内容

同時にUbuntuの各ユーザーへのリモート接続する方法を説明します．接続の方法はLAN内とLAN外2つあります．ただLAN外を行うにはLAN内の設定が必要です．今回，接続はWindowsのPCから行います．

動作確認
Windows11　→　Ubuntu22.04
Windows10　→　Ubuntu22.04

ユーザの登録

以下を参照

Windowsのリモートデスクトップ接続では，RDP（Remote Desktop Protocol）が使用されます．これを利用してLAN内でリモート接続を行います．また，Ubuntuでは，Linux向けのRDPサーバソフトウェアであるXRDPが必要となります．

インストール

必要なものをインストールします．

sudo apt install openssh-server tmux xrdp -y

XRDPの設定

/etc/xrdp/startwm.sh の中身の環境変数を加えます．

sudo vim /etc/xrdp/startwm.sh

ファイルに以下の設定を追加します．

export GNOME_SHELL_SESSION_MODE=ubuntu

export XDG_CURRENT_DESKTOP=ubuntu:GNOME

ipアドレスを表示

リモート接続するためにIPアドレスが必要なため以下のコマンドを実行し，確認します．

ip a

リモートデスクトップ接続を起動します．

「コンピュータ(C):」にUbuntuのipアドレスを入力し，「接続(N)」をクリックします．

上記の画面に移動します．Ubuntuの任意のユーザの「username」と「password」を入力します．接続先の画面が表示され，リモート接続の設定が完了しました．
※ipアドレスは起動時に変わります。固定IPアドレスに変更する手順は以下です。↓

LAN外でリモート接続する際にはTeamViewerを使用します．

ダウンロードページは以下です．

Linuxシステムのアーキテクチャを確認するコマンドは以下です．

arch

ダウンロードを完了後，LAN内でUbuntuへ接続します．Ubuntu側のTeamViewerを起動すると，以下のような画面が表示されます．

Windows上のTeamViewerを起動し，Ubuntu側のTeamViewerに表示されているIDとパスワードを入力します．接続先の画面が表示され，リモート接続の設定が完了しました．
Ubuntu側のTeamViewerの設定を変更すれば，任意のパスワードを固定することも可能です．

AnydeskではAnydeskが起動せず，リモート接続ができませんでした．

TeamViewerのチャネルのアップデートが「安定」ではなく，「プレビュー」だと接続できない．