環境

日本語を使わない場合のミニマム実装

日本語を使わなくて良いなら、以下のような感じで速攻で作れる。
https://jsfiddle.net/eywraw8t/480739/

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/pdfmake/0.1.39/pdfmake.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/pdfmake/0.1.39/vfs_fonts.js"></script>

上記では便宜上、CDN から呼び出しているが、日本語を使わないなら普通に npm でインストールでも大丈夫。

pdfmake の公式サイトで、ブラウザ上からPDFの編集イメージが見られるのでオススメ。
http://pdfmake.org/playground.html

日本語を使いたい場合

まず、日本語を使用したい場合は以下に注意する必要がある。

vfs_fonts.js を少しいじる必要がある
そのため npm 非推奨
pdfmake の playground では日本語が文字化けるのであまり役に立たない
後述の手順を踏めば日本語が使えるようにはなるが、一部使用できない文字がある（ 〜 など）

完成イメージ

日本語を使用するまでの手順

ライブラリを導入する

pdfmake をダウンロードする
日本語対応済みの vfs_fonts.js をダウンロードする
自分で公式からフォークして作成しても良いが結構大変そうなので、先駆者のもの使用させてもらう

ライブラリを読み込む

Vue のコンポーネントでは <script> タグが使えないので、以下のように生成することで実現できる。

.js

created() {
	let pdfmakeScript = document.createElement("script");
	pdfmakeScript.src = `/pdfmake/pdfmake.min.js`;
	document.body.appendChild(pdfmakeScript);

	let fontsScript = document.createElement("script");
	fontsScript.src = `/pdfmake/vfs_fonts.js`;
	document.body.appendChild(fontsScript);
}

しかし、pdfmake.min.js の後に vfs_fonts.js を読み込まなければいけないようで、上記だとたまにエラーになる。
参考になった issue

解決策として、index.html に以下のようにフルパスで定義すれば回避できる。

<script src="https://your-domain.jp/pdfmake/pdfmake.min.js"></script>
<script src="https://your-domain.jp/pdfmake/vfs_fonts.js"></script>

上記を実施する場合、ビルドされる場所にライブラリを格納する必要がある。

ビルド前のパス例

/public/pdfmake/pdfmake.min.js
/public/pdfmake/vfs_fonts.js

ビルド後のパス例

/dist/pdfmake/pdfmake.min.js
/dist/pdfmake/vfs_fonts.js

PDF を生成する

あとは設定した日本語のフォントを設定するだけで、日本語の PDF が生成できる。

.js

methods: {
    submit() {
		pdfMake.fonts = {
	        // 日本語が使用可能なフォントを設定
	        GenShin: {
	            normal: "GenShinGothic-Normal-Sub.ttf",
	            bold: "GenShinGothic-Normal-Sub.ttf",
	            italics: "GenShinGothic-Normal-Sub.ttf",
	            bolditalics: "GenShinGothic-Normal-Sub.ttf"
	        }
      	};
	    const defaultStyle = "GenShin";
    	const docDefinition = {
	        content: [
				{
					text: "ヘッダー",
					style: "header"
				},
				{
					text: "サブヘッダー",
					style: "subHeader"
				},
				{
					text: "文章",
					style: "sentence"
				},
        	],
        	styles: {
			    header: {
			        fontSize: 35,
			        alignment: "center",
			        margin: [0, 0, 0, 50]
		  		},
		  		subHeader: {
		        	fontSize: 20,
			        alignment: "left",
			        margin: [0, 0, 0, 10]
	      		},
	      		sentence: {
			        fontSize: 15,
			        alignment: "center",
			        margin: [0, 0, 0, 30]
	      		},
		    },
        };
        pdfMake.createPdf(docDefinition).download();
    }
}

あとがき

これでなんとか日本語のPDFを生成できた。
PDF の文字量が多くなってくるとかなり苦行なので、不変な部分は画像にして読み込んだ方が効率的だと思う。
せめて公式の playground が日本語対応してくれれば。。