この記事はカオナビ Advent Calendar 2024 (シリーズ2) の11日目の記事です。
はじめに
みなさんは 「具体と抽象」 という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?
例えば、「具体的」や「抽象的」、「実体」や「概念」といった言葉はよく聞きますが、これらが私たちの日常生活や思考にどのように影響しているかを意識することは少ないのではないでしょうか?
私自身、具体と抽象を使って考えることが苦手でしたが、いまも練習している最中です。
この記事では、日常の色んな場面で「具体と抽象」を考えるきっかけになればよいと思い書いていこうとおもいます。
具体と抽象とは?
「具体」 とは、目に見えるもの、実際に体験できる事柄、感じるものです。
例えば、目の前にあるスマートフォンや、昨日行ったカフェの風景などがそれにあたります。
具体的な情報は、わかりやすく感覚的で、理解しやすい性質があります。
「抽象」 とは、物事の本質や共通点を捉えた、直接的には見えない考え方やアイデアのことです。例えば、「自由」や「愛」といった感覚的な概念がそれにあたります。
抽象的な表現は、視野を広げ、さまざまな解釈や深い洞察を促してくれます。
このように私たちの日常生活の中には、具体と抽象で溢れています。
具体と抽象が苦手なあなたへ
ここで一つ例を挙げて考えてみましょう。
例えば、あなたが新しいプロジェクトを始めようとするとき、「具体的に何をすればよいか」はわかりますよね。
けれど、「このプロジェクトが何を意味しているのか」といった大きな目的や意義が抽象的で、どう捉えていいのか分からないことがあるかもしれません。
ここで重要なのは、なぜその抽象的な部分を理解することが大切なのかを自分に問いかけてみることです。
抽象的な概念は一見難しく感じますが、それを理解することで、目の前の具体的な行動に深い意味を見出し、やる気や方向性が見えてきます。
具体と抽象を使い分けるコツ
まず段階的に考えてみましょう。
ステップ1:まず具体的なことを考える →「今日何をするのか?何を決める必要があるか?」
ステップ2:抽象的な意味や目的を考える →「その行動は、最終的にどんな意味を持つのか?自分にとって、どう価値があるのか?」
ステップ3: 両方を繋げて考える → 「具体的な行動が、抽象的な目標にどう繋がるのかを意識して実行する」
このステップの順番で考えてみると、より深く物事に対しての理解度が高くなると思います。
苦手でもできる!具体と抽象を使うための簡単な練習法
具体から抽象に昇華する練習 : 「今日1日を振り返り、何をしたかを書き出してみましょう。それを通じて、自分の行動が何を意味するのかを考えてみてください。」
抽象から具体に落とし込む練習 : 「目標を抽象的に考えてみましょう(例えば『健康を大切にしたい』)。
それを実現するために、今日できる具体的な行動は何かを考えましょう(例えば、『野菜を多く食べる、朝起きてウォーキングをする』)。」
少しずつ習慣にする : 最初は意識的にやることが大切。1日5分でも、具体と抽象を意識して考えてみることが大切です。
まとめ
具体と抽象は、どちらも思考の中で重要な役割を果たしています。両方を意識的に使いこなすことで、より深く物事を理解できるようになります。
「少しずつでも、具体と抽象を意識して使ってみることで、日常の些細なことから大きな目標まで、効果的に判断できるようになり、日々の生活がより豊かになるでしょう。」