はじめに
Power BI Serviceのセマンティックモデルから何百万行ものデータをファイル出力する検証を行っていた際に、改ページ対応レポート機能を試してのですが、ファイル出力後の行数とデータソースの行数が微妙にあっておらずつまったので自身の備忘もかねて共有します。
この記事で伝えたいこと
改ページ対応レポートで表示されるレコードは自動でDISTINCTされるので、重複行も含めてすべて出力したい場合は一意となるカラムを含めて出力すること
検証
事前準備
事前にAzure Data Lake Storage Gen2(ADLS)上に配置したparquetファイルをAzure Synapse AnalyticsのサーバレスSQLプールでviewとして読み込み、そちらをPower BI DesktopからPower BI Serviceへ発行しています。
今回使用するデータは以下です。
ID | Gender | LstName | FstName |
---|---|---|---|
01 | M | 鈴木 | 太郎 |
02 | F | 鈴木 | 志保 |
03 | M | 山中 | 達也 |
04 | M | 青木 | 健一 |
05 | F | 山下 | 朋美 |
06 | F | 松本 | 良子 |
07 | F | 谷口 | 薫 |
08 | M | 上村 | 直樹 |
09 | F | 渡辺 | 加奈子 |
10 | M | 鈴木 | 和義 |
検証手順
セマンティックモデルstudentsにて「改ページ対応レポートの作成」を選択します
Power BI Desktopのレポート作成画面と同様に右端にデータとデータのカラムが表示される
が例えばGenderとLstNameのみを表示すると"M"の鈴木さんがDISTINCTされ、全部で9レコードになっている