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外部にサーバーを用意せずに、パソコン上でLuanti(以前のMinetest)でゲームをホストするまで

Last updated at Posted at 2025-07-10

概要

この記事は、Luanti(以前のMitest)と呼ばれる、ボクセル型ゲームエンジンを用いて、パソコン(Windows , Mac , Linux(UbuntuやRedHatなど))上でMinecraftのようなサンドボックスゲームをホストし、外部から接続するマルチプレイを行うまでの手順まとめです。
この記事で扱う、Localtonetは、通信におけるトンネルサービス(トンネリングとも)で、無料プランがあります。同様のサービスでは、NgrokやCloudflare Tunnelがありますが、Luantiでは、UDP接続必要ですので、Ngrokは候補から外れます。Cloudflare Tunnelは、あなた自身が独自ドメイン(.comや.jpなど)を別途所持している必要があり、独自ドメインは原則有料です。独自ドメインは、会社や学校のホームページのURLに使われています。今回は独自ドメインなしで、より手軽にトンネルサービスを使いたいので、Localtonet を使います。

Luantiの稼働環境は、Windows , Mac , Linux , Android です。Chromebookについては、ChromebookでLinuxが使える場合に限り動かすことができます。

注意

接続先は信頼できるか?

LoacltonetやNgrok、Cloudflare Tunnelなどのトンネルサービスは、誰でも使えます。
そのため、悪意のあるアプリケーションに接続させることもできるので、接続先が信頼できるところなのか、どんなアプリケーションに接続するのか、必ず確認してからにしましょう。
企業や教育機関であれば、対面かリモートのビデオ会議(ビデオチャット)で、実際にLoacltonetやNgrok、Cloudflare Tunnelなどのトンネルサービスの接続先について説明を受けてから、接続するようにしてください。個人の場合は、必ず信頼できる人とやりとりしましょう。

Localtonetの設定

アカウント登録

LocaltonetのWebサイト( https://localtonet.com )にアクセスします。「Get Started For Free」をクリックします。
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アカウントを作成します。GoogleアカウントやGithubアカウントがあれば、「Sign Up With」の下にあるアイコンをクリックします。
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Dashbaord

アカウント登録が済むと、Dashboard が表示されます。
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Localtonetにアカウント登録済みの場合

このDashboardは、Localtonetにアカウント登録済みの場合は、LocaltonetのWebサイトの画面右上に表示されている「Dashbaord」をクリックすることで、アクセスすることができます。
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接続アプリのインストール

Localtonetを使うにあたり、パソコン側のアプリを外部から接続するためには、パソコン側とLocatonetと外部からの接続を中継するアプリケーションが必要です。
Dashbaordの画面右下の「Downloads」をクリックします。
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お使いのパソコンにあわせたインストーラーをダウンロードします。Windows環境であれば、ほとんどの場合は、IntelかAMDのCPUですから、「Microsoft Store」か「Windows(64bit)」のどちらかをクリックして、インストーラーをダウンロードします。
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ここでは、Microosft Store版のインストーラーをダウンロードし、ダウンロード後、ダブルクリックしてインストールを行いました。
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インストール後、下図のように表示されます。このままにしておきます。
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Dashbaord画面に表示されている「AuthToken」の文字列をコピーして貼り付け、Enterキーを押します。
下図のように表示されれば、正常です。トンネルを動かすと、この画面に稼働状況が表示されます。
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また、接続アプリを閉じた場合は、Windowsの場合は、スタートメニューに登録されるので、いつでも呼び出せます。
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トンネルをつくる

Dashboard画面で、画面左側のサイドバーの「My Tunnels」を開き、「TCP - UDP」をクリックします。
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「Create」をクリックします。
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Luantiでは、UDPの30000番を使います。また、トンネルサービスではTCPも使います。
下図のように、「Protocol Type」を「UDP - TCP」、「Server」は最寄りのもの(今回は、JP-Tokyo)、「Port」に、「30000」と入れました。入力後、「Submit」をクリックします。
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作成したトンネルが表示されます。緑色の▶ のボタンをクリックすれば、トンネルが動きだします。しかし、トンネルを有効にする前に、Luantiを起動しておく必要があります。
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Luanti でゲームをホストする

Luantiのインストールと起動(ゲームに接続するプレイヤーも同じ作業が必要)

LuantiのWebサイト( https://www.luanti.org/ )にアクセスします。「Download」をクリックします。
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英語表示ですが、Luantiをインストールすれば、日本語になります。
お使いのパソコンの環境にあわせて、Luantiのインストーラーをダウンロードしてください。
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Windows環境の場合は、「recommended」と表示されている、「Luanti 5.12.0 - portable, 64-bit (recommended)」が良いでしょう。(2025年7月11日現在)
Zipファイルなので、ダウンロード後、Zipファイルを展開(古い言い方だと解凍)します。
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Zipファイルを展開すると、「luanti-5.12.0-win64」というフォルダが表示されます。
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ダブルクリックして開くと、同じ名前のフォルダがあります。それをさらに開きます。
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「bin」フォルダを開きます。
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「Luanti.exe」をダブルクリックします。
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Luantiが起動しました。
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ゲームのインストール

Luantiは、ゲームエンジンを兼ねています。ゲームをホストする人がいて、ホスト先に他のプレイヤーが接続することで、ゲームを開始することができます。
ゲームをホストする人は、ゲームをインストールしなければなりません。

「ゲームをインストール」をクリックします。
表示されたゲームから選びます。ここでは定番の「Mintest Game」にしましょう。操作を覚えたら、他のゲームでも良いでしょう。操作は同じです。
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画面右上に表示される、「入手」をクリックします。
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「入手」が、「削除」に変われば、インストールできたことになります。画面左下の「戻る」をクリックします。
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モジュールの追加

