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Virtual Box起動がしないときの対処~Hyper-Vの罠~

Last updated at Posted at 2024-04-25

概要

Virtual Boxで以下の表示が出て起動しなかったので対処した備忘録。
スクリーンショット 2024-04-03 085049.png

経緯

LinuCレベル1を勉強しようと思い、教材についていたDVD-ROMを利用してVirtualBoxをインストールしインポートしてCentOS7_v10を起動しようと思ったらできなかった。
教材にあった手順でも起動せず。

環境

  • Windows11Home
  • VirtualBox-6.1.10
  • CentOS7_v10

解決手順

  1. スタートアイコン上で右クリックし、管理者権限のターミナルを開く
  2. ターミナルを起動したらbcdedit /enum {current}を入力しHyper-Vの状態を調べる※Windowsは`{current`}のようにバッククォーテーションをつける必要がある
  3. hypervisorlaunchtypeが下の方に出ているはず。Autoの場合次のコマンドを実行する
  4. bcdedit /set hypervisorlaunchtype off
  5. 正常に終了しましたというメッセージが出たことを確認する
  6. shutdown.exe /r /t 0コマンドでパソコンを再起動する※コマンドを打つと再起動するので注意すること
  7. もう一度bcdedit /enum {current}を入力しhypervisorlaunchtypeがoffになっていればOK
  8. セキュリティ上問題があるので、用が済んだらbcdedit /set hypervisorlaunchtype autoを入力する
  9. もう一度 shutdown.exe /r /t 0コマンドで再起動させる
  10. 改めてbcdedit /enum {current}を入力しAutoになっていれば元に戻っている

原因

Hyper-Vとサードパーティ仮想マシンが競合したことによって起動しなかった。

競合した理由

WindowsのHyper-VはOS直下で動作する仮想環境マシンだが、サードパーティ仮想マシンはハイパーバイザーの上で動作するものが多い。
VirtualBOXは競合が起きてしまい起動しなかったらしい。

仮想マシンプラットフォームのチェックボックスを外しても改善しない理由

エラーが起きて検索を掛けてみると、大体

  • コントロールパネルを開く
  • プログラムと機能を開き、Windowsの機能の有効化または無効化をさらに開く
  • 中にあるハイパーバイザープラットフォーム仮想マシンプラットフォームのチェックボックスを外す
    スクリーンショット (9).png

という手順が出てくる。

この手順に従い再起動をしたが、改善が見られなかったし、解決したあとチェックボックスを改めてつけた状態でもVirtualBOXは起動したため意味がなかった。
その理由としては、WindowsハイパーバイザーとHyper-Vは別物であるから、らしい。
【参考にした記事】Hyper-Vとサードパーティー製仮想マシン環境を共存させる

ハイパーバイザーは仮想環境マシンHyper-Vの機能の1つだったが、Windows OSハイパーバイザーとして仮想環境以外にもセキュリティシステムに使われている。
このことから、先ほどのチェックボックスからハイパーバイザープラットフォームを外してもHyper-Vは動作を続けるため、エラー解決にならなかったらしい。

まとめ

  • 仮想マシンにはOS直下で動くものとOS上で動くものがある
  • デバイスドライバに組み込まれて動くものだとHyper-Vと競合して起動できないので一時的にHyper-Vを停止する必要がある

感想

「Hyper-Vとハイパーバイザープラットフォームは別物です」って素人には分からんがな...!
別の名前にできなかったのか?と思ってしまった。
おかげでいらない変更もしてしまったし、いろんな技術記事でチェックボックス外す手順紹介してたからHyper-Vを停止させる記事にたどり着きにくかった...

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