はじめに
前回【ERC-20】Polygon Amoy Testnet にスマートコントラクトをデプロイする
といった内容でPolygonのブロックチェーン上にスマートコントラクトをデプロイする記事を書きましたが、今回は改めてブロックチェーンやスマートコントラクトについてまとめてみようと思います。
この記事では、どなたでも理解できるように概念を簡単に説明していければと思います。
ブロックチェーンの歴史
ブロックチェーンの技術は、2008年に Satoshi Nakamotoという匿名の人物(またはグループ)によって提案されたビットコインという暗号通貨から始まります。
現在までの大まかな流れ
2008年:ビットコインのホワイトペーパー公開
- Satoshi Nakamotoが「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」という論文を発表。
ブロックチェーンの概念が具体化されました。
2009年:ビットコインネットワークの開始
- 最初のビットコイン(Genesis Block)が採掘され、ブロックチェーン技術が実用化されました。
2015年:Ethereumの登場
- Vitalik ButerinがEthereumを発表し、スマートコントラクトが実現可能となりました。
- ブロックチェーンは暗号通貨だけでなく、分散型アプリケーション(dApps)を構築する基盤として注目され始めました。
2020年代:Web3とDeFiの急成長
- 分散型金融(DeFi)やNFT(非代替性トークン)の普及により、ブロックチェーン技術の応用範囲がさらに広がりました。
これらの進化を通じて、ブロックチェーンは現在の形に発展してきました。
ブロックチェーンとはなんぞや?
ブロックチェーンは、取引データを記録するための分散型台帳の技術です。以下の特徴があります。
- 分散型
データが世界中の多くのコンピュータ(ノード)に保存されます。
一箇所が壊れてもシステム全体が止まることはありません。 - 改ざん耐性
データが一度記録されると変更が非常に難しいため、信頼性が高いです。 - 透明性
誰でも記録されたデータを確認できます(ただし匿名性は保持されます)。
これにより、金融取引やサプライチェーン、デジタル証明書など多くの分野で利用されています。
スマートコントラクトとはなんぞや?
スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で動作するプログラムのことです。「コントラクト=契約」という名前がついていますが、法的な意味の契約というよりは「自動的に実行されるルールセット」と考えてもらえばOKです。
特徴
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自動化
- 条件が満たされたときにプログラムが自動的に実行されます。
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透明性
- コードは公開されているので誰でも内容を確認できます。
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信頼性
- 一度デプロイされたスマートコントラクトは変更が困難で、ルールが勝手に変わることはありません。
以下GPT曰く
例えば、友人同士で賭けをするケースを考えてみましょう。
- 賭け金をスマートコントラクトに預ける。
- 試合の結果が外部の信頼できる情報源から取得される。
- 勝った人に自動的に賭け金が送られる。
これにより、誰かがルールを破る心配がなくなります。
で結局Web3とはなんぞや
Web3はブロックチェーンを活用して構築された新しいインターネットの形です。
ユーザーが自分のデータをよりコントロールできる分散型のウェブエコシステムを理想としています。
従来のインターネットのように特定のプラットフォーマー(例えばMetaやGoogleなど)に依存しない世界を目指す話です。
もう少し詳しく
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分散型アプリケーション(dApps)
- ブロックチェーン上で動作するアプリケーション。
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自己管理型のアイデンティティ
- ユーザーが自分のデータや認証情報を完全にコントロールできます。
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トークンエコノミー
- 暗号通貨やトークンを利用した新しい経済圏を形成します。
主に上記を組み合わせることで自己責任でありながらも特定のプラットフォーマーに依存しない自由なインターネットを使うことができます。
さいごに
全体的にざっくりと書かせていただきました。いかがだったでしょうか?
ビットコイン自体が400年ぐらいの中央銀行家による信用創造と不換紙幣の疑惑のアンチテーゼとしてのサトシ・ナカモトの解であり、それを土台としての社会変容を狙ったWeb3というバズワード。とも捉えています。
信用創造の民主化か、はたまた通貨の切り替え詐欺なのか。(実際100年を越えて続いている基軸通貨は英ポンドだけです)
通貨とはなにか?とか考え始めたら際限ないのでこの辺にしておきます。