Ubuntu 20.04 にバージョン管理ツール asdf をインストールし、補完を有効にする方法を書いてみました。
概要
asdf はバージョン管理ツールです。Python や nodejs など複数の言語のバージョンを同一コマンドで管理できることが特徴です。
Mac では Homebrew でインストールでき(一応、Ubuntu でも Homebrew 使えるらしいですが…)、補完スクリプトも自動で追加してくれます。しかし、Ubuntu では apt にまだ対応しておらず、補完スクリプトも自分で追加しなければいけません。
本稿では、自分用の備忘録も兼ねて、asdf のインストール方法と補完スクリプトの追加方法を説明します。
環境
- Ubuntu 20.04
- zsh 5.8 (x86_64-ubuntu-linux-gnu)
インストール
apt にはまだ対応していないようなので、git から clone します。
# git から clone する(バージョンは 2022/07/4 現在)
$ git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.10.0
# .zshrc に以下を記述する
$ source $HOME/.asdf/asdf.sh
補完を有効にする
.zshrc に以下を記入する
# 補完を有効にする
autoload -Uz compinit
compinit
# asdf の zsh 用補完スクリプトを site-functions に追加する。
$ sudo ln -s $HOME/.asdf/completions/_asdf /usr/local/share/zsh/site-functions/_asdf
補完スクリプトを site-functions に追加する方法は、GitHub CLI などの補完にも使えます。
一方、公式サイトでは、~/.asdf/completions を fpath (zsh の補完スクリプトのパス)に追加する方法が示されていました。sudo 権限が必要ないという意味では、公式の方法がいいのかもしれません。
また、補完スクリプト専用のディレクトリを作成し fpath に追加する方法も有効だと考えられます。