「Mods」のタブをクリックします。「ゲーム」のタブで、ゲームのインストールができます。
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「Mods」タブには、様々なモジュールが表示されています。インストール済みのゲームの機能拡張ができます。
「LWScratch」を探します。
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見つかった「LWScratch」をクリックします。「入手」をクリックします。
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「削除」が表示されれば、インストール成功です。「戻る」をクリックします。
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ワールドの作成とMOD(モジュール)の有効化

「新規作成」をクリックします。
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「ワールド名」を入力し、各フラグのオン/オフを調整します。「作成」をクリックします。
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ワールドを作成することができました。次にワールドにモジュールを追加します。「MODを選択」をクリックします。
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ここでは「LWScratch」を選び、「有効」にチェックをいれます。「すべて有効化」をクリックしても良いですね。その後、「保存」をクリックします。
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ゲームのホストをはじめる

「ゲームスタート」のタブで、最低減、「ホストサーバー」にはチェックしましょう。ここでは、「クリエイティブ」モードも欲しいので、「クリエイティブ」にもチェックしています。
また、あなた自身がログインするので、あなたのユーザーとしての「名前」と「パスワード」を入力します。「サーバーのポート」は、30000 にします。「サーバーのポート」の値は、LocaltonetのDashboard内で、トンネルをつくったときに指定したサーバーのポートの値を同じにします。
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「ワールドを選択」で作成済みのワールドを選び、「ゲームをホスト」をクリックしましょう。ゲームが起動します。
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画面内で、キーボードの「I」を押すと、インベントリ画面が表示されます。▶を押してページ送りができます。
ツルハシやロボットがインベントリにあるので、下図のようにドラッグ&ドロップします。
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ツルハシやロボットが表示されているヨコ8マスを「ホットバー」と言い、キーボードの1~8を押すことで、使用可能な道具やブロックを切り替えることができます。
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ホットバーで使えるブロックや道具は、インベントリ画面で設定するか、壊して回収したアイテムになります。

「LWScratch」モジュールはロボットなので、ロボットを設置できるか確認します。
ロボットを選び、右クリックすることで設置されます。下図の場合は、8のキーを押せばロボットを選んだことになります。
「Private」を選びます。
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設置したロボットは、ツルハシやロボットで破壊することができます。
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暗くなったときは松明を設置しよう!

時間が経つと暗くなります。インベントリ画面の「すべて」タブに松明があるので、松明を設置しておけば、暗くなっても明るい場所を確保することができます。
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破壊してホットバーに入ったロボットを破棄するには..

不要なロボットを破棄する場合は、インベントリ画面で、該当するロボットのアイコンをゴミ箱にドラッグ&ドロップしましょう。
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これで不要なロボットがホットバーから消えます。

ゲームをホストする人は、アプリを閉じないこと

Luantiのアプリケーションを閉じないでそのままにします。閉じるとゲームのホストも終了してしまうためです。

トンネルを起動する

Luantiを起動し、ゲームのホストをスタートしたので、LocaltonetのDashboardに戻ります。
Luantiの画面で、Escキーを押すことで離れることができます。戻るときは「再開」です。
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Dashboardで作成済みのトンネルを表示します。
緑色の▶ のボタンをクリックすれば、トンネルが動きだしますので、クリックします。
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「Successful」と表示されました。
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Localtonetの接続アプリで、接続先「IP/Url」の確認

「IP/Url」に表示されている値をメモします。
下図の場合は、9858 は、他のプレイヤーがホスト中のゲームに接続する際に入力が必要なポート番号になります。「IP/Url」に表示される値は、トンネル作成枚に異なります。
9858の前のpceijqs2g.localto.netが、Luantiでは「アドレス」になります。このアドレスは、トンネル作成毎に異なります。
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他のプレイヤーに接続してもらう

ここからは、ゲームをホストする側ではなく、ホストされているゲームに接続するプレイヤー側になります。

他のプレイヤーに、Luantiをインストールしてもらいましょう。
インストールの手順は先ほどと同じです。
Luantiがインストール済みであることを前提に以下、進みます。

ホストされているゲームに参加しよう

Luantiの起動

Luantiのアプリケーションを起動後、「ゲームに参加」のタブをクリックします。
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Localtonetの接続アプリに表示されている「IP/Url」を、ゲームをホストしている人から教えてもらい、「pceijqs2g.localto.net(トンネル作成毎で異なるので読み替えましょう)」の部分を「アドレス」に、「9858」の部分を「ポート」にそれぞれ入力します。その後、「登録」をクリックします。

ゲームにユーザー登録

ユーザー登録を行います。日本語は使えません。英数字で入力しましょう。
「名前」と「パスワード」にそれぞれ入力します。「パスワードの確認」には「パスワード」と同じものを入力します。入力後、「登録」をクリックします。
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ゲームに接続

初回はユーザー登録が必要なので、ユーザー登録を行うことでゲームへの接続が始まります。
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2回目以降の接続は、ユーザー登録済みの場合は、「アドレス」と「ポート」、「名前」、「パスワード」を入力し、「ログイン」をクリックしましょう。
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ゲームに接続することができ、他のユーザーと会うことができます。
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ホスト中のゲームを初期化または削除したい場合

ゲームをホストしている人は、Luantiの画面で、該当するワールドを選び「削除」を行ってください。
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無人でゲームをホストしたい場合

AWSやIBM Cloud等の仮想サーバーを使って、Linux上でLuantiをサーバーモードで起動して運用してください。

参考資料

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