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BitnamiRedmineのバージョンアップ(Windows版)

Last updated at Posted at 2021-02-21
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概要

Bitnami Redmineの3.4.6-xから4.1.1-xへのバージョンアップ検証です。
主にDBデータのマイグレーションと、添付ファイルのコピー方法です。
必要か?と思われそうな手順も一つ一つ貼っていますが、ご容赦ください。

総論

Windowsサーバではファイルのコピペができたりするのと、Bitnami Redmineのインストーラや移行ツールが賢いこともあり、
基本的なコンポーネント構成さえ理解していれば、おおむね困ることなく作業することができました。


投稿の背景

  • なんとなくイメージはついているが、実際やってみないと分からない
  • 公式手順はLinux/Mac版がメイン
  • なのでWindows版への手順読替
  • および画面イメージ付与
  • 構成について自分なりに理解できた点の情報整理

検証ポイント(私が調べたいこと)

  • DBデータ周り
    • ユーザ情報は移行できるのか?
    • チケットデータは移行できるのか?
    • カスタムフィールドは移行できるのか?
  • 物理ファイル周り
    • 添付ファイルは移行できるのか?

環境情報

  • 1つサーバ上に2面の新旧Bitnami-Redmineを設置し、データ移行します。
  • OSはWindowsServer2016です(実験ではAWSでEC2を使い捨てするのが便利でした)。
  • Redmine
    • 旧バージョン:Bitnami-Redmine-3.4.6
    • 新バージョン:Bitnami-Redmine-4.1.1 newFile.drawio.png

Redmineについて(URLリンク集)

インストーラーのリンク

  • Pure-Redmine
    • 日本語サイトはこちら(今回は使いません)
  • Bitnami-Redmine

参考にさせていただいたサイト


全体的な検証の流れ

  • 旧バージョンのインストール
  • 旧バージョンでの検証用準備
    • プロジェクト作成
    • ユーザ作成
    • カスタムフィールド追加
    • チケット作成
    • ファイル添付
  • 新バージョンのインストール
  • マイグレーション(基本的には公式サイトの手順通りに進めます)
    • データ移行
    • ファイル移行
  • 新バージョンでの確認

まずは、旧バージョンのインストール

  • 言語選択(日本語)
    image.png

  • コンポーネント選択(すべて)
    image.png

  • フォルダ選択(そのまま)
    image.png

  • 管理者ユーザ作成
    ユーザ名をadminuser(Administratorは何かと衝突しそうなのでさけました)
    パスワードは適当にadminadmin
    image.png

  • データベース保管言語(そのまま)
    image.png

  • メール設定(いらない)
    image.png

  • クラウドについて(チェックはずしました)
    image.png

  • あとはインストール完了を待つ

動作確認

  • ちゃんと起動してる(あたりまえか)
    image.png

  • ログイン
    image.png

  • できた
    image.png


次に、旧バージョンでの検証用準備

  • プロジェクト作成
    • Bitnamiバージョンアッププロジェクトとし、説明だけ記載
  • ユーザ作成
    • tesuserのテスト太郎さんを作成
    • ついでに、testgroupに含めて作成したプロジェクトに紐づけ
  • カスタムフィールド追加
    • ドロップダウンリスト
    • ロングテキストエリア
  • チケット作成
    • 入力項目には日本語を混ぜるようにしました
    • 作業時間も記録しました
  • ファイル添付
    • pngを添付しました

でき姿

  • プロジェクト概要
    image.png

  • チケットの中身
    image.png

添付ファイルの実体はここに

今日は2/21なので2021年02のフォルダができてますね
ファイル名やチケットの紐づけはデータ管理されているのでしょうが、そこまでは調査していません

C:\Bitnami\redmine-3.4.6-5\apps\redmine\htdocs\files\2021\02

image.png


新バージョンのインストール

前提

  • 旧バージョンの停止はしていません。
    起動したまま、お隣に新しくインストールします。

  • ポート衝突
    インストーラーが自動カウントアップでデフォルト+1してくれます(賢い、、、)。
    自分の好みのとこだけ手入力します。

  • Thin_redmineについて
    自動カウントアップでポート衝突を避けてくれますが、手動ではポート設定できないようです。
    あとから直接3003,3004にHTTPでアクセスすると、実際に割り当てられていることが確認できます

さて、またインストールします

  • 言語選択
    日本語にしました。画像省略

  • コンポーネント選択(すべて)
    image.png

  • フォルダ選択(そのまま)
    旧バージョンのお隣ですね。
    image.png

  • 管理者ユーザ作成
    旧バージョンのインストール時とあえて同じ(挑戦)
    ユーザ名をadminuser、パスワードは適当にadminadmin
    image.png

  • Webサーバのポート番号(HTTP)
    80だと衝突するので、自動カウントアップで81が表示されていますね
    image.png
    好みじゃないので8080にしてみます
    ※ただのApacheなので後で変えられるはず
    image.png

  • Webサーバのポート番号(HTTPS)
    443だと衝突するので、自動カウントアップで444が表示されていますね
    やな数字ですが使わないのでそのまま
    image.png

  • MySQLのポート番号
    3306だと衝突するので、自動カウントアップで3307が表示されていますね
    これも後でポート変更できるはずなのでそのまま
    image.png

