#はじめに
YAMAHAルータ(RTシリーズ)の設定ファイル取得・書き換え、ファームのUPについて、配布されているRT-Tftp Clientを使う方法もありますが、シンプルにコンソールからTFTPコマンドでやる場合のメモを。
※RTX1200で動作確認しています。
#事前の準備
ルータに対して、TFTPアクセスの許可設定をしておく。ルータに入って設定。
特定のIPからのみ接続可能にする場合は以下。
tftp host 接続するマシンのIPアドレス
接続元を特に縛らない場合は以下。
tftp host any
ちなみに、TFTP接続不可にするときは以下。
tftp host none
#設定ファイルの取得
###使用中のコンフィグ番号の確認
ルータに入った上で、以下実行。
#show environment
(中略)
Default firmware: exec0 Default config. file: config0 ←ここを確認しておく
この場合は「config0」
###ファイル取得
自マシンのコンソールから、以下実行。
$tftp {YAMAHAルータのIP}
tftp>get {設定ファイル名}/{管理者パスワード} {保存時のファイル名}
tftp> quit
例)
tftp>get config0/password config.txt
#設定ファイルの書き換え
###事前の準備
設定内容をガッサリ入れ替える場合は、ルータに送り込む設定ファイルの先頭に
clear configuration(+改行)
を入れ、一番最後にsave(+改行)
を入れておく。
###ファイルのアップロード
自マシンのコンソールから、以下実行。
$tftp {YAMAHAルータのIP}
tftp>put {設定ファイル名} config/{管理者パスワード}
tftp> quit
※書き換えするのでちょっと待つ
#ファームウェアの書き換え
以下から*****.binをダウンロード。
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/firmware/index.php
###現在のリビジョンを最初に確認
ルータに入った上で、以下実行。
#show environment
(中略)
RTX1200 Rev.10.01.75 (Fri Feb 16 13:38:37 2018) ←この辺を確認しておく
この場合は「Rev.10.01.75」
###書き換え
自マシンのコンソールから、以下実行。
$tftp {YAMAHAルータのIP}
tftp>put {ファームファイル名} exec
tftp> quit
※パスワードはいらない
※書き換えと自動再起動するのでちょっと待つ
###書き換え後のリビジョンを確認
ルータに入った上で、以下実行。
#show environment
書き換えたファームのリビジョンに変わっていることを確認。
#余談
緊急時とかにconfig.txtを入れたSDカードをルータ本体に挿して、設定ファイルの書き換え(書き戻し)をしてたのですけど、サーバラック内の配置を変えたことで、SDカードスロットに手が届かなくなってしまったので、TFTPコマンドでやる方法を調べました…!