はじめに
こんにちは。今回はラズパイZeroをいじる中で遭遇したトラブルについて書きます。
前回の記事でRaspberryPiOSに推奨の最新版Raspberry Pi OS(32-bit)を入れて開発をしていたのですが、どうもラズパイの起動に失敗したり、インストールされているChromiumのWebブラウザが起動しなかったりする不具合がありました。
記事の通り、センサーからの値取得はうまくいきました。
結論、Raspbarry Pi OSのダウングレード(正確にはlegacyバージョンとする)することによって、解決することができました。
なぜ書いたか
ラズパイ上のブラウザで検索しながらコピペでプログラムを作りたいなーと思っていたのですが、デフォルトで入っているChroiumブラウザが起動しないアクシデント!
アップデートやら色々試してみたのですが、どうやらOSの入れ直しが現時点の私の知識では最善の方法であったため、同じようなことで困っている人の役に立てばいいなと思い書きました。
うまくいかなかった方法
試したことその1 OSパッケージの更新
(1)Raspberry Pi OSのパッケージを更新
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt dist-upgrade
(2)ファームウェアを更新
最新版がいいとは限らない(安定版ではない)ため、公式には rpi-update で最新のファームウェアのアップデートは推奨されていないようです。ですが、ものは試しということで。
$ sudo rpi-update
(3)再起動
$ sudo reboot
しかし、chromiumブラウザ立ち上がらず…。
試したことその2 chromiumブラウザの入れ直し
順に以下のコマンドを実行し、chromiumブラウザをアンインストールし、再度インストールしなおしてみました。
$ sudo apt remove chromium-browser
$ sudo apt remove chromium
$ sudo apt autoremove
$ sudo apt clean
$ sudo apt install chromium-browser
しかし、やはりchromiumブラウザ立ち上がらず…。再起動してもダメでした。
うまくいった方法
2021年11月8日にRaspberry Pi OSがDebian「buster」から、Debian「bullseye」へのバージョンアップしたと発表したそうです。参考1
私がラズパイZeroに入れたOSもDebian「bullseye」でした。
これまでのDebian「buster」はlegacyバージョンとして残るという情報を見て、まだ開発したての状態なので、こちらにダウングレードしてみるとうまくいきました。参考2
最初に書き込んだ時と同じように「Raspberry Pi Imager」のアプリを使って、microSDをフォーマットし、アプリのRaspberry Pi OS(other)→Raspberry Pi OS(Legacy)をクリックし、インストール。
ラズパイZeroにmicroSDカードを挿して、立ち上げから初期設定を済ませました。
初期設定後chromiumブラウザを立ち上げると、、、起動した!!よかった。
念の為、以下にOSのダウングレード前後の情報を載せておきます。
#ダウングレード前
pi@raspberrypi:~ $ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description: Raspbian GNU/Linux 11 (bullseye)
Release: 11
Codename: bullseye
#ダウングレード後
pi@raspberrypi:~ $ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description: Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release: 10
Codename: buster
chromiumブラウザが起動したこともありますが、ラズパイZeroの起動も早くなり、ダウングレード前のbullseyeでは何回か起動に失敗していたのですが、buster(legacyバージョン)では安定して起動するようになりました!!
最後に
やはりバージョン違いなどで上手くプログラムや構成するソフトウェアが起動しないことは往々にしてよくありますよね…。bullseyeもう少し様子を見てからバージョンアップを検討してみます。
とりあえず、この環境で前回の記事のセンサも動かせることは確認したので、この環境で開発を続けたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございます。