「30代中盤になってから、エンジニアとしての成長速度が落ちていると感じていませんか?」
この記事は、エイチームライフスタイルアドベントカレンダー2017 の 25日最終記事になります。
最近家族になった愛猫が可愛いすぎて、夜の呑みを控えて即帰宅している @kopug です。
はじめに
@kopugの自己紹介
大学在学中に、フリーランスとしてWeb制作の請負をはじめ、Linuxサーバのホスティングサービス、WebシステムのASP業務を6年程やっておりました。
その後10名規模のベンチャーから、メーカー系SIerを経て、39歳となった今は株式会社エイチームライフスタイル で 執行役員CTOをさせてもらっております。
社内外でIT系エンジニアの方と話をする中で、
「30代になってからエンジニアとして成長が停滞しているように感じる。。」
「どうやって技術のキャッチアップをしているんですか?」
「kopugなのに犬じゃなくて、猫が好きなんですか?」
などなど、様々な意見や質問を貰うことがあるので、今回は私が思う30代中盤を超えても、すごい速さで成長している!と思う人の特徴や、学習の仕方など独断と偏見で書いていきます。(`・ω・´)キリッ
エンジニアの成長曲線について
新卒でエンジニアとして配属され、はじめの数年間は色々な事を広く浅く経験していくことが多いかと思います。
そんなこんなしているうちに、広く浅くできるエンジニアになり、自分たちのプロダクトの開発・運用に必要とされるレベルに向かって伸びた後に停滞をし、それを越えようとしても高い壁や深い溝を感じるようになり、抜け出すまでに非常に苦労しているエンジニアの方は多いのではないでしょうか。
エンジニアは成長しつづける必要があるのか?
少し逆説的に考えてみます。上にも書きましたが「自分たちのプロダクトの開発・運用に必要とされるレベル」に到達さえすれば、それ以上の成長が必要なのか?という問いです。
例えば、とあるプロダクトのデプロイには以下のルールがあります。
- デプロイは毎週火曜日です
- 17時以降にはデプロイはしない。間に合わなかった場合は翌週にします
- デプロイをする2日前に必ず全てのコードをリポジトリにpushしてください
これを聞いてどう感じるかは、人によって変わるかもしれませんが、サービスの成長を妨げるんじゃないか?と感じる人もいると思います。
5年前の情報にはなりますが、Amazonは1時間に1,000回デプロイをしている話があります。つまりその数だけPDCAを回している事を意味しています。
1時間に1,000回デプロイまで行かなくても、サービス成長のため、そのサービスを使ってくれているユーザにとって必要なタイミングで必要な数だけデプロイは出来れば越したことはありません。
上記のプロダクトチームにそれを必要としたときに、初めて求められるスキルレベルが上がります。
上の例は便宜上あえて極端に書いていますが、プロダクト開発・運用に求める質のレベルを上げることで、サービスをより早く成長させる土台を作ることができて、その土台づくりにはエンジニアの成長が必要不可欠になります。
社内外のエンジニアやマネージャの方と話をする機会がありますが、本記事の冒頭にある質問を貰った後に話を聞いていくと、今の事業環境やサービス規模、組織規模の数年先を見据えた上で目標設定がされていないことが多々あります。
今より高い目標を設定することで、それを実現するためにどうすればいいのか?そのために何をすべきか、どう行動すべきかと具体化されていきますので、まずは目標設定をすることが大切です。
30代からのエンジニア成長戦略
ここからがやっと本題です。
じゃあ、どうやって成長するのかを書いていきます。ここでは30代の中堅エンジニアがさらに成長する方法をフォーカスしてみます。
30代にもなると結婚をして家庭を築いている方も増えてきます。今までみたいに起きている間はコードを書いている。ひゃっほーい!とかってやろうものなら、家族から冷たい目で見られることでしょう。。
まぁそうでなくとも、人間には寿命があるので、どんどん時間は減っていきます。
そして世の中はどんどん変化をしていきます。新しい技術変化も起きていきます。これは待ってくれません。
時間も無いなかで、闇雲に技術の変化に追従しようとし、さらにエンジニアとして成長しようとしても並大抵の努力では叶いません。
(例) Node.jsからGolangにシフトをして、フロントエンドはReactにして、サーバはDockerでKubernetesを使ってコンテナ運用を自動化しよう。そしてSwiftを覚えてiOSアプリを作って、Kotlinも覚えてAndroidアプリも作れるようになるよ!(`ー´) ドヤッ!
大変素晴らしいけど、それを使いこなすまでには、さらに技術変化が起きているだろうし、そしてそれを土台としてさらに成長するにはもっと時間がかることが予想できます。
限られた時間の中で、技術変化に追従していき、自分のモノにしていくために、一点集中することをオススメします。
他者と差別化をはかり、自分自身がNo.1を目指せる分野を絞っていきます。
僕はこれをエンジニアのランチェスター成長戦略1と勝手に呼んでいます。
先程の例をそのまま使う場合、
Javascriptが得意なのであれば、新しくReactは覚えて、その後にReactNativeに手を出して、iOS/Androidアプリ開発してみませんか?
Javascriptに一点集中をすることで、より深みを作ることができ、短期的にアウトプットできる幅を広げることができます。
30代後半、40代のエンジニアの方で現場でバリバリやりながら、日々成長している人に多いなと感じる特徴が一点集中からの幅を広げる戦略です。2
まとめ
- やるべきことを選択し、そこに一点集中をして深みを作る
- プラス要素をつけて、幅を広げることで差別化につなげる
- 若い20代とは違い、体力は落ちているので無理をしない。風邪を引いたら治りにくいので健康をたもつこと(笑)
- 昔は犬が好きで、特にパグの子犬が好きだったためkopugでした
最後に
@suzuki_shを始め、 @ihsiek @charden @mziyut アドベントカレンダー運営メンバーのみなさん、本当にありがとうございました!
結果全25記事を通して、非常に多くの方に読んで頂けて嬉しい限りです。
個性豊かで、優秀なメンバーが多数いますので、もしよろしければ、エイチームライフスタイルのアドベントカレンダーの他の記事も読んでいただけると幸いです。(`・ω・´)/
お知らせ
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http://www.a-tm.co.jp/recruit/
参考
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もちろん本当にフルスタックですごいエンジニアもいますけどね:) ↩