24
34

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

非エンジニアがGoogle Cloud認定資格「Associate Cloud Engineer」に合格した話

Last updated at Posted at 2019-07-21

Google Cloud Platrom(GCP)実務経験のない非エンジニアの私が、Google Cloud認定資格 Associate Cloud Engineerに無事合格(今のところ暫定)できたので、やったことや知見をまとめてみます。

Associate Cloud Engineer(ACE)とは

GCPやG Suiteのスキルを証明できるGoogle Cloud認定資格には、全部で8つの資格があります。

その中で、日本語で受験ができるGCPの試験は執筆時点で以下の4つです。

  • Associate Cloud Engineer
  • Professional Cloud Architect
  • Professional Data Engineer
  • Professional Cloud Developer

ACEは唯一のアソシエイトレベルの資格なので、GCPの資格のなかでも比較的取り組みやすいものと言えるかもしれません。

詳細は以下のページをご覧ください。

なぜ受験したのか?

IT技術情報を扱う編集者をしているので、自分のスキルのアップデートのためにクラウドベンダーの資格試験に挑戦しました。AWS SummitやGoogle Cloud Nextでは資格取得者向けに特典があるらしく、イベントでドヤ顏したいというのも一つのモチベーションでした。2019年6月にはAWS認定資格 ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)を取得することができ、憧れの認定者ラウンジにも入ることができました。

SAA受験での勉強方法や気づきは以下のスライドにまとめています。

私の前提条件

  • クラウドの実務経験のない非エンジニアである
  • ソフトウェア開発については広く浅く知識がある(IT系編集者)
  • 2012年にGAEを少し使ったことがある
  • 基本情報技術者、応用情報技術者を取得済み
  • 2019年に技術同人誌を書くためにFirebaseを触った(試験範囲外)
  • 2019年6月にAWS SAA取得

各ベンダーのサービス名や何ができるかについて幅広く知っている一方、アプリ開発の具体的な経験はほぼなく、またインフラやネットワークの知識も薄めです。

学習リソース

主にこちらの4点と模擬試験を活用しました。勉強をし始めてから試験本番まで5週間ちょっとくらいでしたが、病気でダウンしていた時期もあるので実際の勉強期間は3週間くらいでしょうか。

書籍

『プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門』

ほかの資格取得者の多くの方が勧めていらっしゃったこちらの本。シンプルにVMを立ててWebアプリケーション実行基盤をつくるところから、ロードバランシングなどによる可用性の高いインフラ、コンテナやKubernetes、Google App Engine(GAE)の活用……と、少しずつ発展的な内容かつGoogleの提唱するサービスラインナップに沿った形で解説がされてました。さらにそれぞれのサービスの紹介の前に、サービス理解を助けるための基礎知識の解説があり、とてもよかったです。インフラの知識に自信がない方はこの本から勉強するのがオススメです。

『GCPの教科書』

GCPのトレーニングを提供し、GCPの有資格者もたくさんいらっしゃるクラウドエースの方による本。さすがGCPに強みを持っている会社だけあって、GCPがなぜいいのかといったメッセージに強い信念があり、GCPの資格の勉強のやる気を出させてくれます。AWSとの比較のパートあり、AWSの知識がある方にとっても便利だと思います(AWSの資格からとった私はサービス比較の表が助かりました)。

GCPのサービスについて幅広く解説がされています。『プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門』は試験範囲となるサービスの解説が網羅されているわけではないので、全体像を見れてよかったです。

動画講座

Udemy「現役エンジニアが教える、手を動かして学ぶGoogle Cloud Platform(GCP) 入門」

執筆時点で、UdemyのGCP入門講座の中で唯一の日本語のもの? 試験範囲が網羅されているわけではないのですが、GCPの入り口としてオススメです。基本はハンズオン形式で、各機能の紹介などは最低限なので、ほかの教材で補完するといいです。

Coursera「Architecting with Google Cloud Platform 日本語版専門講座」

Googleがオフィシャルで提供しているオンライントレーニング。Googleによるキャンペーンで、初月無料で利用することができました。上記は6コース含まれていて、全て終わらすのに1か月はかかるらしい。Googleエンジニアによる解説(英語、日本語字幕あり)、Qwiklabsという無料のGCP環境を使ってのハンズオン、確認テストといった内容です。英語だととっつきにくいかな…と思いきや解説はわかりやすかったです。心なしか英語の勉強にもなってそうな。

私は時間がなくて、Qwiklabsも含めて講座の全過程を終わらせられたのは以下の入門講座だけでした。

その他はとにかく解説動画だけひたすら見てました。

なお、ACEの対策だったらもしかしたらこちらの講座の方がよかったかもしれません。

模擬試験

AWSとは異なり、無料で各設問の正否もわかり、何度でも受けられます(フォーマットがGoogleのアンケートフォームなので少しビビりました)。Professional Cloud Architectについては、ケーススタディの問題があるなど問題形式が異なるところもありますが、両方受けるといいでしょう。

私は前述したように体調の関係で試験対策が全く間に合っていなかったのですが、「試験延期orキャンセルしようかなぁ…でも一応模擬試験受けてみるか」と思って試したところ、意外と何とかなりそうだったので、やる気を取り戻したという感じです。受験することを決めたら早々に受けてみるのがいいかもしれません。

試験当日

試験はAWSと同じくテストセンターを予約して行います。AWSで一度受けているので戸惑うことはなかったけど、テストのUIが、常に「解答提出」(試験終了だったかも)のボタンが表示されていて押し間違えないか不安でした。

試験中、あまりに確信が持てる解答がなくて不合格だと思った…コマンド操作など細かいことを問われることが多く、あまり勉強したことが出題された感覚がありませんでした。例えばセキュリティに関する問題が出たら「まー秘密鍵はこんな扱いはせえへんやろ」ってな具合でほとんど推測で答えていった感じです。

見直しをしたい問題にチェックをつけられるのですが、少しでも不安に思った問題にチェックをつけていったら、最初全50問中44問にチェックが入るほどひどい状態でした……。

試験時間は余裕があり、ほとんどの人が途中で退席するなか、私は時間いっぱいつかって見直しをしていました(終わった時には誰もいなかった)。終了1分前で選択肢変更した問題もあったので見直しは侮れないですね。

結果はすぐに表示されます。合格(暫定)なので、メールでの正式な通知を待ちたいと思います。

AWS SAAとGCP ACEを両方取得してみて

AWSの試験対策の方が、資格対策本も複数出版されるなど全体的に学習リソースが充実しており、「Well-Architectedフレームワーク」のようなクラウド全般に通じる基礎から学ぶことができたように思います。AWSとGCPのどちらの資格も取りたいけれど、どちらから勉強しようか迷う方は、AWSから勉強することをオススメします。

GCPの試験は、資格対策本はまだ出版されておらずまだ受験者数もこれからのように思いますが、模擬試験が無料だったりCourseraで充実したコースが提供されていたりと、オフィシャルの学習リソースが豊富な印象です(AWSもあるかもしれませんが、ほかの合格体験記を読む限りあまり利用している人を見なかった)。

おわりに

テクノロジーを網羅的に学び直すのに、資格の勉強はオススメです。今回のACEだと、Googleはどんな使い方を推奨しているのかの傾向を掴んだり、他のクラウドについても勉強していた場合は、クラウドベンダー間のプロダクトラインナップや学ばせ方の違いなどに気づきがあり、興味深かったです。

7/31、8/1に開催されるGoogle Cloud Next Tokyo 2019では、認定資格取得者向けラウンジと特典が用意されているようです。とても楽しみです。

24
34
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
24
34

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?