないかのバトルは観る人すべてを魅了しています。
F1の現状
日本でのF1ブームのピークは、音速の貴公子こと "アイルトン・セナ" が活躍した1980~90年代。今の4,50代が若者だった頃にさかのぼります。
そのころは誰もが知る自動車メーカーのホンダがエンジンを製造し、イギリスの自動車メーカー、マクラーレンに提供していました。
1987年から1991年の5年間に渡りチャンピオンを獲得し続けました。これがいわゆる "黄金時代" と呼ばれる時代です。
その後もホンダは撤退と参入を繰り返し、トヨタも一時的に参戦するなど、日本はF1界で存在感を示し続けてきました。
それにも関わらず、日本でのF1、ひいてはモータースポーツの人気は低迷していき、今ではマイナースポーツのひとつとなってしまいました。
原因は若者の車離れ、ホンダの一時撤退、長期間の日本人ドライバーの不在、観戦費用やハードルの高さ、地上波生放送の終了など様々に考えられます。
しかし、昨シーズンは7年ぶりに日本人ドライバーが参戦、ホンダのパワーユニット(エンジン)のワールドチャンピオン獲得など、
日本人が改めてF1に注目するこれ以上無いチャンスが訪れているのです。
初心者でもわかる!F1の注目ポイント!
唯一の日本人ドライバー
現在、F1にはひとりの日本人ドライバーが参戦しています。
角田裕毅選手(22)神奈川県相模原市出身
2021年シーズンから、イタリアのスクーデリア・アルファタウリのドライバーとしてF1に参戦しています。
F1にはさらに下のカテゴリーのF4からF2があり、角田選手は2020年のF2で素晴らしい成績を残し2021年からF1に参戦しています!
2014年の小林可夢偉選手以来7年ぶりの日本人F1ドライバーで、2023年も継続して契約することが決まっています。
日本が誇るテクノロジー
2021シーズンまで、ホンダは全20台中4台にパワーユニットを提供していました。
(F1はエンジンとモーターで走るハイブリッドカー。パワーユニットとはハイブリッドシステム全体を指す。)
ラストシーズンとなった2021年、ホンダは1991年以来31年ぶりに年間王者に輝いたのです!
日本の技術で世界の頂点を勝ち取った歴史的瞬間でした。
そして2022シーズン、ホンダとしての参戦は終了しましたが、同パワーユニットを継続使用するため、ホンダは子会社のホンダ・レーシング(HRC)を通じてパワーユニットの製造を担い、チームの母体であるRed Bullも子会社を設立しパワーユニットの調整を担っています。現在はRedBull PowerTrains(RBPT)という名前でF1に参戦しています。
ここまでやったら実質ホンダなのでは?
現に、10月に開催された日本GP以降はマシンの側面にHONDAのロゴが復活しています。
F1にはRBPT以外にもメルセデス(ベンツ)とフェラーリがパワーユニットを供給しています。
世界に愛される聖地・鈴鹿サーキット
COVID-19の流行以前までは毎年開催されてきた日本GP。
その舞台は三重県鈴鹿市にある"鈴鹿サーキット"。F1に詳しくなくても名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。このサーキットについて、F1ドライバーは口を揃えて称賛しています。
2022シーズンでF1を引退したセバスチャン・ベッテル選手は、
「おそらく他のトラックよりもこのトラックが恋しくなるだろうね。そうだね。この場所で特別なのはすべてだ。分からないけど、僕の知らないところで、神によって設計されたにちがいない」
ややこしい?F1の基本的な知識
F1をはじめモータースポーツがなかなか一般的にならない理由のひとつに、
複雑なルールと果てしなく多い横文字の存在があると思います。
でも、基本的に"レース"なので、一番先にゴールした人が優勝です。陸上競技やスピードスケートと同じです。
実況などを聞いているとややこしい単語が羅列されて何を言っているのかわからないと思うので、
最初は迫力やかっこよさ、抜きつ抜かれつのバトルを楽しむのが一番だと思います!
実況頻出!覚えておきたいつのキーワード
F1の実況を聞いていると、聞き馴染みのない横文字が多数登場します。
最初からすべて覚えることは不可能なので、何度か観ていくうちに覚えていけば良いのですが、
その中でも最初から知っていると更に実況を楽しめる頻出単語をご紹介します!
