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とりあえずHTML直書きをやめるためのVue3入門①:基本編

Last updated at Posted at 2023-11-17

基本編(コンポーネントの作り方)です。
この記事を読めば「膨大なindex.html」から解放されます

命名規則(スネークケース、ケバブケース、キャメルケースの使い分け)がバックエンド言語に寄せていまして、推奨とはかなり違います。動作は問題ありません。
https://ja.vuejs.org/style-guide/rules-strongly-recommended.html

はじめに

HTML直書き、めんどくさいですよね

フロントエンド初心者のみなさん、HTML直書き楽しんでますか??
楽しんでないですよね(断定)

ページが大きくなればなるほど辛くなってきますよね

なぜ辛くなるのか当てましょう。

  • 全てを1ファイルに書き、内容が膨れ上がるほどだんだん視認性・メンテナンス性が悪くなるから
  • 同じような要素を再利用できないから
    (templateを使うというのもありますが)
  • 変数が多くなればなるほど、更新時のコールバックなりのやりとりが多くなるから

当たりですか?
もう、苦しむのはやめませんか?やめましょう

Vueを使おう

Vueを使いましょう。Vueはいいものです。 こら、Reactの方を向くんじゃない。今からVueをするんや。

Vueは先述した3論点を全て解決します。
すなわち、

  • 部品ごとにHTMLもJavaScriptもCSSもまとめてファイルを分けられるため、視認性がとても良い
  • 同じ部品を気楽に再利用でき、なんならfor文まで用意されている
  • 変数の更新時、依存したデータ自動で更新させることができる

ということができます。素敵ですね。

フレームワークは覚えること多いってよく聞きますよね?大丈夫!
今回は

  • テキトーに!とりあえずVueを扱えるように!
  • 環境構築は簡単(というか無し)に!

簡略化してお届けします。

使い方

環境構築

VSCodeをインストールして、拡張機能に

  • HTMLをリアルタイムでブラウザに映すlive server
    image.png
  • Vueの記入がやりやすくなるVue Language Features (Volar)
    image.png

の2つを入れてください。終わり。

npm? やりたかったらやってください。

理解不要テンプレート

こちらのレポジトリのディレクトリ構成でそのまま動きます:https://github.com/konbraphat51/Vue3_CDN_template

こんなディレクトリ構成
image.png

こちらにもスクリプトを掲載します
メインのHTMLとなるindex.html理解不要

index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">

<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">

    <title>TITLE</title>

    <script src="https://unpkg.com/vue@3/dist/vue.global.js"></script>
    <script src="https://unpkg.com/vue-i18n@9"></script>
    <script src="https://unpkg.com/vue-router@4.0.15/dist/vue-router.global.js"></script>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/vue3-sfc-loader/dist/vue3-sfc-loader.js"></script>
</head>

<body>
    <div id="app"></div>

    <script>
        //initialize i18n
        const i18n = VueI18n.createI18n({
            legacy: false,
            locale: navigator.language,
            fallbackLocale: "en",
        });

        //initialize vue3-sfc-loader
        const options = {
            moduleCache: {
                vue: Vue
            },

            //read subdirectory vue component file.
            async getFile(url) {

                const res = await fetch(url);
                if (!res.ok)
                    throw Object.assign(new Error(res.statusText + ' ' + url), { res });
                return {
                    getContentData: asBinary => asBinary ? res.arrayBuffer() : res.text(),
                }
            },

            addStyle(textContent) {

                const style = Object.assign(document.createElement('style'), { textContent });
                const ref = document.head.getElementsByTagName('style')[0] || null;
                document.head.insertBefore(style, ref);
            },


            //read <i18n> tag
            customBlockHandler(block, filename, options) {
                if (block.type !== 'i18n')
                    return
                const messages = JSON.parse(block.content);
                for (let locale in messages)
                    i18n.global.mergeLocaleMessage(locale, messages[locale]);
            }
        }
        const { loadModule } = window["vue3-sfc-loader"];

        //Mount App.vue
        const app = Vue.createApp(
            Vue.defineAsyncComponent(
                () => loadModule("./src/components/App.vue", options)
            ),
        )
        app.use(i18n);
    </script>
    <script src="./src/scripts/router.js"></script>
    <script>
        app.use(router)
        app.mount('#app');
    </script>
</body>

</html>

特に変更しなくともVueは動作します。
ページタイトル変えたいときなどはどうぞ編集してください。

別にこれが何をするhtmlか理解しなくとも大丈夫なのですが、気になる人のために。
めっちゃ簡単に言えば、

  • ネット上からVueライブラリを引っ張ってきて(CDNといいます)、
  • 後述するコンポーネントをdiv(id="app")にマウント(ひっつけ)しています

いろいろスクリプトが長いのは、vue3-sfc-loaderのセットアップをしています。ファイル分けする場合Vue CDNは本来使うものではないですが、無理やり可能にしています。

こちらが我々が今から操作するコンポーネントのテンプレート

TEMPLATE
<template>
    <!-- <div id="COMPONENT_NAME">
        any HTML you want

        <button id="example" @click="select('example')">{{ t("Example.button") }}</button>

        <SUB_COMPONENT :sub_component_props_name:"example_parameter" @event_name="function_name()"/>

        <SOMETHING v-for="example in example_list" :key="example.id" :example_props_name="example">
    </div> -->
</template>