  • データベース保管言語(そのまま)
    image.png

  • メール設定(いらない)
    image.png

  • クラウドについて(チェックはずしました)
    image.png

  • あとはインストール完了を待つ
    ※同居によりリソース食うので、EC2のt2.microでは30分以上時間がかかりました。

動作確認

  • ちゃんと同居しています(上段が新、下段が旧) image.png

やっとマイグレーション

公式サイトをWIndows版に読み替えていきます

データベースバックアップの作成(旧Ver側)

mysqldumpのコマンドでデータベースのバックアップをSQL形式で作成します。
公式手順と異なるところを書いていきます。

  • Pathが通っていないのでbinまで移動して実行します
    • C:\Bitnami\redmine-3.4.6-5\mysql\bin
  • 旧バージョン接続ポートを指定します
    • -P 3306
  • 吐き出し先を指定します
    • C:\temp
  • パスワード

    • インストールの時に設定したRedmine管理者と同じ
    • adminadminですね。
  • 実行コマンド

    mysqldump -u root -p -P 3306 --databases bitnami_redmine --add-drop-database > C:\temp\bitnami_redmine.sql
    
  • 実行イメージ
    image.png

  • できました
    image.png

ファイル圧縮(旧Ver側)

添付ファイルの実体と、プラグインを移行用にtarに固めろとのことです。
今回の移行は同一サーバ上なのでWindowsの特性を活かし、後で新サーバ側へコピペすればいいです。
スキップします。

ちなみに対象をWindows版に読み替えると以下
C:\Bitnami\redmine-3.4.6-5\apps\redmine\htdocs\files
C:\Bitnami\redmine-3.4.6-5\apps\redmine\htdocs\plugins

Apacheの停止(新Ver側)

Webを受付ないようにしろということでしょうか?
公式手順とは異なりますが、Thin_redmineも停止させました。
Linux版ではスクリプトキックするようですが、Windowsではマネジャーがあるので利用します。

  • 新Verのマネージャ起動
    image.png

  • Stopボタンを押す
    image.png

  • 停止を確認(Thin_redmineも停止させました)
    image.png

ファイルのアップロード(新Ver側)

公式手順は新しいサーバへ移行していますが、今回は同一サーバ上で移行するので、この手順は不要です。スキップします。

データベースのリストア作業(新Ver側)

mysqlコマンドでデータベースへSQLを流し込みます。
公式手順と異なるところを書いていきます。

  • Pathが通っていないのでbinまで移動して実行します
    • C:\Bitnami\redmine-4.1.1-8\mysql\bin
  • 新バージョン接続ポートを指定します
    • -P 3307
  • 取得元を指定します
    • C:\temp
  • パスワード

    • インストールの時に設定したRedmine管理者と同じ
    • adminadminですね。
  • 実行コマンド

    mysql -u root -p -P 3307 < C:\temp\bitnami_redmine.sql
    
  • 実行イメージ
    image.png

  • エラーなく終わりました
    image.png

※エラーがでる場合は、関係するものをSQLで削除して再実行しろとのことです。

ファイルの移行(新Ver側)

公式手順は新しいサーバへ移行していますが、今回は同一サーバ上で移行するので、単純コピペします。
ですのでtarコマンドでの解凍は不要です。
ただし大量データの場合は容量不足にならないか、注意必要です。
また、Linux版ではその後に権限設定していますが、Windows版ではAdministratorで作業していれば関係ないものと思います。

  • コピペ前(上段:旧、下段:新)
    image.png

  • コピペ後(上段:旧、下段:新)
    image.png

データベースの最新化(新Ver側)

内容が理解できませんでしたが、
rubyソースコードを実行できる状態にするようです。
Pathが通ってなかったりで一苦労しました。

  • パスを通す(use_redmineバッチファイルをたたきます)
    下記実行するとプロンプトがたちあがります。
    image.png

  • コマンド

    cd C:\Bitnami\redmine-4.1.1-8\apps\redmine\htdocs
    bundle exec rake db:migrate RAILS_ENV="production"
    
  • 実行イメージ
    image.png

  • なんだかいろいろ出ましたが、終わりました
    image.png

  • 続きでキャッシュクリア

    bundle exec rake tmp:cache:clear
    
  • 実行イメージ
    image.png

プラグインコピー

ないので手順スキップします。

再起動

Thin_redmine, Thin_redmine2, Apacheの順で起動します。

  • 起動前
    image.png

  • 起動後
    image.png

  • アクセス確認
    URL忘れてしまったら下記からアクセスできます
    image.png

  • ログインしプロジェクトの画面へ
    成功!!
    image.png


移行結果の確認

  • プロジェクトや、ユーザ、作業時間などうまく移行できているようです。
    image.png

  • チケット内容、添付ファイル、カスタムフィールド(リスト)が移行できています
    image.png

  • カスタムフィールド(ロングテキスト)、注釈なども問題ありません
    image.png


あとがき

今回無事移行することができ、作業した甲斐がありました。
後始末方法や、easy_ganttの導入など、追加で記載したいと思っています。
qiita初投稿で長々と書いてしまったので、今後は短くわかりやすくをこころがけたいと思います。

下記は後始末方法の概要

旧Versionのアンインストール

コンパネ上一つしかでてこないので、アンインストーラでしか削除できません。
旧版のディレクトリにある、削除バッチ(exeファイル)を実行しましょう
C:\Bitnami\redmine-3.4.6-5\uninstall.exe

ポート設定の戻し方

削除が終われば、衝突はなくなります。
ユーザに意識させないため、Apache、MySQLのポートをデフォルトポートに戻しましょう。
マーネジャーを起動させ、Configから変更できます。
サービスの依存関係には注意しましょう。

以上です。

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