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OPENLOGIAdvent Calendar 2019

Day 1

ECS Fargateでブランチ毎にQA環境を作れるようにする

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目次

  1. 前書き
    1. 概要
    2. 動機
  2. 本文
    1. 利用した主なツール
    2. 1の解説
    3. 2の解説
    4. 3の解説
    5. 4の解説
    6. 5の解説
  3. 終わりに
  4. 参考文献

前書き

概要

ECSでブランチごとの動作確認用の環境を準備したので、そのノウハウを共有します。
作った環境はこんな感じです。

Untitled Diagram (4).png

動機

ディレクターが、エンジニアが開発中のブランチの挙動確認をするのに「 git pull して docker-compose up して、メモリが足りなくてビルド終わらなくて…」というのを見て「大変だなー」と思い、パッと動作確認できる環境を作ろうと思いました。

本文

利用した主なツール

  • aws-cli
  • ecs-cli
  • docker
  • docker-compose

コンテナの構成

fargateで起動するコンテナ群はこんな感じです

コンテナ名 内容
app Nginx+プロダクションコード
mysql DB
redis バッチジョブ用のキュー

今回は、これを一つのタスクとして起動させています。
docker-compose.ymlで80番ポートを空けて インターネット → nginx → プロダクションコード という流れで通信が行われます。

またfargate特有の事情としては、コンテナ間通信の名前解決がコンテナ名でなくlocalhostとなることなので、それは注意が必要です。
(自分はここで結構ハマりました…)

1の解説

現在、ブランチがプッシュされたらCircleCIでphpunitを実行させています。
その工程に、docker imageのビルドとECRへのプッシュを追加します。
実際のコードはこんな感じです。

config.yml
      - run:
          name: Install Docker client
          command: |
            set -x
            VER="19.03.5"
            curl -L -o /tmp/docker-$VER.tgz https://download.docker.com/linux/static/stable/x86_64/docker-$VER.tgz
            tar -xz -C /tmp -f /tmp/docker-$VER.tgz
            mv /tmp/docker/* /usr/bin
      - run:
          name: Install ecs-cli
          command: |
            set -x
            curl -o /usr/bin/ecs-cli https://amazon-ecs-cli.s3.amazonaws.com/ecs-cli-linux-amd64-latest
            chmod +x /usr/bin/ecs-cli
      - run:
          name: push docker image to AWS ECR
          command: |
            BRANCH_HASH=`echo $CIRCLE_BRANCH | sed 's:/:_:g'`-`git rev-parse HEAD`
            docker build -f Dockerfile_Ecs -t {{registory_id}}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/{{repository}}:${BRANCH_HASH} .
            ecs-cli push {{registry_id}}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/{{repository}}:${BRANCH_HASH}

ECRの運用としては、一つのレポジトリに対して、「ブランチ名+コミットハッシュ」でタグ付けをしたイメージをプッシュすることにしています。
これでレポジトリにライフサイクルポリシーを設定することで、ECRの容量が肥大化することが防げます。
ただ、イメージのタグに / が使えないので _ で置換しています。

Dockerfile_Ecsの内容としては、ビルド済みのプロダクションコードを COPY して、nginxの設定ファイル等を 適切な場所に配置って感じです。

2の解説

ユーザーがブランチ名を引数としてスクリプトを実行したら、URLが出力されるようにします。
このURLからECSで起動したサービスにアクセスすることができれば、ユーザーはビルドやgit操作が不要となります。

3の解説

今回の肝となるのは、4の

ecs-cli compose --project-name ${branch+hash} service up

となります。
しかし、そのためには入力された、ブランチ名から ${branch+hash} を取得する必要があります。
そのために ECRでイメージ一覧を取得し、ブランチ名の前方一致でフィルターし、そのイメージのタグを取得することで ${branch+hash} を取得します。

4の解説

今回で一番重要なのが、この処理となります。
図ではスペースの都合でコマンドを省略しましたが、省略しないと下記になります。

BRANCH_HASH=${branch+hash} ecs-cli compose \
  -c {{cluster_name}} \
  -f docker-compose-ecs-base.yml -f docker-compose-ecs.yml \
  --ecs-params docker/ecs/ecs-params.yml \
  --project-name ${branch+hash} \
  service up \
  --launch-type FARGATE

環境変数 BRANCH_HASH に値を渡して、それを下記の docker-compose.yml で取得しています。

services:
  app:
    build:
      context: .
      dockerfile: Dockerfile_Ecs
    image: "{{registry_id}}.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/{{repository}}:${BRANCH_HASH}"
    ports:
      - "80:80"
    command: docker/ecs/entrypoint-app.sh

これによって ecs-cli compose service up の実行時に、どのタグのイメージをECSで立てるかを決定しています。
ECSはこのコマンドを受けて、タスク定義の作成、ECRからimageの取得、サービス+タスクの起動を行ってくれます。
そして、最後に entrypoint-app.sh で、migration、シードデータの作成、nginx起動などのコンテナ起動に必要な処理を行っています。

5の解説

今回は、4でECSのサービス+タスクがパブリックサブネットで作成されています。
そのため、そのタスクにはパブリックIPが付与されています。
そのパブリックIPを aws ecs describe-tasks 等を利用して取得して、そのIPと ${branch+hash} を紐付けて、 Route53でAレコードを作成します。

ユーザーは、このAコードのURLを使うことで、ECSのサービスにアクセスできるようになります。

(パブリックIPが自動的に変更されて、URLとIPの紐付けが変わる可能性が高いような気はしますが、サービスは毎晩に削除しようと思ってるので、まぁ大丈夫かな?という予想です)

終わりに

続きの作業としては

  • slackopsにする
  • ECSのサービスを自動的に削除する
  • Route53のレコードを自動的に削除する

をやりたいなーと思います。

ただslackops対応が意外と難しい…

参考

下記を参考にさせていただきました。
ありがとうございました :bow:

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