はじめに
前職で講師のお仕事をさせていただいたのですが、
説明がうまく出来ずリハーサルで上司にいつも指摘されてました。
その時に渡されたメモをこちらに公開することにしました。
小さな会議の場での話、相手に説明するときなどにもいつも見返しているものです。
何かの発表や準備にお役に立てると幸いです。
資料作りの注意
「なぜ」この話をするかを相手に伝えろ。
- 「なぜ」この開発言語を使うのか。
- 「なぜ」この技術が必要なのか。
- 「なぜ」この仕組みを使うのか。
- 「なぜ」このツールを使うのか。
「問題意識の共有」とその解決方法を提示しろ。
- 講義の流れは以下の2つ。
- 問題意識を受講者と共有
- 解決方法の提示
- 例)以下のストーリでつくれ
- 今日話すこと → 問題意識の共有 → その解決方法 → まとめ
スライドを使う場合見せ方を考えろ
- 文字の大きさ 30px以上必須
- 文字の分量多すぎはだめ。何もないもの意味不明。
- 紙を渡すのは極力しない。絶対スライド見ないし。受講者自身が書かないと覚えない。
- もし紙も渡してほしい等の要望があるときは、穴埋め式で講義を受けて初めて完成するような教科書になるような工夫するといいかも。
- 例)みのもんたやアッコにおまかせ等でよく使われている重要な文字を隠して後で出すことでインパクトを出すようなやりかた(ちょっと古いなw...)
話をするときの注意
- 自分が満足するな。(重要)
- 満足するのは受講者。話す人ではない。
- すべてを話すな。
- 講義はきっかけ作り。
- 自分で調べられるための手助けをすること。
- ただし正式名称は略せず正確に話せ(技術名/英文字スペル)
- 自身もって話せ
- 話すときは大きくはっきり話せ。聞こえないから。
- 俺が神だくらいの勢いで話すとよい(ふんぞり返って話すのはNG)
- 質問は絶対答えろ。なにがなんでも答えろ。
- 万が一即座に答えられない場合は、いつ返答するか約束しその約束を守れ。
- 最初の入りを十分に考えろ。
- 最初の入りで後の流れが決まる。最初の入りを十分に考えろ
- ポイントは「この講義で結果的にどうなるか」を考えろ
- 相手に伝わりやすいものに言いかえろ。
- 講義する対象の人の知識はすべて同じではない。無いことを前提に話せ。
- 正確な内容を話すよりも、伝わりやすいようなものに言い換える方が理解しやすい。
- 明日続きの話をする場合は振り返りをしろ。
- 初めに講義のゴールを受講者に明示しろ。
- 今日講義した内容を最後に振り返れ。最後のまとめを必ず言え
- 大事なところは何度も繰り返し話をしろ
- 話すスピードは自分が思っているよりもほんの少しだけ遅く
- 他人から見ると意外と自分の話すスピードはかなり早い。
会場準備の注意
- 事前準備をを怠るな。
- 規模の大小関わらず講義やプレゼンでも会場準備を怠るな。
- 会場の形はどんな感か?四角い?扇形?広い?会議室みたいな狭いところ?
- 参加人数は何人か(10?40?100?)
- スライドはどんな感じか(光が入るか?スライドの機械は大きい?ちいさい?スライドがないときもある)
- リハーサルを2回以上やれ、最低でも1回やれ。
- 作った内容でちゃんと伝わるか、
- 進め方におかしなところがないかを必ずチェックする。
- 時間配分チェックを怠るな(時間にバッファーを持つ)
- 場合によっては短縮ルートもできるように考えておく
- たくさん練習すると緊張しなくなる。自分自身に余裕を作るためにも。
- 録画して確認したり、誰かに見てもらうほうが良い。
板書(ばんしょ)の注意
- 大きく、丁寧に書け(字がきれい・汚いの話ではない)
- 図を書け。図は文字より何十倍も理解しやすい。
- 正確に丁寧に書け(そのままノートに写すので)
- 色の使い分けをし、それを受講者に示せ
- 自分は黒をメイン、赤はポイント、緑は補足。とか。
- 自分の板書の書き方テンプレートを決めろ。そしてそれを受講者に説明しろ
- ホワイトボードの左半分はノートに書き写す大事なもの/右半分はノートに書かなくてよい説明の補足。とか。
まとめ
頭では理解しているのですが、実際やってみるとかなり難しいことがわかると思います。すべてを完ぺきにこなすのではなく、場数を踏んでなれてきたら取り入れてみるのが良いと思いますので試してみてください。