はじめに
僕が高専に入学するにあたってノートPCを購入しました。そのPCの電池を長持ちさせるために、どのアプリが電力を消費しているか調べたところ、ブラウザが一番消費していました。
そのため、なるべく消費電力を抑えるために、主なブラウザにおける消費電力を図ってみることにしました。
せっかちな人のために結論
Youtube再生時はVivaldiが一番バッテリー消費量が少なかった。
ページの読み込みの繰り返し(GoogleMapのスクロール)では、OperaとEdgeがバッテリー消費量が少なかった。
総合的にみると、Operaがバッテリー消費量が少なかった。
実験
実験環境
メーカー製の管理アプリの機能を用いて、PCの充電を80%ピッタリまで充電したうえで、ディスプレイ等を表示した通常の状態と同じような状態で行いました。
また、バックグラウンドで動作する機能やアプリ等を極力排除するため、シークレットウィンドウを用いたうえで、できる限りバックグラウンドアプリも閉じました(後述の例外除く)。
さらに、音量や画面の明るさといった端末の設定は全ブラウザで同じに設定し、ブラウザの設定は初期設定で同期のためのログイン等は行わずに実験しました(Operaは省電力モード有効)。
PCのスペックは以下の通りです。
・CPU 11th Gen Intel® Core™ i7-1165G7
・SSD PCle Gen3 x4対応 1TB SSD
・GPU Intel® Iris® Xe Graphics
・ディスプレイ 4K OLED タッチ対応
実験方法
ストリーミング時の消費電力、ページ読み込み時の消費電力の2つの分野の測定を行いました。
ストリーミング時の計測
Youtubeの動きと音声がある動画を流し、1時間経った時のバッテリー残量を計測しました。
ページ読み込み時の計測
Google Mapにおいて自宅から西にずっとスクロールしていき、30分立った後のバッテリー残量を計測しました。LogicoolのG HUBアプリと対応マウスを用いて、左キーを長押しするマクロを組んで行いました。その関係で、G HUBアプリがバックグラウンドで起動した状態で行いました。
結果
以下の表はバッテリーの消費量を示しています。
ブラウザ名 | 動画ストリーミング | ページ読み込み |
---|---|---|
Firefox | 32% | 23% |
Chrome | 29% | 22% |
Edge | 29% | 21% |
Opera | 28% | 21% |
Vivaldi | 25% | 27% |
考察
Firefoxはよく言われるように、全体としてバッテリー消費量は多かったです。近年Firefox離れが起きている中で、改善が必要な部分の一つかもしれません。
ChromeとEdgeに関しては、以前はEdgeのほうが少ないといわれていましたが、Googleの努力の結果Chromeが追い付いてきたのかほぼ同等の消費量となりました。
また、Operaは全体の中でも安定してバッテリー消費量が少なく、省電力モードもあることからバッテリーの持ちがよいブラウザといえそうです。
Vivaldiは、Youtubeの再生に関しては群を抜いて良い成績であるものの、ページ読み込みのパフォーマンスは低くなっています。この実験の誤差である可能性はあるので、実際に使ってみて試してみるのがいいかもしれません。
リンク
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