メリークリスマス イヴ! @kopug です。
この記事は、Ateam Commerce Tech Inc. Advent Calendar 2021 の 24日目の記事になります。
本記事では、普段エンジニアたちと話をする中で、よく話題にでるエンジニアのキャリアパスを自分はどう考えているかをまとめてみました。
自己紹介
IT業界に入ったのは大学在学中の20歳の頃で、フリーランスとしてWeb制作の請負をはじめ、Linuxサーバのホスティングサービス、WebシステムのASP(今でいうSaaS)業務を5年程やっておりました。
その後10名規模のベンチャーから、メーカー系SIerを経て、今は株式会社エイチームコマーステック で エンジニアリングの責任者をさせてもらっております。
結論
決まったキャリアパスはまず無いのが大前提だと考えています。IT業界自体がそもそも新卒で入社をして、まだ定年退職を迎えた人がいないので、
これからまだまだロールモデルが誕生してくるのだと思います。
その上で主に3つの領域(ビジネス、専門性、マネジメント)を定義した場合に、それぞれでどういう深みを作るかとその組み合わせで、キャリアパスを作ることができるのではないかと考えています。
では、ビジネス、専門性、マネジメントをそれぞれ説明していきます!
(1) ビジネス(事業成長にコミットする)
何の事業に自分が関わるのかもありますが、事業のどのフェーズで関わっているかによっても求められることが変わってきます。
事業の立ち上げから参加すると、携わるメンバーも少なく、1人に対して求められる幅も広く、必然的に事業の全てが見えるようになります。
営業、マーケター、デザイナー等の他職種の人たちと一緒に数字責任をもち、KPIを見ながら、仮説を立て、施策を考え、それを実装して世の中に公開し、
その結果どうなったのか?を見て日々改善をしていく事が主にやることになります。
エンジニアとして事業に関わることはもちろんですが、限られた人数の中で必要な役割が多いため、エンジニアリング以外の経験も積むことができます。
また、事業が大きくなるに連れてメンバーの数も増え、チーム開発が重要になります。
開発フローの整備、情報共有の仕方などを工夫していかなければ、途端に非効率且つ品質の低いコードになっていくため、サービスとしてのクオリティを担保するための動きもとっていかなくてはいけません。
サービス内容にもよりますが、事業規模に比例して利用ユーザ数(アクセス数)も増えて、大量のトラフィックを捌くスキル、蓄積されるデータ量も多くなる事で、ビックデータの取り扱うスキルが必要となってきます。
それ以外にも、スモールサイズの頃は上手く回っていた業務フローもだんだんと肥大化していき、そこの生産性をあげていくため開発部門だけでなくセールス部門やマーケティング部門などの横で連携している業務フローを改革のためのシステム基盤づくり等を通じて、業界・業務系にも明るくなっていきます。
事業規模に比例して、このように求められるスキル幅も広く、要件も高くなるため、ビジネス目線をもったエンジニアとして成長することができます。
(2) 専門性(自分がもっとも得意とする専門スキルを持つ)
あなたは何が得意なエンジニアですか?
フロントエンド?
バックエンド?
それともネットワーク?
エンジニアといっても、色々なエンジニアリングの種類があります。セキュリティ、データサイエンティスト etc..
数年前はフルスタックエンジニアを目指す!という言葉を聞くことがありましたが、技術トレンドの変化、ビジネストレンドの変化が大きいので、幅広く・深くは非常に難しいのがエンジニアリングだと思います。フルスタックエンジニアを目指すのはダメという話ではなく、自身がもっとも得意とする専門分野を持つことは非常に大事です。
そこに軸足を置いた上で、自分の専門領域を広げていくことで、自分らしい、ユニークスキル を持ったエンジニアに成長できると思います。
そんな技術トレンドに追従していくには、常に最新の情報をキャッチアップし、日々磨き続けることが大切になってきます。
ロールとスキルを分けて考える
例えば、プロダクトのユーザー体験を高めるというロール(役割)を自分が担うとした場合、それを実現するために必要な要素がいくつかあります。
- UI/UX Engineering
- Web Frontend Engineering
- Native Application Engineering
- etc
そしてこれらの中には必要なスキルが含まれてくるのですが、この役割を全うし続けるためには今の手持ちのスキルだけではなく、必然的に今のトレンドも抑えておかないといけなくなるため、目的が明確になります。
また、フルスタックとなると全ロールを抑えに行くことになりますが、ロールを定めることである一定の範囲にフォーカスすることができ、その中でどう幅を持たせて深くなっていくかという成長戦略もたてやすくなります。
※ 上の例はそれでも十分広いですけどね。笑
(3) マネジメント(チームとして仕事にする)
エンジニアリングマネジメントに含まれる役割は大きく4つあります
- プロジェクトマネジメント
- ピープルマネジメント
- プロダクトマネジメント
- テクノロジーマネジメント
マネジメントは今までやってきたことの総力戦になります。
また、マネージャーでなくてもやれるところからやってみるのをおすすめします。
例えば、上司のサポートを申し出たり、後輩の育生・教育。友人や知人に自社やサービスの紹介をするなど。
教えて初めて、自分がまだ理解が薄いところに気づいたり、伝えたつもりでも伝わっていないことを学んだりすることができます。
また、自社・サービスの話をすることで、それを魅力的に話せない事があれば、まだ知らないことがあったり、もしくはより良くする提案ができる可能性があります。
それらの行動ひとつひとつがマネジメントに繋がっていき、自分自身の新たな強みと弱みを知るきっかけにもなります。
これらもそれぞれが非常に広く深い話になってくるので、ここでは触れませんでしたが、詳しく知りたい方は @hirokidaichi さんの
エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド - Qiitaがオススメです。
まとめ
今回の記事では、以下の3つの軸で書かせていただきました。
- ビジネス
- 専門性
- マネジメント
会社という組織の中で見た場合に、経験できる主な3領域になるかと思います。
今回書いた内容はそれぞれのごく一部でしかなく、会社規模、事業規模により様々な経験がこれからできると思います。
- 専門スキルが突出していき、スペシャリスト、CTO
- 専門スキルとマネジメントの経験を積んでいくと、エンジニアリングマネージャー、VPoE
- 事業経験と人事経験を積んでいくとプロダクトオーナー、事業責任者
- etc
自分は何を目指すのか、どういうキャリアを築くのか、というのは様々な場面で考えさせられる事があると思います。
そういう時に、今いる場所、環境で自分が何をすれば1番成長でいるのかを考え、それがどの領域に該当しているのかを見てみると、自分のキャリア像が見えてくるのかもしれません。
最後に
色々と書いてはみましたが、自身が常にこれらを意識してやってきたか?と言うとそうではありません。
その時々で、悩んで考えて行動し、周りのメンバーに支えられたからこそ、今の自分があるんだと改めて実感しています。
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を実施しています。私以外にも代表取締役社長の望月もやっていますので、
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それでは、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!