はじめに
監視ツールXymonのクライアント(エージェント)の最新版(執筆時は4.3.30)をAmazon Linux もしくはRHEL(7以降)系にインストールする方法です。
非公式のパッケージは使わず、ソースからビルドします。
Amazon Linux 2023, Amazon Linux 2 と RHEL 8 で動作確認しました。
事前準備
# yum install pcre-devel gcc libtirpc-devel
# useradd xymon
# passwd xymon
インストール
任意のユーザとディレクトリで。
Sourceforgeから最新をダウンロード
wget https://sourceforge.net/projects/xymon/files/latest/download/xymon.tar.gz
サーバでダウンロードしたファイルを展開
$ tar xvfz xymon.tar.gz
展開されたディレクトリに入る。
$ cd xymon-?.?.??/
クライアントとしてconfigure
$ ./configure.client
Server side client configuration, or client side [server] ?
client
clientと入力しエンター
色々と聞いてきますが、下記の1つの質問は答えます。それ以外はエンターキーでデフォルトで良いです。
What is the IP-address of your Xymon server [127.0.0.1] ?
実際のXymonサーバのIPアドレス
make
$ make -s
警告はたくさん出ますが
Build complete.
#####################################################################
IMPORTANT: If upgrading from 4.2.x, see the docs/upgrade-to-430.txt
file for instructions. You must run build/upgrade430.sh
before installing the new version.
#####################################################################
Now run 'make install' as root
と出ればmake完了。
以降はrootで
$ sudo su -
もしくは
$ su -
makeしたディレクトリに移動して
# cd 先程までのディレクトリ
インストール
# make install
下記が出れば完了。
Installation complete.
To start the Xymon client, as the xymon user run '/home/xymon/runclient.sh start'
起動用の設定
# vi /etc/systemd/system/xymonclient.service
以下をコピペ
[Unit]
Description=XymonClient
After=network-online.target
[Service]
Type=forking
ExecStart=/home/xymon/runclient.sh start
ExecStop=/home/xymon/runclient.sh stop
User=xymon
Group=xymon
[Install]
WantedBy=network-online.target
OS 起動時に Xymonクライアント も自動起動
# systemctl enable xymonclient
起動
# systemctl start xymonclient
動作確認
サーバ側の server/etc/hosts.cfg にはクライアントの情報を追加しておく。
ブラウザでXymonを確認し、クライアントの情報もCPUやディスクやメモリなどのアイコンが表示されたらOK。
表示されない場合
名前が異なる
ブラウザのXYmonトップページにあるxymondの緑のアイコン(下図)
Ghost reports:
xxx.xxx.xxx.xxx reported host xxxxxxx
のように、表示されることがあります。
これは、hosts.cfgにある監視対象名と、実際に監視対象からxymonサーバに送られてくる監視対象名が異なる場合に表示されます。
Xymonクライアントから送信される情報がXymonサーバに到達していますが、該当するホスト情報がないために表示できないとの状態です。
Xymonクライアントのホスト名を変更するか、Xymonサーバ側のhosts.cfgのホスト名を変更するかして、一致させると正常に表示されます。
ポートが空いていない
監視対象からXymonサーバへの通信はport 1984/TCP を使います。ポートを開けておく必要があります。