記事の概要
Blenderに限らず3D関連のツール全てに言えるが、Blenderの最大の欠点は、このインターフェースの悪さ。
(ボタン多すぎ、タブ多すぎ、ウィンドウ多すぎ、アイコン多すぎ)
Blenderを初めてインストールした人が、3Dの文字を一文字作成するのに、どれぐらいの調査時間がかかるでしょうか。
LLMを使えば秒殺です。
そもそもBlenderの操作をLLMで行うためのアドオンを誰かに作ってほしい。
環境構築
以下からインストーラをダウンロードして、Blenderをインストールする。
手順
以下のようなプロンプトを入力し、Blenderで実行できるpythonのプログラムを作成してもらう。
Blenderで「あいうえお」を3Dオブジェクトとして表示するためのスクリプトを作成してください。
今回は以下のスクリプトが作成された。
import bpy
# Blender内の既存オブジェクトを全て削除
bpy.ops.object.select_all(action='SELECT')
bpy.ops.object.delete(use_global=False)
# 表示するテキスト
text_content = "あいうえお"
# テキストオブジェクトの作成
text_obj = bpy.data.curves.new(name="JapaneseText", type='FONT')
text_obj.body = text_content # テキスト内容を設定
# 3Dオブジェクトとして追加
text_object = bpy.data.objects.new(name="JapaneseTextObject", object_data=text_obj)
bpy.context.collection.objects.link(text_object)
# 3Dビュー内の配置とサイズ設定
text_object.location = (0, 0, 0)
text_object.scale = (1, 1, 1) # サイズ調整
# テキストの押し出し設定(3D化)
text_obj.extrude = 0.1 # 押し出しの深さを設定(数値を大きくすると厚みが増します)
# 表示する視点の調整
for area in bpy.context.screen.areas:
if area.type == 'VIEW_3D':
for space in area.spaces:
if space.type == 'VIEW_3D':
space.region_3d.view_perspective = 'CAMERA'
# カメラとライトの追加
# カメラ
bpy.ops.object.camera_add(enter_editmode=False, align='VIEW', location=(2, -2, 2), rotation=(1.1, 0, 0.78))
camera = bpy.context.object
camera.name = "Camera"
# ライト
bpy.ops.object.light_add(type='POINT', location=(3, 3, 3))
light = bpy.context.object
light.name = "Light"
print("3Dテキストオブジェクトの作成が完了しました。")
Blenderを起動する。
①「Scripting」タブをクリックして、②「+ New」をクリックする。
テキストエディタになるので、LLMが作成したスクリプトを貼り付ける。
再生ボタンをクリックする。
さっきまで、立方体が表示されていたところに文字が表示されている。
「Layout」タブにクリックすると、文字が出力されていることをわかる。
感想
操作方法を知っていれば簡単なのに、調べ方すらわからない分野に、生成AIは非常にシナジーが高い。
今回の手順はその代表例ともいえる。
プログラムが実行できるところであれば、LLMはどこまででも操作できる。