<script>
export default Vue.defineComponent({
    name: 'COMOPNENT_NAME',
    components: {
        //"SUB_COMPONENT": Vue.defineAsyncComponent(() => loadModule("src/components/SUB_COMPONENT.vue", options)),
    },
    setup() {
        //一番最初に走るjavascript

        //i18n設定
        const { t } = VueI18n.useI18n()
        return { t }
    },
    mounted() {
        //マウントされたときに走るjavascript。setup()より基本的にこれを使う。
    },
    updated() {
        //表示内容が更新されたときに走るjavascript
    },
    data() {
        //プライベート変数
        return {
            //example_variable: "example"
        }
    },
    props: {
        //コンポーネントの引数

        // example_parameter: {
        //     type: String,
        //     required: true
        // }
    },
    methods: {
        // このコンポーネントのメソッド
        // select(example) {
        //     this.$emit("onSelected", example)
        // },
        // example_method() {
        //   
        // }
    },
    watch: {
        // 変化監視
        // example_variable: {
        //     handler: function (newVal, oldVal) {
        //         //script called when example_variable is changed
        //     },
        //     deep: true
        // }
    },
    computed: {
        // プライベート変数の一種。
        // 中身の計算に使われている変数が更新されると、これを検知してこちらも更新される。
        // example_computed() {
        //      
        //     return this.example_variable + " computed"
        // }
    }
})
</script>

<i18n>
    {
        "en": {
            "Example": {
                "button": "example"
            }
        },
        "ja": {
            "Example": {
                "button": "例"
            }
        }
    }
</i18n>

<style>
/*.COMPONENT_NAME {
    font-size: 1.5em;
    font-weight: bold;     
}*/
</style>

これ見てヴゥエってなりましたか? 大丈夫です。このテンプレートをコピペして、お好きな箇所を付け足すだけで 大丈夫です。
難しそうに見えて、頭空っぽでできます

コンポーネントとは?

簡単に言うと 「部品」 であり、自作HTMLタグ ともいえます。

例えば、標準HTMLでは<button>と書けば、「クリックするとイベントを発し、四角い枠で囲まれた文字列」がセットで設置されますよね?
こんなタグが作れます。例えば「クリックすると振動する説明文タグ」でもみたいな誰得HTMLタグでも。
例えばUserListというコンポーネントを作れば、<UserList />というタグを書けるようできるわけです。

これを使うことで、 デザインの再利用も簡単 になりますね。
そして、コンポーネントごとにファイルを作るので、 ファイルがかさばらずに、見たいところだけ見えて視認性が良く なりますね。

コンポーネントの作り方

まずは、拡張子が.vueのファイルを良い感じのところに置いてください。慣習的には、src/componentsディレクトリに設置しますが、どこでもいいです。

上記TEMPLATE.vueの中身をコピペしてください。

そして、下記の2点の操作をしてください:

  • <template>の中身を、欲しいHTMLに書き換えてください。
  • <script>の中、defineComponentの中、nameを欲しいコンポーネント名にしてください。

これでコンポーネントの完成です。

ここでは例として、こんな例を用意しました。(不要な箇所は省略していますが、あってもいいです)

Tamago.vue
<template>
    <div id="Tamago">
        Tamago
    </div>
</template>

<script>
    export default Vue.defineComponent({
        name: 'Tamago',
    })
</script>

コンポーネントを表示させる

ドラクエでは装備を持つだけでは効果がないのと同じで、コンポーネントも作るだけでは意味がありません。(表示されません)
表示させるには、Appコンポーネントに追加させる必要があります

App.vueをこのように編集(不要な箇所は削除していますが、あってもいいです)

App.vue
<template>
    <div id="app">
+        <Tamago />
    </div>
</template>

<script>
export default Vue.defineComponent({
    name: 'App',
    components: {
+        "Tamago": Vue.defineAsyncComponent(() => loadModule("src/components/Tamago.vue", options)),
    },
})
</script>

loadModule()のパスに注意。
optionsはグローバル変数なので思考停止で書いてください。

表示されているはずです。
image.png

ちなみに、コンソールがこのような感じで表示されますが、健全です。(無理してファイル分けしているのでね。しかし全然問題ありません)
image.png

重要なところは3点。

  • App.vue<template>ページ全体のHTML。
    index.htmlをそのままにしていたら、ですけど。
  • コンポーネントAにコンポーネントBを取り込むには、components
    "Tamago": Vue.defineAsyncComponent(() => loadModule("src/components/Tamago.vue", options))
    を追加する。
    コピペ呪文で大丈夫です。 キー名をコンポーネント名に、パスはもちろん.vueファイルの場所、optionsはグローバル変数です。
  • コンポーネントを作れば、<(コンポーネント名) />タグを使える
    最後の/に注意してください。

コンポーネントにスタイルを付加する

もうお気づきかとおもいますけど、<styles>に **そのままCSSを書けば大丈夫です。

image.png

Copilotを使っていれば、普通にCSS書くよりもかなり当意即妙のスタイリングをしてくれます。
例えば、このサイトのCSSはほぼ全てCopilotが書いてくれました:
https://konbraphat51.github.io/HSS_examples/

今回はここまで

今あなたができるようになったこと

超簡単に、HTMLを部品に分割することができるようになりました。
デカいindex.htmlとはもうおさらばです。
これからは、積極的にwebページをコンポーネントに分解し、気持ちよく、頭空っぽでページを作りましょう。
Vue最高!!

次回予告

テンプレートにある通り、まだまだ機能がいっぱいあります。
次回は、変数・データのコンポーネント間の受け渡しを扱います。

いいね頂けると泣きながら喜びます><

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