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初めて設計したキーボードが変態になったので紹介する

Last updated at Posted at 2020-12-16

2021/02/02 更新

思ったより反応いただけたので、販売に向けて準備を進めています
Booth での販売を予定しています

はじめに

この記事は、私が設計したキーボードを紹介する記事です
設計のコツであるとかそういうものはありません

設計指針

  • スプリットキーボード
  • Column Staggered
  • インジケータ LED 搭載
  • BLE Micro Pro 互換(ちょっと無理そうなのでいったん諦めました)
  • Duplex Matrix 使ってみる
  • 可変レイアウト

自分が設計して自分で使うので、自分が欲しいものをもりもり詰め込みました
可変レイアウトについては後述します
他のわからない言葉は各自ググってください(放任)

完成

そして出来上がったものがこちらになります(3分クッキング

BrownSugar Flex

なかなかの大きさになりました

解説

画像を見れば、スプリットキーボード、 Column Staggered 、インジケータ LED 搭載であることはわかると思います
シールド(インジケータ LED が埋まってるところ)に隠れて見えませんが、 Pro Micro / BLE Micro Pro が刺さるようにもなっています
シールドの裏にコイン電池を取り付ける電源回路も搭載しています(まだ実際に BLE Micro Pro を載せて動かしてはいませんが……)(ちょっと無理そうなのでいったん諦めました)
詳しい人が見れば、キー数的に Duplex Matrix が使われていることも察せるでしょう

では、このキーボードで一番変態的といえる「可変レイアウト」について詳しく見ていきましょう

可変レイアウト

一般的に「可変レイアウト」というと、キーボードを組み立てるときにレイアウトを選べるとか、そんな感じを思い浮かべると思います
しかし、このキーボードでは違います

実は、このキーボードは複数のモジュールから成り立っています

Modules

モジュール同士の接続は Micro USB を使用しています
このモジュールを好きに組み合わせることで、好きなレイアウトで使用することができます
モジュールを組み替えたとき、キーマップの書き換えなどは必要ありません

どうやって可変レイアウトやってるの?

内容は単純です
Micro USB は信号線が5本あります(本当は 5V, GND, D+/-, ID だけど全部信号線として使っている)
それを2つ使うことで10本の信号線になります
これをうまく Row/Col に割り当てると独立した Row 基板が作れます
バイパスする信号線を確保することで Row 基板をさらに追加することができます

普通のキーボードで考えると、欲しいレイアウトになるようにキースイッチを取り付けたり引っこ抜いたりしてるようなものです(伝われ)

各モジュールについて

Base

Base

Pro Micro が載っている心臓部です
これに各モジュールを取り付けてレイアウトを作っていきます
このままでも 30% くらいのキーボードとして使えます

Row0

Row0

一番上の行になるモジュールです
キーマップはファンクションキーを割り当ててます
直接 Base モジュールに取り付けることもできます

Row1

Row1

上から2番目の行になるモジュールです
数字キーを割り当ててます
Row0 へのバイパス線も含みます

Row5

Row5

最下行になるモジュールです
Win とか Alt とかを適当に割り当てています
設計の時点でいらないかもなと思いながらも、キー数的に余裕だったので付けてみました
実際使ってみるとやっぱりいまいち活かし方がわかりませんでした
Row6A/B へのバイパス線も含みます

Row6A

Row6A

親指キーのモジュールです
レイヤー切り替えとか Space / Enter なんかを割り当ててます
某 Manta みたいに掌でレイヤーキー押せたら楽かもなと思って作りました
結構快適です
Row5 の下に取り付けると親指が攣りそうになります
Base モジュールに直接取り付けるのが一番いいです

Row6B

Row6B

Row6A と同じく親指キーのモジュールです
これも Base モジュールに直接取り付けるのが一番いいです

Pad

Pad

これは他と違い、 Base モジュールの外側に取り付けるモジュールです
テンキーとか矢印キーとか機能系のキーを割り当ててます

レイアウト例

最小構成

Minimum

Corne 風

Corne like

Manta 風

Manta like

TKL 風

TKL like

親指付き

TKL with thumb

完全体

BrownSugar Flex

おわりに

以上、初めて設計したキーボードを紹介しました

出発点は「普段はフルキーボード的に使えて、持ち出すときは必要な分だけ持っていけるようにしたい」というモチベーションでした

置いておく用と持ち運び用で2つ持てばいい?
そんなことわかってるわい!
「モジュール化」とか「組み換え可能」とかロマン感じるじゃん!
ロマン感じたら作るしかないじゃん!!

今はもろもろの事情で外でなにか作業をすることがないので、あんまり意味がなくなってしまった気がしますね
なので、改善点はいろいろありますが、これ以上いじることはないと思います

あと、単純にコストが高い
基板だけでも(両面とはいえ)片手7枚も作らないといけないし、 Micro USB の端子もまあまあコストかかる
Booth とかで in stock で販売とかちょっと怖い

回路図を公開しようかなと思ったりもしていますが、いつになるかはわかりません

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