目的
ここでは、案件に参画してからよりよい滑り出しを切るために抑えたらよい観点を紹介します。
参画時に活かせればと。
基本的に1〜2年目くらいで一人で現場に入る人向けに作った観点なので、そこまで細かい内容は書いてません。
案件の内容を知る
どんな案件かを知るための5W1H
- Who: サービスの元請けは誰か。どのような商流か。
- Why: この案件の目的。Whatに含まれるニュアンスがありますが、要件整理や仕様バグを発見するために必要な内容です。
- What: どんなサービスか(さらに、担当するのはどんな機能か)
- When: いつをターゲットにしているのか、そのためのフェーズのスケジュールはどんなか
- Where: 現場の場所を示しそうですが場所だと薄いので、ここでは現場の設備的ルールのこととします。
- How: ここには書ききれないので下に記載。
まず最初に最低限でもこれらを抑えます。
以下、更に詳細を書きます。
現場ルールを覚える(Where)
- 就業時間は何時から何時か
- トイレはどこか
- セキュリティルールはどんなか
- 入館、入室方法はどんなか
- 非常階段は使えるか
- 作業フロアはどこか
- 自販はどこか
- お昼はどうするか
- コンビニはどこか
- 勤怠連絡はどのように、誰にするか
- 服装はどんなか
体制を覚える (How)
- どのうような体制か
- マネージャー、リーダー、共通チーム、SE、PG、テスター、デザイナー、企画など、誰が何を担当し、自分が何を担当するのか。窓口などある場合、誰がなんの窓口か。
- 質問する場合、誰に聞くか
- 業務知識の有識者はだれか、技術有識者はだれか (役割に関係しているが役割以外でも詳しい人がいる場合がある)
- スキルが低い人ばかりで構成されていないか → 稼働大の可能性大
- 最低でも自分が関連する人たちはどのようなキャラクターか (コミュニケーションをとる上で意識した方がよい。)
- 現場の空気、パワーバランスはどのようになっているか (コミュニケーションをとる上で意識した方がよい。)
ドキュメントの場所を覚える (How)
- ドキュメント用サーバーはなにか?どこか?
- ドキュメントのフォルダ構成はどのようになっているか
- 要件
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- 受領資料(委託会社からの提出物など)
- Wikiの運用はあるか
コミュニケーションツールは何か (How)
- メールはどのように運用しているか
- チャットツールの運用はあるか、どのように運用しているか
ソース管理を覚える (How)
PGの場合に必要な観点です。
- ソースはどこにあるか
- バージョン管理のブランチモデルはどんなか
- 成果物をどんなもので、どのように提出するか
- FTP(SFTP)ツールでファイルサーバーにアクセスはする必要があるか?できるか?
アーキテクチャを覚える (How)
PGの場合に必要な観点です。
- プロジェクト独自のアーキテクチャの資料はあるか。ある場合、目を通す。
- ライブラリのインポートなどはだれが行うのか
- ライセンス管理はだれがしているのか
製造をスムーズにするために (How)
PGの場合に必要な観点です。
- 設計書がある場合、設計書の読み方、構成を覚える
- サンプルコードはあるか
- どのチーム、誰が先行してすすんでいるのか→誰を真似すればよいのか
- 単体テストはどのようにすすめるか。(結合、総合、などのテストも同様。テストに対する意識の仕方のポイントはここでは書きません。)
- 単体テスト仕様書はどのようなフォーマットで作るか
ざっとこんな感じです。