はじめに
iOS開発を行なっているうちにUI(UX)の重要性を感じ始めた。またiOSにおいては「なんとなくカッコイイから使ってみよう」と好き勝手にデザインして行けばいいものでは無く、Apple様がある程度ガイドラインを示して下さってるため、それに最低限従わねばならないというのにもうすうす感じ始めた。
察し始めた以上は勉強せねば、ということで改めてAppleが推奨するUIデザインを勉強しようと思い学習記録を付けていくことにした。
基本的にはタイトルにもある通り、Apple Human Interface Guidelinesを読みながらAppleが推奨するUIデザインを学んでいく。
iOSが他のプラットフォームと違う点
Appleによると3つの点で他のプラットフォームと違うようだ。
その3つとは「Clarity(明快さ)」、「Deference(敬意)」, 「Depth(深さ)」である。
Clarity(明快さ)
デザインの分かりやすさである。
Deference(敬意)
ユーザーがコンテンツと対話(?)することができる。具体的には、ベゼル、グラデーション、ドロップシャドウの使用を最小限に抑えて、インターフェースを分かりやすい状態にすること。
Depth(深さ)
階層構造が目に見えて分かりやすく、現実的な動きを実現されていることで、ユーザーが階層を深く潜って行った際もコンテキスト(文脈)を理解できるようにする。
このあたりは、頭の片隅に置いておいて、あとあと具体的事例を見て行く際に思い出してあげるとしよう。
設計原則
デザインをの効果を最大限発揮するために、留意しておくべき基本原則である。
具体的には
「Aesthetic Integrity(美的完全性)」、「Consistency(一貫性)」、「Direct Manipulation(直感的な操作)」、「Feedback(フィードバック)」、「Metaphors(比喩)」、「User Control(ユーザーの制御)」
の6つがある。それぞれの詳細を見て行く。
Aesthetic Integrity(美的完全性)
美的整合性はアプリの外観と動作がその機能とどの程度うまく統合されているかを表します。
要するに「ユーザーの意図しない変な動きはしない」ということである。突然変な動作をされるとユーザーはアプリケーションに集中できなくなってしまう。
Consistency(一貫性)
一貫性のあるアプリは、システムが提供するインターフェイス要素、よく知られているアイコン、標準のテキストスタイル、統一された用語を使用することにより、使い慣れた標準とパラダイムを実装します。
基本的にapple公式のデザインを使えば、アプリ間での一貫性が担保されるため、どのユーザーでも使いやすい実装になりますよということ。
Direct Manipulation(直感的な操作)
画面上のコンテンツを直接操作することで、人々を引き付け、理解を促進します。
Feedback(フィードバック)
ユーザーの行なった操作に対して、適切なフィードバックを返すことでユーザーに対してアクションの結果を明確に示す。
アプリ一覧画面でアプリを長押しした際に発動する微振動も立派なフィードバックで、実装以降知らず知らずのうちにユーザーはそのリアクションに頼っている。
Metaphors(比喩)
アプリの仮想オブジェクトとアクションが身近な体験のメタファーである場合、(中略)、人々はより素早く学習します。
本を読むことができるアプリでは、「現実世界でページをめくるようにスワイプして次のページへ行く」などユーザーが理解しやすいような実装が望ましい。
User Control(ユーザーの制御)
iOSでは、アプリではなく人が制御されます。アプリは一連のアクションを提案したり、危険な結果について警告したりできますが、通常はアプリが意思決定を引き継ぐのは間違いです。最高のアプリは、ユーザーを有効にすることと、望ましくない結果を回避することの間の正しいバランスを見つけます。
終わりに
初回ということもあり、かなり抽象度の高い内容が多かった。しかし、これらの設計原則は会社でいう基本理念と同じくらい重要なものであるに違いないため、これから個別具体的な事例を学ぶ上で常に頭に入れておきたい。