概要
「ChatGPTとリリックを書いて、AIにラップさせてみよう!」は
1. ChatGPTとやり取りをしてリリックを書き上げる 「リリック編」
2. 文字を音声に変換するサービスを使ってリリックをラップにする 「ラップ編」
の2つからなる、リリックを書いてラップにするまでの記録です。
この記事では、リリック編で書き上げたリリックを、音声データに変換します。
日本語はCoeFont、英語はVoxBoxとUberduck.aiを使用しました。
詳しい説明はリリック編1を読んでください。
今回紹介する方法で初めてラップを制作し、ライブをしたのがこちらです!
ライブのVJに関しては、画像生成について書いているこちらの記事で紹介しています。
1. 文字を音声に変換するサービス
2023年5月2日時点の情報です。
日本語
アナウンサー風だったりSiriのように読み上げるサービスは多くありましたが、ラップで使えそうな抑揚のついた音声を生成するサービスは調べた限りCoeFontのみでした。
CoeFont
- ウェブサービス
- 月500円で1万字
日本語のサービスで、おしゃべりひろゆきが有名。
数多くの登録されている声を使えるほか、自分のAI音声を作成して収益を得ることもできる。
ラッパーのマチーデフさんの声を使用しました。
Ondoku
- ウェブサービス
- 月11ドルで20万字
抑揚はなく読み上げる感じで、まさに音読。
多言語に対応していて、例えばマレーシアの人の英語の訛りとかを生成できて楽しい。
英語のサービス
英語のほうが学習リソースが多いからなのか、読み上げる系はかなり綺麗に生成されるものが多かったです。ラッパーの声も需要があるみたいで日本語よりたくさんサービスがありました。
最終的なワークフローは、Uberduck.aiでテストして、VoxBoxで生成してwavファイルをダウンロード、という感じでした。
VoxBox
- デスクトップアプリ
- 月15ドル250,000字
トランプ大統領とか有名人に加えて、Kanye Westとか2Pacとかラッパーの声も生成してくれる。他にもゲームやアニメのキャラとか(マリオもいた)。
登録してインストールしたら6000文字くらい無料で使えた。
Uberduck.ai
- ウェブサービス
- 月10ドルで保存し放題
字数制限が特になく、アカウントに保存しなくてよければ(その場でダウンロードはできる)無料で生成できる。ただ、課金しないと使えない声もある。
VoxBoxと同じモデルを使ってるぽくて出力が同じだったので、いろんなラッパーを試せた。
Typecast.ai
- ウェブサービス
- 料金不明
設定項目がいっぱいあってむずかった、試してない。
英語の教科書みたいなやり取りも生成でき、会話の間とかかなり細かく設定できるぽい。
Melobytes
- ウェブサービス
- 月1964円、7日間レンタル?1389円
設定項目にBGMがあり、謎の音楽と一緒にラップが生成されるので今回の用途には合わない(無音にはできない)。
どの声を選択しても、読み上げの声がぐちゃってなりがち。
無料アカウントで生成は、1日5回くらいまで。
2. CoeFontによる微調整
完成したリリックを、ラップにしたときに自然になるように読ませ方を少し変えて音声に変換していました。CoeFont上で読み方を修正でき、スピードも調整できます。語尾を強くする声質のせいか、アクセントは変更しても違いがわからなかったです。
こういった作業はマチーデフさんいわく、実際のラップ制作でも行われるみたいです。
これは人間がラップする時にもよくやる工夫ですね!
僕もフロウを作る時、リズムにハマるように発音の仕方や音の伸ばし具合を調整してます。
サンプル
ということで修正したサンプルがこちらです。リズムよくする目的で行いました。
リリック1
俺の名前はコマキネクス 今日が初めての音楽ライブ 準備期間は1ヶ月 思い立ったがすぐ吉日
おれのなまえわこまきねくす。きょーがはじめてのおんがくらいぶ。じゅんびきかんわいっかげっ。おもいたったがすぐきちじつ。
リリック2
さざれ場についてリリック執筆 ChatGPTと共同作業 やり方は後で公開するから とりあえずまずは聞いてくれショータイム
さざればについてりりっくしっぴつ。ちゃっとじぴてぃときょーどーさぎょー。やりかたわあとでこーかいするから。とりあえずまずわきーてくれしょーたいん。
リリック3
音と光の融合、未来への道 繋がる創造の炎、共鳴する場 新しい才能、輝かせる時
ひかりとおとのゆーご、みらいえのみち。つながるそーぞーのほのー、きょーめーするば。あたらしいさいの、かがやかせるとき。
3. いーじょう!!
以上です。
ラッパーが増えますように。
報告待ってます!