はじめに
GitLabで、独自URL設定は/etc/gitlab/gilab.rb
のexternal_url
で行えます。
また、通常のhttpのListenポートは80ですが、変更したい場合は以下のように記載することで可能です。
external_url 'http://gitlab.example.com:8080'
それでは、もし現在のポートに加えて別のポートからもListenできるようにしたい場合はどうしたら良いでしょう?
今回はその設定を試してみたいと思います。
設定
GitLab をパッケージインストールした場合、web は nginx で動きます。
ただ、インストール先は一般的な/etc/nginx
ではなく、/var/opt/gitlab/nginx/conf/gitlab-http.conf
になります。
$ vim /var/opt/gitlab/nginx/conf/gitlab-http.conf
もし、現在がデフォルトの80ポートでアクセス可能な状態でしたら、その下などに8080ポートを追加してください。
server {
listen 80;
listen 8080; ← 追加
設定したら nginx の再起動を行います。
とは言っても、通常の systemctl
での再起動ではなく gitlab-ctl
で行います。
$ sudo gitlab-ctl restart nginx
ok: run: nginx: (pid 22060) 1s
以上で完了です。
これで80ポートに加えて8080ポートでもアクセスできるようになります。
注意
GitLabの設定関連は gitlab.rb
で管理します。
設定した値を反映するには gitlab-ctl reconfigure
で再構築が必要ですが、これをしてしまうとポートの設定が戻ってしまうので注意が必要です。
その場合は再構築後に改めて今回の対応を行う必要があります。
おわりに
わざわざ複数ポートでアクセスできるようにする機会はほぼないと思います。
ただ、こういったことを試すのは、そのシステムが「どうやって動いているか?」という仕組みを知るのにとても良いなと思います。