始めに
Windows10でVirtualboxのホストオンリーアダプターを利用してSSH接続をしようとして、とてもつまったので覚え書きも兼ねて、投稿します。
前提
・ホストOSはWindows10です(デフォルトのコマンドプロンプトに入っているSSHコマンドを利用します 参考:http://ascii.jp/elem/000/001/567/1567986/)
・ゲストOSはCentoOS7を利用しています
・ゲストOSをインストールし起動できることが確認できていることを前提とします
1.Virtuakboxのホストネットワークを設定
Virtualboxの画面で、左上の「ファイル」を選択。その中の「ホストネットワークマネージャー」を選択します。
ホストオンリーアダプターが1つもない場合、作成を押して作成します。
既存の若しくは、作成したアダプターを選択して、プロパティを押します。

デフォルトゲートウェイを確認
ここでいったん、windowsでコマンドプロンプトを起動し、
ipconfig
とコマンドをうち、virtualboxに割り当てられているIPアドレスを確認します。

この、「IPv4 Address」に書かれているIPアドレスが、CentOSがアクセスするデフォルトゲートウェイになります。これを控えておきます。
Virtualboxにもどる
ここで、「アダプターを手動で設定」を選択して、IPv4アドレスを確認し、先ほどコマンドプロンプトで確認したIPアドレスと同じことを確認します。

その後、「DHCPアドレス」タブを選択し、「サーバーを有効化」をONにします。
ここで、他に特にいじるところはありませんが、アドレス下限と、アドレス上限をひかえておきましょう。この範囲内にCentOSのIPアドレスを設定しないと、SSH接続ができません。
2.CentOSのアダプターに、ホストオンリーネットワークを追加
Virtualboxの画面でCentOSを選択状態で、設定を押します。
左のメニューから、ネットワークを選択し、アダプター1に「NAT」が設定されていることを確認します。アダプター2というタブを押し、「ネットワークアダプターを有効化」をONにします。

「割り当て」で「ホストオンリーネットワーク」を選択します。名前は、先ほどホストネットワークの設定でプロパティを設定したアダプターを選択します。
ここまでで、ようやくVirtualbox内での設定は完了です。CentOSを起動します。
3.CentOSのIPアドレス設定
コンソールが起動したら、まず
$ ip addr
とコマンドを打ちます。この時に出てくる設定がCentOSのアダプターの設定です。この時「lo」というローカル設定の次に出てくる、アダプターの名前を何となく覚えておきます。このアダプターの設定をいじります。(アダプターネームは、デバイス?によって異なるようなので、名前での指定はしません)
$ nmtui
とコマンドを打ちます。

このような画面がでてくると思います。この画面でのフォーカスの移動は十字キー、決定はエンターキーで行います。
「Edit a connection」を選択します。
この画面でのフォーカスの移動は十字キー、決定はエンターキーで行います。ここで、先ほど覚えたアダプターを選択します。

IPv4のshowを押すと、下の画像のような編集エリアがでてきます

ここでまず、Addressに、1で確認した範囲内のIPアドレスを入力します。(下限:196.168.56.3 上限:196.168.56.100の場合、頭から3つが196.168.56で最後の部分が4~99のいずれか)
GatewayとDNS server(DNS serverは不要かもしれません)にWindowsのコマンドプロンプトで確認したIPアドレスを入力します。
完了したらhideを押して、編集エリアをとじ、Ipv6の下にある「Automatically connect」のカッコ内をフォーカスした状態でスペースキーを押し、チェックを入れます。
これで設定は完了です。右下のOKを押し、さらにBackを押して、初期画面でOKを押します。するとコマンド入力が復活するので、そこで、もう一度
$ ip addr
とコマンドを打つと、先ほど設定したIPアドレスがinetのところに反映されます。

この場合は192.168.56.4です。このIPアドレスにwindowsからSSH通信を行います。
SSH通信を行う
Windosのコマンドプロンプトにもどり、
ssh -l [CentOSのユーザー名] [inetに書いてあったIPアドレス]
を実行します。
これでSSH通信が完了し、CentOS内を操作できます。
終わりに
IPアドレスを上限下限のところでつまり、configファイルなども直接いじってしまい、かなり詰まりました。CentOSさん的に、configファイルを直接いじることはあまり推奨されていないみたいで、nmtuiで設定方がいいそうです。実際今回も、nmtuiのみですべてどうにかなることだったので今後気を付けたいです。