はじめに
GNU Scientific Library (GSL)をビルドするために四苦八苦して、結局、kgslbというツールをつくったので、紹介します。
これは、以下のkgslbというツールです。
kojiynet/kgslb: A tool to help build GNU Scientific Library
あ、四苦八苦した過程はとりあえず省略します。
GSLとは?
GNU Scientific Library (GSL)とは、数値計算ライブラリです。Cで書かれています。現在の最新バージョンは2.6です。
[GSL - GNU Scientific Library - GNU Project - Free Software Foundation]
(https://www.gnu.org/software/gsl/)
kgslbは何をするか
kgslbは、Windows上のVisual C++のコンソール(DOSのシェル)で、GSLをビルドするバッチファイルを生成します。
このバッチファイルは、GSLソースファイル群をどういう順番でコンパイルし、どうリンクして、ライブラリファイルを産出するかを指示するものです。
使用の際の流れは次のとおりです。
kgslb.exeの実行の準備
↓
kgslb.exeの実行=kgslb.batの生成
↓
kgslb.batの実行=GSLのライブラリのビルド
kgslbをつくった理由
Windows上でVisual C++のコンソールから使うプログラムをときどき作っております。こうしたプログラムの中で、GSLを利用したいと考えました。
が、VC用のバイナリとしてネット上で手に入るものはバージョンが古かったりしました。また、ネット上で紹介されているビルド方法は、自分の環境では使えなかったり、環境を大きく変化させないといけないようだったので、それはあきらめました。
その代わりに、
単純に、自分の環境の中で、ソースファイルをコンパイル・リンクしていけばよいのでは…
そしてそれをバッチファイルにまとめればよいのでは…
という発想に至りまして、つくっちゃった次第です。
詳しい使い方については…
以下のリポジトリのREADMEを読んでくださいね。
kojiynet/kgslb: A tool to help build GNU Scientific Library
Enjoy!!
I hope you all enjoy hacking with it!!!