2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

改造版AozoraEpub3使用時のCSSスタイルの変更手順について

Posted at

前提とする環境

手前味噌ですが、上記の手順に沿って導入した環境を前提とします。

EPUB形式で出力した際の表示差分

表示は左が正規版、右が改造版で変換したEPUBファイルとなる。

  • 表紙
    下の画像の通り左の正規版使用時と比較してスタイルが適用されない
    narou-019.png

  • 目次
    当初●の有無だけだと思っていましたが、正規版は行間もちょっと大きめでした
    narou-018.png

  • 章ページ
    これは指定フォントの違い
    narou-017.png

  • 前書き、後書き
    文章として扱われているような体裁になっている。後書きも同様
    narou-021.png

  • 濁点フォント
    反映されていない
    narou-022.png

ここまでが個人的に把握している改造版+narou.rbの最新版を組み合わせた場合のEPUB出力の差分です。

CSSスタイルの変更手順

narou.rbのGithubで提案されているPull Request #439を適用する

ファイルのダウンロード

narou.rbが存在するフォルダの確認

> gem which narou
C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/lib/narou.rb

テスト環境だと上記フォルダ情報が出力されるので、ダウンロードしたファイルを以下のようにそれぞれ上書きコピーする

  • aozora.rb -> C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/lib/aozora.rb
  • init.rb -> C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/lib/command/init.rb
  • helper.rb -> C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/lib/helper.rb
  • novelconverter.rb -> C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/lib/novelconverter.rb
  • denshokyo_font.css -> C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/preset/denshokyo_font.css
  • vertical_font.css -> C:/Ruby33-x64/lib/ruby/gems/3.3.0/gems/narou-3.9.1/preset/vertical_font.css

環境によっては C:/Users/hogehoge/.local/share/gem/ruby/3.3.0/gems/narou-3.9.1 のような場所が結果として出力される場合もあるので、適宜読み替えてください

AozoraEpub3の再初期化

使用しているAozoraEpub3のフォルダを削除し、narou initコマンドで再初期化処理を実行します。

前提とする環境であればC:\AozoraEpub3フォルダ以下のkindlegen.exe以外を削除し、インストール時に使用した改造版のAozoraEpub3を同じフォルダへ解凍します。

初期化手順も以下の通り

修正結果

効果があった出力のみ差分を表示します。

  • 後書き、前書き
    narou-026.png

  • 濁点フォント
    narou-027.png

以下は効果なし

  • 表紙 (vertical_font.cssに CSS要素を追加することで以下のように似た出力へ対応可能だけど、いったん保留)
    narou-023.png

  • 目次

  • 章ページ

最後に

前書き、後書き、濁点フォントの対応で実際に読む際の微妙なストレスがなくなるので、導入をお勧めしたいし公式がPull Requestを取り込んで貰うことを期待しています。

2
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?