オーバーテイク
これはF1に限らず全てのレースで聞かれる単語。意味は直訳と同じで「追い抜く」。
後ろにいた車が前にいた車を抜いた際に用いられます。
予選・決勝
F1はじめ、レースには予選と決勝があります。
一般的に予選は、決勝に進出できるチームを絞るのが予選というイメージがあると思いますが、レースの予選は少し意味合いが違います。
レースにおける予選はあくまで 「レーススタート時の順位を決めるためのタイムアタック」 です。決められた時間の中で一周のタイムを計り、タイムが早かった順に決勝のレースがスタートします。
DRS
Drag Reduction Systemの略称。長い直線に設定されたDRS区間において、
マシンのリアウイング(画像参照)を平行に起こし空気抵抗を減らすことによって、直線スピードを向上させる機構。
DRS区間直前のDRS検知ポイントにて、前走車の1秒以内後方にいれば区間内で使用できます。
このシステムにより、オーバーテイクを増やしてレースを盛り上げる役割を果たします。
セーフティーカー
コース上の事故等で安全にレースを進行できなくなった場合、レーシングカーを先導して安全に走行するために黄色灯をつけながら走っている車。
セーフティーカー中はオーバーテイクは禁止されます。
また、F1ではピットに入ってタイヤを交換しますが、セーフティーカー中にコース上の車がゆっくり走っている間にタイヤ交換を済ませれば、ピットにいた時間でロスする順位を少なくすることができます。これにより戦略にも幅が生まれています!
F1はどこで観れるの?
現在、日本でF1中継を視聴する方法は3つあります。
- DAZN
- フジテレビNEXT
- VPNを用いた海外配信サイトでの視聴
1. DAZNで視聴する方法
DAZNにアクセスしてサブスク契約をする。
特徴
WednesDayF1Timesなど、生中継以外にも特集番組がありコンテンツが豊富。
通常の生中継と同時に、リアルタイムの順位表やコース上のどこにマシンが居るのか分かるミニマップなどが一画面に表示されている"F1Zone"という配信もある。
料金
月額:¥3,000
年額(各月払い):¥2,600
年額(一括払い):¥27,000
...え、高すぎ...?F1専用プランとかほしい...
2. フジテレビNEXTで視聴する方法
フジテレビの有料CS放送。
スマートフォンなどで視聴したい場合はフジテレビNext smart。
特徴
実況の塩原アナによる情熱的な実況!
総集編や特集番組もあり。
料金
月額:¥1,100~
コンテンツはやや少なめだが、かなりリーズナブル。
3. VPNを用いて海外サイトで視聴する
DAZNやフジテレビNEXTよりも低価格で視聴できる可能性があるものの、
タイムラグや画質の低下などの問題が考えられるため、玄人におすすめ。
YouTubeコンテンツも充実
F1のYouYubeチャンネルでは、予選や決勝、公式練習のハイライトやインタビューなど様々なコンテンツが配信されています。「最初からお金を払うのはちょっと...」という方も多いと思うので、最初はYouTubeの動画を色々観てみるのもおすすめ!
2022シーズンのF1
11月に幕を閉じた2022シーズン。来年に向けて簡単に解説します!
1.悲劇の王者と復活の跳ね馬
2021シーズン、自身初のワールドチャンピオンに輝いたオランダ出身のマックス・フェルスタッペン。
王座防衛を懸けて迎えた2022シーズン開幕戦、滑り出しは好調に見えた。
しかし、フェルスタッペンとチームメイトのセルジオ・ペレスのマシンがレース終了直前にマシンのトラブルでリタイア。
代わって首位に立ったのは、2021シーズン苦戦を強いられていたフェラーリでした。
その後もレッドブルとチャンピオン争いを繰り広げることとなるフェラーリが、2022シーズンを象徴するような優勝を飾りました。
2.常勝チームの暗黒期
2020シーズンまで6年連続でワールドチャンピオンに輝いたメルセデス。
昨年こそ僅差でレッドブルに破れたものの、ファイナルラップまでぶっちぎりの強さを見せていました。
しかし、今シーズンから規定が変更となり新しくなったマシンに大苦戦。
3回行われるノックアウト予選の1回目で脱落するなど、近年のメルセデスには考えられない低迷が続きました。
シーズン終盤になりブラジルGPでジョージ・ラッセルが優勝するなどパフォーマンスを取り戻しつつあり、
来シーズンのメルセデスには注目です。
3.日本のパワーユニット、日本で輝く
先ほど説明したとおり、今シーズンのレッドブルのマシンに搭載されているパワーユニット(PU)は実質的に日本企業のホンダが製造しているPUです。一昨年と昨年はパンデミックの影響で日本でF1は開催されませんでしたが、今年3年ぶりにF1が日本へ帰ってきました。
そして運命的なことに、その日本GPでホンダPUのレッドブルに乗るマックス・フェルスタッペンがチャンピオンを決定する可能性が非常に高まったのです。
大雨で一時中断となり、波乱のレースとなったもののマックス・フェルスタッペンが他を寄せ付けず圧勝。
直接のライバルであるフェラーリのルクレールがファイナルラップの最終コーナーで曲がりきれずにショートカット。
ペナルティを受け順位を一つ失ったことにより、マックス・フェルスタッペン、ひいてはホンダPUが母国日本で2022年のチャンピオンに輝きました!
おわりに
最後までお読み頂きありがとうございます!
かなり長々とした記事になってしまいましたが、これでも情報を凝縮した方です...
それくらいF1は魅力が詰まった最高のスポーツです。
最初からサブスクに加入しなくても、YouTubeなどで配信されているコンテンツから観始めてもらえたら嬉しいです!
日曜日の夜は一緒にF1を楽しみましょう!